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言われて気づく嬉しい言葉

相手のいいところ。すごいなと思うところ。恥ずかしいし、照れくさいから言わないことが多いけど、その一言で心がホッとしたり、温かい気持ちになることはたくさんある。
ついこの前、財布汚くなったなあ〜って思ってなんとなく財布の中身を見ていたら、7〜8年前の学生時代にレストランで働いていた時にもらった手紙を見つけた。お客さんからもらった手紙。


新宿のホテルの中にあるちょっとお高めのレストランで、
ホールのバイトをしていた頃。

接客というものをバイトでしたことがなく、初めてのホールバイト。ちょいとお高めのホテルで、わからないことがいっぱいだった。地元の焼肉屋よりも怖い女性の先輩スタッフがいっぱいいて、物覚えの悪い僕を嫌ってそうだなあと感じていた。それでもちょっとずつ慣れていって、女性の先輩ともコミュニケーションを取れるようになって、怖い厨房のシェフにも大きな声で挨拶できるようになって、笑顔が自然とできるようになって。

そんな時にもらった手紙。
もらったというかテーブルに置いてあった手紙。インカムで店長から「笠原くんちょっと来て」って言われて、また怒られるのかと思いながら向かったら、ニヤニヤした店長が見せてくれた。

接客が向いてるなんて一度も思ってなかった当時。ただお客さんが嬉しそうにしてくれるのが嬉しいなあと思って、バイトしていただけなのに。すごく心が嬉しくなった。

この手紙は今も自分のお守りとして財布にしまっている。失敗した時、ついてないな〜って落ち込んだ時、この手紙は「そんなことないよ」って言ってくれるような気がするから。

書いてくれたお客さんは、この手紙を7年以上も持っているなんて思っていないだろうな。笑 気持ちは伝えることで相手に伝わるし、伝えないと一生伝わらない。
言う側にとっては些細なことも、相手には心に残るかけがえのない嬉しさにつながることだってあるんだから。

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