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DINKS希望だった僕が、子供を産むことを決意した理由

先日、第一子が誕生し、僕はめでたくパパになりました。

父となった僕ですが、20代の頃は「子供なんて要らない!」と本気で考えていました。

「奥さんと2人で海外旅行にたくさん行きたい」
「お金をいっぱい稼ぎたい」
「毎日寝ていたい」
「FIREしたい」

などなど、自分の人生を充実させるためには「子供は不要だ」と、心の底から信じていました。

しかし、30代になり、「子供を産み育ててもいいな」と思えるような心境の変化がありました。

ということで今回のnoteでは、DINKs(=Double Income No Kids、共働きで子供を持たない夫婦)希望だった僕が、なぜ子供を作る決断をしたのか、その理由と心境の変化について具体的に解説していきます。

子供を作ろうかどうか迷っている方にとっては非常に参考になるお話しだと思います。ぜひ最後までご覧ください。


僕もかつては、子供いらない派でした

まず、いくら心境の変化があったとはいえ、子供は人生最大のコストであるとは、今でも思っています。

時間もお金も奪われるし、手間も大変かかります。

しかも、お金と時間と手間をかけても、子育てが上手くいくとは限りません。グレる可能性だって大いにあります。

そして、子供を産むことは地球環境にとって害悪という事実もあります。なぜなら、人間が1人生きている時点で、水や石油といった資源を大量に使うからです。

実際、第一子が誕生してまだ1週間程度ですが、オムツとお尻拭きシートをかなりの量消費しています。こんなのは些細な例ではありますが、有無を言わさず地球資源を膨大に消費しなければならないのが現代の子育てなのです。

ある研究によると、子供を1人減らせば、CO2排出量を年間58.6トンも減らせるそうです。自動車を持たない生活をしても2.4トンしかCO2を減少させることができないことを考えると、これはかなりの量です。

脱炭素化社会が進む中、子供はいないほうが良いと真剣に考え、少子化は素晴らしいと言っている環境団体も世界には存在するようです。

ちなみに、子育てが地球環境に害悪であるというお話については「移動力と接続性」という本に詳しいデータとともに書かれているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

では、前置きはこれくらいにして、リスクもあり、膨大なコストもかかり、さらには地球環境にとっても子育ては害悪と言われている中で、それでもどうして僕は子供を作る選択をしたのかをお伝えします。

子育てに対する投資リターンは大きいという結論

まず、お金と時間をかける以上、投資リターンについては必ず調査する必要があります。

言ってしまえば、「子供を産み育てる」というのは人生で最大の投資です

株式投資に100万円注ぎ込むなんてのは些細なもんです。なんせ、子育てはそれと比にならないくらいの膨大なお金と時間を投資するんですから。

子供に対する投資リターンを考える上で参考になったのがこちらの本です。

「教育経済学」という分野について書かれている本で、まあ色々と面白いことが書かれているのですが、本書の中で気に参考にしたデータはこちらです。

・4歳のときに投資した100円は、子供が65歳になったときに6000円から3万円になって社会に還元される
・教育の収益率は15~17%で、通常の公共投資とは比べ物にならないほどの高い数値を示している

学力の経済学

つまり、子供の教育に対する投資リターンは極めて高いという結論です。しっかりと幼児教育をして子育てをすれば、子供に対する教育は社会的な投資リターンは大きいのです。

現在、日本政府による年間1人当たり支出は、就学前の子供に対してが100万円以下にもかかわらず、100歳の老人に対しては500万円が分配されているという推計もあります。

