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怖いお兄さんと2人っきりになった話

勾留申請をして検事さんと会って留置所に帰るまで待機所に居た時の出来事で書いておきたいことがあるので
書いておこうと思う。

個人的には捕まっている人でも優しい人がいるんだなって感じた出来事でした。
名前は分からないけども今元気にしているんかなぁ。。。


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待機所に戻ってきた頃には体がすごく冷えていた。
その時の服装は半袖半ズボンだった。(逮捕された時の服しかなかった
から)
看守さんに「冷房の温度を止めれませんか?」と頼んだ。
看守さんは「全室管理だから、「止めることはできないんだよ。ごめんね。ただ、温度は下げれるから下げるね」と言ってくれて下げてくれた。
とても優しかった。トイレに行こうとしたら、一緒にいた怖いお兄様が無言で着ていたスウェットの上を僕に向けて投げてきた。
顔をチラッて見たらお兄様は首をクイっとしてくれた。
何かなと思ったら「貸してやんよ」の合図だった。
怖いお兄様だったけど優しい一面があるのだと思った。とても嬉しかった。
トイレを済ませてから、一言お礼を言って着ようとしたら
看守さんに「物の貸し借りはダメだよ!ただ、その気持ちはありがとうな。感謝するよ!」
と言われた。だけど、ダメなことはちゃんと言うけど、ちゃんとフォローも入れる看守さんの行動に感謝した。
怖いお兄さんは注意と感謝の言葉に照れ臭そうに「貸したわけじゃねぇし!勝手に拾っただけだし!」って言ってた(笑)僕はこんなことに慣れていないんだろうな。可愛いなぁと思いながら怖いにお兄さんの言い訳を聞いていた。
看守さんもちゃんとフォローしていていっときの時間だけど心温まる時間でした。そして、優しさに感動していた。
こんな出来事の後に待機場で食事をとりました。
コーヒーとバターブレットとサツマイモのすり実が入ったパンの2個。
食べながら優しさに感動して涙を目に浮かべながら、歯を食いしばりながらパンを食べた。鼻水をすすりまくりでジュルジュルしまくっていた(笑)
本当に本当に嬉しかった。怖いお兄様に見えていたけど本当は優しい心の持ち主なんだと知った。看守さんが居なくなった時にアドバイスをくれた。「初めてか?部屋は寒いから服を借りて厚着をした方がええで!本当イジメかってくらい寒いから」と。本当に優しかった。本当に嬉しかった。
看守さんが帰って来たら、怖いお兄さんが看守さんに「何時に帰れるん?今日カレーうどん頼んでんだけど。麺伸びるやん」と言った(笑)可愛らしい一面もあるんだなって思った(笑)いつかまた会いたいなって思った。
そして、しばらくして怖いお兄さんは部屋を出て行きました。きっと帰ったんだろう。ほんとうにありがとうございました。


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