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ホワイトJTCの暇で楽な仕事は、拷問と同じレベルの苦行です

みなさん!今回の記事のタイトルを見た時に、

「ホワイト企業って、仕事が楽だからホワイトなんじゃないの?」
「とりあえず出社して机に座っていれば、何もしなくても給料を貰えるから最高じゃない?」

と反応する人がいるかもしれません。

もちろん、世間一般的には「ホワイト企業で働けば、人生は楽ですよ!安泰ですよ!」と言われていますが、それは大ウソです。

なぜなら、ホワイト企業では無駄な仕事が多くてストレスが溜まるし、一生労働者でいることを強いられるのでスキルが身につかず、全く自由になれないからです。

そもそも、暇で楽な仕事というのは拷問と同じレベルの苦行なのです。

ちなみに、僕もかつては某ホワイト企業で働いていましたが、何もしないで机に座って過ごすのはめちゃめちゃ苦痛でした。何かしら忙しいタスクがあった方がマシです。

暇で楽な仕事というのは、ある意味最も最凶のパワハラなのです。

ということで本日は、

「働きたくないなら、ホワイト企業で働いてはいけない」というお話をしていきます。ぜひ最後までご覧ください。


新卒時代に経験した、ホワイトJTCでの拷問生活

かくいう僕自身も新卒で、ホワイト企業に就職しました。

現在でいうところの、いわゆるJTC(=Japanese Traditional Company)ではあったのですが、実際のところは超優良企業でした。

黙っていても勝手に商品が売れていく仕組みが構築されているため、営業利益率もROEも高く、社員が必死こいて働かなくても儲かっている会社でした。

こう聞くと、

「働かなくてもいいとか最高じゃん!業績不振でリストラされる心配もないじゃん!」

と羨ましがる人もいるかもしれません。

しかし、このホワイト企業に新卒で就職した結果、僕は新入社員時代にどんな仕事をしていたかというと、

・電話応対
・製品棚のシール貼り
・倉庫整理、掃除

と…このようなことばかりでした。

1番多かった仕事といえば電話応対ですが、他の仕事に関しては…どう考えても正社員がやるべき仕事ではないですよね…

製品棚のシール貼りの仕事についてはExcelやWordを駆使してラベルを作成していましたが、1度覚えれば誰でもできる簡単な作業です。

倉庫整理や掃除についても、僕以外の新卒社員がいつも整理していますので、そもそも綺麗です。綺麗な倉庫を整理しろと言われても。何やればいいの?という感じです。

ということで当時はやることが無さ過ぎて、倉庫の中で2時間くらい居眠りしていたこともあります。それくらい暇だったのです。

この経験から僕が思ったのは、暇で楽な仕事というのは何よりも苦行だということです。何より、スキルが全く身に付きません。暇で楽な仕事をすることにより、一生労働者でいることを強いられるのです。

暇でやることがないにも関わらず、1日8時間も会社にいなければならない….と、まさに拷問みたいな生活を送っていました。

無駄な仕事をすることは、旧ソ連の拷問と同じ

さて、拷問という観点から、1冊の興味深い本を紹介します。

「なぜこんな人が上司なのか」という、なかなか興味をそそられる本です。

本書の著者は、最凶のパワハラは「無駄な仕事」と断言しており、これに僕はとても共感しました。

例として、

「囚人に1日中穴を掘らせて、1日の終わりに掘った穴を埋めさせる」という旧ソ連の拷問事例が書かれていました。

毎日毎日、「あなたは1日中、全く意味のない仕事をやっていたんですよ」と囚人に認識させるべく、無意味な穴掘りをさせているわけですね。

この作業を毎日繰り返すと囚人たちは精神的にとても参って、あることないことを色々白状していたらしいです。これ、最強の拷問ですよね。

僕はこの本を読んで、新卒時代に時間を費やした「製品棚のシール貼り」はまさに、「囚人の穴掘り」の拷問と同じ類の仕事であることに気づかされました。

製品棚って、すぐに中身が入れ替わったりするんですよね。そうすると、自分で作成した貼ったシールを剥がして捨て、新しく1から作り直すことになります。

要するに、すぐに捨てることになるシールを作成して貼り直す作業を永遠に繰り返していたのです。

当時の僕は、この仕事の意味を1ミリも理解できませんでした。

思い余って先輩に「この仕事に意味はありますか?やる必要ありますか?」と聞いたところ、「製品の名前を覚えるための作業だから」と言われました。

「それならば、もっと効率の良い方法があるでしょ」と僕は心の中でめちゃめちゃツッコミました。

ホワイト企業だと(特にJTC)、こういう「囚人の穴掘り」的なクソ仕事が多いんですよね。ですので、ある意味でブラック企業以上に拷問に近い仕事をさせられる可能性が潜んでいます。