どうせ高い社会保険料を払うのであれば、子供に使ってもらう方が国へのリターンも高いのです。先の短い人間より、先の長い子の将来に投資するほうがいいですよね。

ただし、これは社会に対する影響の話です。

僕は別に、日本の社会の発展のために子供を作ったわけではありませんし、そんな高尚な人間でもありません。

なぜ子供を産み育てようと思ったかというと、心境の変化の面が大きいです。次は、僕個人の心境の変化をお話していきます

子供がいないと、人生における起伏が減るから

「なんだそれは!?子供や社会のことを何も考えていない!自分のことしか考えてねえじゃねえか!」

と批判されそうですが、実際にその通りです。

自分の人生をより充実させようと考えた結果、子供を産み育てるという結論に至りました。

というのも、僕はこちらの記事を参考にしました。はてなダイアリーの「子供は作っておいた方がいい」というタイトルの匿名記事です。

筆者は、DINKsで60歳の方です。この方は、還暦を迎えたと同時に、子供がいないデメリットを痛感したということです。

詳しくは記事を読んでいただければと思いますが、書いてあることを簡単にまとめると…

・20代30代で打ち込んだ趣味は、40代になると飽きてしまい、かつ子供もいないので、人生の起伏が減る
・子供を持たないと人生のイベントも減るので、総合的な満足度も低くなる
・周りから「お子さんは?」と聞かれたり、1人で親の介護を対応するのが厳しくなったりと精神を摩耗することが多くなった

かれこれ40年間DINKsを続けた結果、子供を持つ方が充実した人生を送ることができたかもしれない、と言っています。40代50代という取返しがつかないときに後悔が襲ってくる、と筆者は強く主張しています。

DINKsに魅力を感じる人は、もう一度よく考えるべき。40代になって子供が欲しくなっても時すでに遅し、と書いてあり、僕は非常に共感できました。

「子供が欲しい!」と思ったときに子作りするのでは、遅すぎる

なぜ「40代になって子供が欲しくなっても時すでに遅し」という文言に共感したかというと、こちらの本が関係しています。

人生を豊かにするための方法について、米国の経済学者が執筆した本です。

この本には、簡単に言うと、

「やりたい!と思ったことがその時の年齢でできるとは限らない。やりたいことは金に糸目をつけずに、できるだけやりたい年齢でやっておくべき」

という内容が詳しく書かれています。

例えば、FIREを実現させて、40才や50才で「子供が欲しい!」となったときに、その時に都合良く相手がいて、サクッと産めるでしょうか。

一通り人生を謳歌して、「さあ子供をつくるぞ!」と思ったときに、自分が50代60代になっていると、激しく後悔する可能性があるわけです。百歩譲って男性にはまだ可能性が残っていたとしても、女性にはタイムリミットがあります。

以前、若いときに子供を作らずに働き続け、大金を稼いだ億万長者のA氏と、僕は会う機会がありました。

A氏は、若い時はお金を稼ぎたいからという理由で子作りをいつも先延ばしにしていました。

事業が成功して40代になり、急に「そろそろ子供が欲しい!」と思うも、奥さんが高齢であったため、欲しくても諦めざるを得ない結末に。

「とても後悔している」とA氏は言っていました。

当時、僕は対面でお話を聞いていたのですが、かなり説得力を感じましたね。

以降、子供を作るために夫婦で色々試しているそうですが、かなり大変だそうです。健康に対してリスクも大きいし、お金も想像以上にかかるということです。

子供が欲しいと思ったときに、子作りをするのは遅い。子供を作りたいなど何かをやってみたいと思ったその瞬間に、行動すべきなんです。

また、子供を作ること以外でも、人生において若い時にしかできないことはたくさんあります。

例えば、バックパック1つ背負っての貧乏海外旅行は、40代50代になっては体力的に難しいです。さまざまな制約から、思い立ってもなかなか行動ができません。

何事も、やりたいと思ったことは20代30代のうちに挑戦すべきなのです。

「もう歳だから…」という理由で後悔しないように人生を生きるべきだ、と本書にも書いてあります。

世の中には、お金を稼ぐためだけに生きているような人が多いです。しかし、別に僕らはお金を稼ぐためだけに産まれてきたわけではないはずです。

本書の言葉をお借りするなら、人生とは、「思い出の配当を増やす」ために生きるべきであり、お金は人生を豊かにするための手段であって、目的ではない、と思います。

まとめ。とはいえ、選択は自由

以上!これまで述べてきた理由で、僕は子供を産み育てるという最終結論に至りました。

とはいえ、子供は絶対に作ったほうがいい!と断言する気もありません。リスクも大きいですし、地球環境にとっては間違いなく子供は害悪です。

ですが、子供を産み育て、しっかりと教育投資をすれば社会への投資リターンは大きいですし、より豊かな人生を送ることができる可能性があります。

そう考えたので、僕は子育てすることを決意しました。

ということで本日は以上です。

子供を作ろうかどうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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