2024年、インデックス投資をやってはいけない理由
本日は、インデックス投資だけは絶対にやめるべき!というお話をしていきたいと思います。
というのも先日、投資に興味のない知人が
「新NISAをやらなきゃと思って、よくわからないけど今流行りのオルカンの積立投資を始めた」
と言っていたのです。
この言葉に、僕は大変な怖さを感じましたよね。
(オルカン=eMAXIS Slim全世界株式 オール・カントリーの略)
実際、身の回りでも雑談で新NISAの話題がナチュラルに出てきます。
Youtubeを見ていても
「S&P500にとりあえず積立投資しておけば、将来絶対に儲かりますよ!」
なんて真顔で言ってくる人も存在します。もう、恐ろしすぎますよね。
こんな時、僕はバフェットのこちらの言葉を思い出します。
ということで今回は、
「必ず儲かる」という話は全てウソ!皆が一斉に投資を始める時はロクなことがないし、2024年は特にインデックス投資を始めるのには最悪な時期
という内容を書いていきます。
S&P500だのオルカンだの、とりあえず何も考えずにインデックス投資だけやっているという人は、ぜひ読んでみてください。
みんなが株式投資をしているときに、株式投資をやってはいけない
そもそも、みんなが株をやっているときは、株をやってはいけません。
かの偉大な投資家、ピーターリンチは、
と自身の著書で明言しています。
要は、誰もが一斉に株式投資を始めているとき、誰もが株式投資で儲かって浮かれているときは、最も投資をしてはいけない時期である、という意味です。
実際、日経にも、株高によるバブルを警鐘する記事があります。
データを見ても、2024年は日本人による世界株や米国株などへの投資が増えており、年2兆円規模での円売りが発生しているようです。
僕の身の回りでも、投資に全く興味のなかった人間が、
「オルカンでの積立投資はもう常識ですよ」
なんて言い出す始末です。
最近では、髪を切りに行ったら美容師さんが株の話をし始めました。
こんな時は、絶対に投資を始めてはいけません。
逆に言えば、誰一人として株の話をしておらず、株なんて価値が無い!と思われているタイミングこそが、株式投資を始めるチャンスなのです。
インデックス投資は正しい行動だが、みんながやり始めたらそれは正しい行動ではなくなる
しかし、中には、
「いつ始めたとしても、インデックス投資なら必ず儲かる!」
と主張する人もいます。
いわゆる、インデックス信者です。
もちろん確かに、インデックス投資は非常に合理的な投資法です。今まではオルカンやS&P500の積立投資をするだけで、大きなリターンを手にすることができました。
しかし、いくら合理的な投資法といえど、それをみんながやり始めたらどうなるでしょうか?
こちらの本には、みんなが一斉にインデックス投資をすると、大量の会社が信念からではなく単なる習慣によって株が売買され、大した情報もないのにPER(=株価収益率 Price Earnings Ratio)だけが上昇し、株価が本当の価値を反映しなくなる、という興味深いことが書かれています。
これ、まさに今、現在進行形だと思います。
現に、2024年、先進国株は2年ぶりに最高値を更新しています。
しかし、S&P500の予想PERは足元で20倍に迫り、過去20年平均の16倍よりも2割高く、ITバブル期の25倍に近づいているという現実があります。
そして、S&P500やオルカン等へインデックス投資をしているのであれば、米国の時価総額が大きい企業、例を挙げると、「マグニフィセント・セブン」に必然的に投資することになります。
例えば、全世界に投資ができると謳っているオルカンですら、その構成比率を見ると、米国が約6割を占め、日本5%、イギリス3%と続きます。
「分散されていて、リスクの少ない投資信託商品ですよ!」という証券会社のセールストークとは裏腹に、オルカンでは米国の一部のテック企業へ集中投資することになるのです。
こうして、みんながみんな、オルカンやS&P500に毎月積み立ててで集中投資をしたら、一体どうなってしまうでしょうか?
