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#19 新しい傘を持って

結局、娘の体調不良により、予定をキャンセルし、近場で過ごした4連休。
連休明け、雨予報だったから、いつもより10分早く起きようと思っていたのに、なぜかいつもより10分寝坊。急がなきゃいけないのに、ぼーっとしている。はぁ、どこか遠くへ行きたい……そんな歌詞の曲あったなと、頭の中を大捜索。
♪ここではないどこかへと〜 胸を焦がすよ 無邪気なときはすぎ 今誰もが戦士たち、と浮かぶ。
そうだった!私たちは戦士!のんびりしている場合ではない。ありがとうGLAY。気持ちを切り替えて、ざっとご飯の準備をする。そして、寝癖を直すのに髪を濡らしたところで起きてきた娘。
「ママ、今すぐドライヤーするからちょっと待っててね」
「やだ」
「え、ママの髪がぱさぱさに……」
「やだ」
「じゃあご飯食べよっか」
「やだ」
不穏だ……。最近は、癇癪スイッチがたくさんある。押してしまったら最後、収束にはなかなかの時間がかかるので、朝は何としても避けたい。
イヤイヤ期は、第一弾よりも第二弾の方が激しいのは誰も教えてくれなかった。

何とか膝に座ってもらい、ヨーグルトを食べさせる。
そのあとは自らパンに手を伸ばす。食べたい気持ちが出てきてよかったと思ったの束の間。今度はしらすを、1匹ずつ指でつまんで、食べる。ほう?
「しらすはスプーンですくったほうが一気にたくさん食べられるんだよ」
私のアドバイスを聞いて、1匹ずつ指でつまんで、スプーンにのせる。
「スプーンですくったほうが早くない……?」
「……」
凄まじい集中力かはたまた無視か。諦めて見届ける。(今思えば、早く食べ終わる競争でもすればよかった)

なんやかんや、何とか準備も終え、ここからがいちばんの正念場。テレビを消す。
「テレビ消さないで!保育園行かない!」
ですよね。でももう今日は本当に間に合わなそうだったので強硬手段。
「ごめん、じゃあ1人でママ行ってくるね!」
「やだぁ」
玄関までくる娘。いいぞいいぞ。
「行きたくない。だっこ」
「わかった、靴履いたら、靴履いたらね」
と靴を履かせる。
「今日雨だから傘持ってこうか」
「やだ、持たない」
「分かった、じゃあママが持つね」
「やだ、持つ」

そんなやり取りを経て、外に出ると、雨。雨嫌だな、と思う私とは裏腹に、はじめて、新しい傘を自分でさして、保育園に行けることに気づいた娘。
「かさ、○○ちゃんが持つ」
そう言って、しっかり傘を持って、歩いて保育園まで行きました。自分でやってみたい!というピュアな気持ち、いいなぁ、と思うのでありました。

そして寝かしつけのために添い寝したら、4時間も寝てしまって、変な時間に更新するnote。そんな日もある、あるある。

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