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一緒に滝へ。

noteで交流させて頂いている青葉犀子さん。

文章を読むだけで、優しさと芯の強さと知性を感じる方です。そんな素敵な犀子さんとご縁を頂き、一緒に滝へ行ってきました。

スタートは、JR五日市線の終着駅・武蔵五日市駅です。日頃の行いの良さでしょうか(笑)、青空のもとを歩ける幸せ。

あきる野市には、多摩川の支流・秋川が流れています。東京の川とは思えない透明度です。

橋の上からツーショット。

この先は上り坂になり、息が切れた頃、タイミングよくベンチが現れます。

眺めの良い場所。
ベンチに座って、ひとやすみ。ここまで登ってきたんだなー。

冬桜が咲いていました。女子同士、「可愛い💕」とはしゃげる楽しさよ。

もう少し坂を上がると広徳寺です。

広徳寺は室町時代に創建されたお寺で、山門は江戸中期の建造物と推測されているとか。どっしりと重厚でカッコイイ!

詳しくは案内板をお読みください(笑)

広徳寺には大銀杏があり、秋は一面が金色に染まって、とても美しいです。今の時期は葉が落ちていますが、その枝ぶりも迫力がありました。

秋も来たいですね、と犀子さんと話しながら、木に触れてパワーをもらい、山の中へ入っていきます。向かうのは、金剛の滝。広徳寺から歩いて30分くらいでしょうか。

途中、五日市の街を一望できる場所へ。武蔵五日市駅も遠くに見えます。この先は、杉林が続きます。

とくに危ない箇所はありませんが、最後、金剛の滝方面へ降りる道が急なので、そこは注意が必要かな。ぐんぐん降りていくにつれ、ささやかな水の流れが聞こえてきます。

この砂防ダムが見えたら、ゴールはすぐそこ。

砂防ダムの上は、涸れた河原のような広場。
今まで杉林を歩いてきたせいか、急に空が広がって開放的な気分になります。
金剛の滝は、この奥へ進んでいきます。

犀子さんは、あちこちの木の枝に垂れ下がる緑のユラユラに心惹かれたよう。私は今まで全然意識していなかった。たしかに緑のカーテンのようで美しいですね。
あとで調べたら、この子はキヨスミイトゴケという名前で、渓谷沿いによく見られるそう。
犀子さんの感性のおかげで、新たな発見がありました。

奥に滝が見えてきました。この秘境感、たまりません。

金剛の滝・雌滝。

金剛の滝は、私の大好きな滝です。
それは、駅から歩いていける場所にありながら、水が澄んで美しいこと。そして、訪れる人が多くなく、秘境感を味わえること。
秘境感といえば、滝の横の手掘りのトンネル。

ワクワクしませんか…?

トンネルの向こうに、もうひとつの滝が。
金剛の滝・雄滝です。
冬は水量が少なめなので、滝つぼも控えめです。

滝と犀子さん。
ちょうどいい場所に岩のベンチがあるんです。滝の清涼な空気をたくさん吸い込みましょう。

かつては腰のあたりまで深さがあった金剛の滝の滝つぼ。令和元年の台風19号で、大量の土砂が流れ込こみ、滝つぼが埋まって浅くなりました。
ここへ来るたびに、自然の恩恵と猛威、両方を感じます。

雄滝を流れ、雌滝を流れたあとの滝の水は、涸れた沢の中へ吸い込まれていきます。ほかの滝では見られない、この不思議な眺めも金剛の滝の好きなところ。

はたして水はどこへ消えてしまったのか。
探しにいきましょう。

とある小径を歩いていくと、ささやかな沢が姿を現します。これが金剛の滝から流れてきた水だろうと思っています。地中を流れたり姿を現したりしながら秋川へ注ぎ、多摩川と合流して、東京湾へと流れていくのでしょう。

この小径は私のお気に入り。犀子さんを案内することができて嬉しかった。

犀子さんは素敵な感性の持ち主なので、いろんなものを見つけて楽しんでくれました。

タマアジサイのドライフラワー。
夏に咲く姿も可憐ですが、ドライフラワーもアートっぽくて素敵です。
冬の森は色味が少ないですが、その中にある美しさや素敵なものを見付けてくれて、私も楽しかった。

山の水を集めた湧水。こうやって少しずつ沢が大きくなっていきます。

お気に入りの小径は、やがてアスファルトの林道と合流しておしまいになります。
まだ時間があるので、もう一本、お気に入りの滝へご案内しましょう。

別の涸れた沢を歩いていきます。

いつのまにか水が流れ始める。ここは道がないので、靴を濡らさないように気を付けながら、右へ左へ場所を変えながら進んでいきます。

ここまで来れば、あと少し。

刈寄(かりよせ)の滝です。
二段の滝になっていて、こちらは下段になります。

金剛の滝と並んで、ここも私の大好きな滝。
滝つぼの美しさに、いつも目を奪われます。もう少し暖かくなったら、じゃぶじゃぶ歩いて倒木のベンチに腰をかけたい。犀子さん、次は夏にいかがでしょう。

かなり長い時間、ここでまったりと過ごしました。ここ最近、忙しくて気持ちが落ち着かない日々が続いていたのですが、滝を眺めて、流れ落ちる音を聴いて、清涼な空気を吸って、ずいぶんすっきりした気がします。滝は本当にいいですね。
(犀子さんの身体が冷えなかったか、それが心配…)

同じ道を戻ります。行きと帰りで見え方が変わるのが面白い。

アスファルトの林道に戻って、この日の行程は無事終了。遅くなったけど、お昼ごはんを食べにいきましょう。

「佐五兵衛(さごへい)」というお店で、ほうとうとビールを頂きました。
お互いのグラスにビールを注いで、乾杯! 歩いたあとのビールは最高!!
猪肉の入った野菜たっぷりのほうとうも美味しくて身体が温まりました。
なにより、犀子さんと滝へ行くことができて、とても嬉しかったです。

帰りは、いろんな話をしながら秋川沿いを歩いて駅まで向かいました。

noteのコメント欄から始まった、犀子さんとのご縁。
数ヶ月前まで、お互いの顔も知らず、文章だけのやりとりでした。そこから、お会いしたいですね、となり、少し前にランチをご一緒し、滝へ行きましょうと話が弾んで、こうやって私の好きな場所を歩いている。まるで昔からの友達のように。
奇跡のような、当然の出会いのような、不思議な気持ちになりました。
それもこれも犀子さんのお人柄のように思います。

noteのおかげで、つながることができたご縁。
犀子さん、楽しい一日をありがとうございました。
またご一緒してくださいね。

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