まさに、大量の会社が信念からではなく単なる習慣によって株が売買され、大した情報もないのにPER(=株価収益率 Price Earnings Ratio)だけが上昇し、株価が本当の価値を反映しなくなるわけです。
S&P500の予想PERが足元で20倍に迫り、ITバブル期の25倍に近づいているというのは、それを表しているでしょう。
直近はまだ大丈夫かもしれませんが、1年後、あるいは2年後くらいしたら、割高な株価を正当化できなくなり、米国株の暴落がやってくると思います。
そうなると、S&P500はもとより、米国に集中投資しているオルカンですら、被害を免れることはできないでしょう。
もちろん、米国のテック企業各社は研究開発に莫大な費用を計上しているので一概にPERで判断することはできないでしょうが、それでも将来的な市場規模よりも現在の株式時価総額の方が大きくなりすぎています。
この過熱感は将来的にバブル化し、数年後にインデックス投資はオワコンになると、僕は思います。
2024年、僕の投資戦略
では、前談を踏まえて、僕の今年の投資戦略は2つです。
お金と時間は自己投資に全振り。好きなことだけをやる。
ここまでインデックス投資をディスっておいてあれですが、実を言うと、僕も2023年まではS&P500への積立投資をしていました。
しかし、今年から積立設定を解除しました。
なぜなら、今までのようなリターンを今後は見込めないどころか、数年のうちにとんでもない暴落がやってくると思っているからです。
では、その分のお金をどうするのかというと、全額を自己投資に費やそうと思います。流行りの言葉で言えば、「リスキリング」にお金を投じます。自分の脳味噌に投資するわけです。
『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』に、「メロディを買った娘婿」という逸話が出てきます。
内容を簡単に説明すると、結婚を控えている青年が家財道具を購入するのではなく、「メロディー」という形のないものを購入し、結婚相手の両親から褒められたというお話です。
本書には、この逸話から学べることとして、以下のように書かれています。
つまり、金融資産ではなく、自分の知的財産、すなわち、自分の脳みそに投資する方が重要ということです。
インデックス投資をやったところで人生は何も変わりませんし、もしも暴落が来たら財産を一瞬で失ってしまいます。
一方、自己投資によって稼げるスキルを身につけることができれば、それは誰からも盗まれることはありません。いつどこの時代でもお金を稼ぐことができます。
僕は、お金があるなら、こうした知的財産を身につけるための自己投資にこそお金を投じよ!と言いたいのです。
では、これからの時代はどんなスキルを身につければいいのか?というと、それについてはYouTubeで詳しく喋っているので興味のある方はご覧になってみてください。
株式投資をやるなら、インデックス投資ではなく、指数に組み込まれていない個別株投資一択
とはいえ、金融投資も重要だとは思います。
ただ、前段の通り、インデックス投資はやりません。
ではどんな金融投資をするかというと、指数に組み入れられていない、自分の信頼できる個別株にのみ投資をします。
マイクロソフトやアップルのように、指数に組み入れられている大型株に投資するのではあまり意味がありません。なぜなら、指数が暴落した時に一緒に巻き添えを食らうからです。
しかし、例えば時価総額500億円以内くらいの、地元の人にしか知られていないような中小型株であれば、指数との連動性は低いので、株式市場全体が暴落している時も安心して保有することができます。しかも、そういう知る人ぞ知る日本の優良中堅企業ほど、現段階で割安に放置されていたりします。
仮に株式市場全体の暴落に巻き込まれて株価が下がったとしても、自分がよく見知っている企業であれば平然と持ち続けることができます。いくら株価が下がったところで、その企業の価値自体は変わらないと自分で確信を持てるからです。なんなら、暴落時に買い増ししてもいいくらいでしょう。
僕はこれを「意識の低い個別株投資」と呼んでいます。
こちらについても詳しくはYouTubeで詳しく解説しているので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。
最後になりますが、世間では「株式投資をしなきゃまずい!」という流れですが、どんな投資も始める前に、まずは勉強をすることが大切です。
投資と一口に言っても、株式投資だけが投資ではありません。
僕のように自己投資をしたっていいですし、株ではなく債券やゴールドに投資したっていいのです。まずは、投資の種類について勉強をしておくことが重要だと思います。
投資全般について理解するためには、「教養としての投資入門」という本が非常にオススメです。自己投資についても触れられており、とてもバランスよく投資について学ぶことができます。
ということで皆さん!証券会社やインフルエンサーのポジショントークに騙されないように、まずは投資の知識に対してお金を使って勉強してみましょう!
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