フロテエンディングがプロや業者から良く思われない理由。
『フロテエンディング』は多々SNS上で議論になり、多くのプロが卑下しています。
その理由ってわかりますか?
イマイチ分かってないけど今さら聞けない人のために
という3つのポイントから詳しく解説します!
↓
①仕事の世界から見たフロテの価値
フロテは確かにウケる。
そして浮遊という現象を現場で簡単に起こせるフロテが重宝されるのも分かる。
そういう意味で観客にとっては悪いマジックじゃない。
ただし仕事ならば気にしなければならないのは観客だけじゃない。
・イベント会社さん
・会場のスタッフさん
も仕事の片手間ながらにショーを見ることになる。
そういった“仕事側”の関係者から見たフロテは、「マジシャンならみんなやってる手品」の一つ。
なんなら実際に「テーブル浮くやつとかみんなやるしつまらんやん」と言ってるイベント会社さんに会ったことも何回かある。
実際に仕事として繋げてくれるのは、会場さんでありイベント会社さんのことが多い。
観客側の人から直接依頼を受けたとしても、会場のスタッフさんはショーを見るし、そこでいいマジシャンだったらまたお願いしようと考える。
「またフロテやってるよ」というマジシャンか「コイツ見たことない手品やってるわ」と思われるマジシャンか、どちらに仕事を振りたいか?
間違いなく後者。
つまり仕事の面から見た時に、フロテは擦り倒されてきた。
皆が演じすぎたということ。
②フロテが表すマジシャンのレベル
先述の通り、仕事側の人から見たフロテは「マジシャンならみんなができる手品」。
これはマジシャンから見てもそうだと思う。
そのフロテがショーのレパートリーに組み込まれているとはどういうことなのか?
そしてそれがトリネタになるとはどういうことなのか?
つまりフロテエンディングが、マジシャンのレベルの低さを物語っている。
これがレベルの高いマジシャンのフロテが押入れ行きになる理由。
そしてそういう人からすると、「その程度でお金貰うなよ。マジシャンと名乗るなよ。」と感じてしまうのが現実。
③事業投資としてのフロテ
フロテの価格は大体10〜30万。
多くの人にとってこれは“高い”と感じるかもしれない。
フロテがトリになる理由の一つとして、
「高かった=自分の持つ中で一番いい手品」であるからというのもあると思う。
しかし仕事・事業としてはどうだろう?
仕事としてショーを作るにあたって1演目あたりにかける金額が10〜30万って、ぶっちゃけ言えば『普通』。
イリュージョンになればもっと高くなる。
それでもジャンルが同じ「マジシャン」であることには変わりない。
現場プロから見たら、ステージショーで“数万”しかかかっていない演目はただの「趣味」の領域。
事業投資として見たフロテは、決して高くない。なんなら10万なら安い。
さていろいろ解説してきたが、「フロテは悪だ!」と言ってるわけではない。
現場の状況によっては、フロテが最善の選択である場合もあると思う。
とはいえあくまでフロテも他のマジックと同様に「選択肢の一つ」にすぎないということ。
それをわざわざトリにする事のデメリットを理解してもらえただろうか?
「演出次第だろ!」という意見もありそう。
だけど、仕事側のスタッフさんはショーよりもその裏をよく見ている。
そもそも楽屋や舞台袖にフロテが置いてある時点で、「またか…」と思われるということを忘れないでほしい。
そして、我々マジシャン以外の人はマジックを「演じる」ことに対してさほど解像度が高くない。
いかに演出にこだわろうと、フロテはフロテ。
その域を越える演出をしたいならば、どっちにしろ他のマジックの知識・演じる知識を幅広く習得する必要がある。
一旦押入れにしまってみて、数年後に素晴らしいスキルと共に改めてフロテを引っ張り出してみてもいいのではないだろうか?
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