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元大手進学塾トップクラス講師から見たオルタナティブ教育 〜 自己紹介②〜 

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

これまで30年に渡り、中学受験・高校受験・大学受験・帰国入試・総合型選抜入試などの各種受験や、海外大進学、留学生サポートなどを通して、日本とニュージーランドで約2000人の生徒と向き合ってきました。
このブログでは、受験からグローバル教育まで何でもありの教育の話をしていきたいと思います。

さて今回は、「トップクラス塾講師」だった私が何故ニュージーランドに教育移住したかについてお話ししたいと思います。

話が長くなると思いますので、全4回に分けてお話ししますね。
今回はその初回になります!

前回もお話しした通り、私は受験指導への疑問が募り、メンタル的にもキツく感じる日々が続いていました。
その中で何とかして我が子には、受験ではない教育を与えたいと強く願うようになっていきました。

そこで私は、受験以外の教育を探し始めたのです。
しかしそれは、自分で想像していたよりも遥かに長く険しい道になりました。
受験以外の道を探したものの、現実には八方塞がりで、全く道が見えない状況だったのです。

私がまず注目したのはフリースクールでした。
海外ではホームスクーリングが普及し始めていると聞いていた私は、日本の中でもそれに近い形で学ばせることはできないか考えたのです。
しかし当時は数も少なく費用も想像以上で、その上教育の質も自分が期待していたものではなく、諦めました。

次に海外で普及している2つの教育法に注目しました。
それはモンテッソーリ教育シュタイナー教育です。

何の教育方法もとても特徴的で、学べば学ぶほど深い示唆に富んでおり、個人的にはとても魅力を感じました。
しかし当時この二つの教育では、国内で高校資格を取れる仕組みが見つかりませんでした。

どんなに小さい時にいい教育を与えたとしても、結局出口のところでつまづいてしまっては本末転倒です。
こうしてこの2つの教育も、結局諦めることになったのです。

それでもモンテッソーリとシュタイナー両教育から影響を強く受けた私は、他にも類似のオルタナティブ教育(代替教育)はないか、リサーチを続けていました。
その時巡り会ったのが、サドベリー教育です。

当時本田健さんが紹介されていて、オルタナティブ教育を子どもに与えていた知人から、神奈川県に新しくサドベリー学校ができると聞いて、興味を持って見学に行きました。
その学校は東大の教養学部を卒業された方が、我が子のための学校として立ち上げようとしている事にも、興味をそそられました。
日本教育の最高学府を卒業した人がなぜ、まるで真逆のサドベリー教育を我が子に与えたいと思ったのか、ぜひ知りたかったのです。

彼は「自分は好きなことを子どもにとことんやらせてあげたい。自分は周囲に言われるがままただ学んで来てしまって、好きなことさえ見つからなかったから」と言っていました。
そしてその言葉が私に、自分が目指す教育の方向性を与えてくれました。

結局その学校は、自宅からあまり遠方なのと、学費が予算を大幅に超えていることから入学は叶いませんでしたが、彼とサドベリーとの出会いが大きな気づきをくれました。

自分が子どもに与えたいのは、「好きなことを見つけて、それに思う存分集中できる環境」だ。そう、分かったのです。

ではその「好きなことを見つけて、それに思う存分集中できる環境」はどこにあるのか?
そして、好きなことで生きていくために必要なスキルは何だろう?

それが私の中に次に浮かんだ疑問でした。

(次に続く)

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