いくら無駄な仕事で給料がもらえたとしても、「囚人の穴掘り」のように意味の無い仕事を強要させられてはストレスが溜まる一方です。

もっと言えば、社会人としてのスキルも何も身に付かないので、大切な時間を無駄にしてしまいます。

このように、ホワイト企業(特にJTC)では、「囚人の穴掘り」の類の拷問レベルの仕事が溢れ返っているのです。

何もしないことは、最凶のパワハラ

ちなみに、先日は僕のYoutubeでも、このようなコメントをいただきました。

辛すぎるこの気持ち…心の底から共感できます。

眠い目を擦り、頑張って出社したのにも関わらず、社内でやることが無いのが正直1番しんどいです。

もちろん、仕事がないのであれば空いた時間に自分の好きなことをして過ごせるのであれば問題ありません。しかし、本を読んだり、勉強をしたり、会社の業務と関係のないことをすると何故か怒られるのです。

「そんなことをやる暇があったら仕事をしろ!」と言われても、所詮できることは電話応対・倉庫整理などの雑用です。正直な話、ブラック企業に勤めて、毎日忙しく働いている方がある意味幸せなのではないか?とも思います。

ちなみに、驚くべきことに留置所内でも同じような現象が起こっているようです。

禁固刑と懲役刑ってありますよね。禁固刑では刑務作業が義務付けされていないので、部屋でゆっくりお過ごしくださいというスタイルです。

つまり、禁固刑は懲役刑よりも罪が軽いから刑務作業を免除されているのです。しかし、実際は何もしないで部屋にいるだけの方が人間にとって辛いのです。

そのため、禁固刑の多くの人は、「何か作業をさせてください」と、自ら名乗り出て刑務作業をしているようです。

※ちなみに、かの有名なホリエモンは禁固刑でしたが、檻の中で黙々と読書をしていたそうです。知的な人であればこうして部屋の中で暇を潰すことができるわけですが、普通の人にとってはこうはいきませんよね。

要するに、やることが何もない状態よりも、何かしらの作業がある方が人間は幸せなのです。

というか、人間の歴史は突き詰めれば「暇」と「退屈」をどう克服するか?というものでもあります。この辺りについては「暇と退屈の倫理学」という本に詳しく論じられているので興味のある方は読んでみてください。

ということで今回のnoteをまとめると、ホワイト企業には、いわゆる禁固刑のような扱いを強要されている正社員が非常に多いということです。

つまるところ、「何もすることがない」というのは最凶のパワハラなのです。

そんなわけですから、僕は新卒で入社したホワイトJTCをわずか10カ月で辞めました。

今思えば、これは人生において最善の選択でした。全く後悔していません。

実際、その後僕は転職を繰り返し、最終的には完全リモートワークでいつでもどこでも自由に働けるライフスタイルを手に入れることができました。

参考までに、現在の僕の働き方はこんな感じです。

良い会社ではありましたが、ずっと働くとなるとかなりキツいものがあります…

万が一、その会社に勤め続けていたとしたら、今でも奴隷として1日8時間拘束され、つまらない毎日を送っていたことでしょう。考えただけでもゾっとします。

ちなみに、僕が前述のJTCを退職し、紆余曲折あって現在の自由なライフスタイルを手に入れるまでの経験談についてはこちらの記事に全てまとめておりますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

みなさんが現在、「今の仕事は楽なんだけど…仕事が暇すぎてきつい…」「仕事が早く終わっても、会社にいなきゃいけないから自分の時間は増えない…」という、暇という名のパワハラを強要されているのであれば、ぜひとも別の業界へ転職することを検討してみてください。

その方が、案外人生は楽しくなるかもしれません。

ではでは

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