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長居無用。

集落から10分ほど車で入ったミニダム。
総工費6億円弱との説明書き。
ど平日に釣り人2人。たぶんヘラブナ。

至るとことに熊注意、の立札、看板。
毎度思う。注意って言われて何したらええねん。

過去の遺産。レストハウス。
つい最近までやっていたのか、休業中の張り紙。

音がなく、杉林の揺れる音のみ。
曇天だったからか、霧雨だったせいか、
とにかく薄暗い。

衝動的に目の前の斜面を登りきり、
尾根上の東屋、老木にタッチ。すぐに戻る。


昼休みに迷い込んだ世界。
静かにゆっくり朽ちていく感覚。
長居は無用。
ここにいるのはまだ早い。

たぶん、だから昔も山を下りた。
かみさんと一緒になって、
子どもが出来た。

山は居心地がいい。
でも、ずっといるには良すぎる。
何かの危険信号。
勘違いかもしれない。

でも、今の不安定を望んだのは自分。
あの直感を信じる。


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