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77・みんなで分かち合う楽しみ~The Beatle Good Day Sunshine


ビートルズのリボルバーは高校生のとき買って全体の雰囲気が好きだった。どの曲もいいが、5月にふさわしい「Good Day Sunshine」




夫婦で「Let it bleed」なんか歌って人生最高! と思ってたのに、
翌日は夫婦ゲンカで最低の気分に。
けど、人生最高!に変わりはない。
なぜなら、以前は夫婦ゲンカすると2~3日はアタマに来てた私も 
このごろはすぐ立ち直る。
(夫は以前から引きずらないので、すぐフツーどおりになる。)
私も母と暮らして「年を取るといろんなことが出来なくなる」のを見て、物事を受け入れられる気持ちになったのか 年の功(?)なのかわからないが 
ケンカしてもすぐ冷めるようになった。

”夫はこういう性格(人が右向けと言ったら左を向くような)なんだから 
しょうがない。夫の考えも一理あるし。(以前は、どうしてそんなふうに思うのか理解できなかった) それにいいところもいっぱいあるし”
と思えるようになったら、「まっ、いいか」と怒りが続かない。
それに夫婦ゲンカの後はお互い、多少の改善も見られる(笑)

ゴールデンウイークに子供たち夫婦や孫たちが来た。
私が料理してると、夫が「そんなにがんばらなくていいよ。子供たちはお前を喜ばせるために来るんだから」と言うが、そんなわけあるか!
(そんな殊勝な子供たちじゃない)
うちでおいしいお昼食べて、みんなで楽しく過ごすために来るのだ。
がんばらないで作ったときなど、息子から「えっ?これしかないの?!」と言われた。
夫は私が疲れるので「買ったものでいいじゃん」と言ったこともあったが
孫たちが奪い合いで春巻きなどパクつくのを見て「やっぱ買ったものじゃ
こうはならないな」と、最近は「買ってくれば」とは言わなくなった。
それにバレエストレッチのおかげで、私もあまり疲れなくなったし。


草団子(うちでは草もちと言ってた)も作ろうと 2~3日前 よもぎの葉を摘んでおいた。
近所によもぎが生えてるので、持ち主に断ってよもぎを摘んでたら 近所の人が通りかかる。毎年、作ったよもぎのおだんごをあげてるし、見られたからには 今年もあげなくちゃな。
実は今年は寒かったりで草もちを作る気になれなかったのだが、やっぱり1回は食べたいし、子供たちにも食べさせたいと、もうだいぶ伸びたよもぎの葉を摘んだ。
出始めのころの小さくてやわらかいよもぎがおいしいが、日陰ではまだそんなに伸びきってないよもぎもあったし、ゆでたら香りも立った。


小豆を煮てあんこを作り、ゴマをすってゴマあんも作る。ゴマあんのほうがおいしいくらいだが、これをすり鉢でするのは大変な作業。母がいるから
2人で交代でやれるからまだいい。
こういうことになると、98才ながら母は使える。
よもぎを摘んでくると、さっそく母は固い茎などを取り除き、選別する。
それを私が重曹でゆでて水に取りしぼっておく。ここまでは2日前に出来る。

当日は、母がよもぎをすり鉢ですって細かくしている間に、私は上新粉をこねて蒸す。(上新粉がシコシコしておいしい) それをすり鉢に入れ、つきながらよもぎと混ぜる。
大変なので、毎年、これを餅つき機でやれないだろうかと思うのだが、つい昔ながらのうちのやり方でやってしまう。
田舎では祖母がよく作ってくれたが大変だっただろうなと思う。
貧しかった祖母は 子供たちにおなかいっぱい食べさせたくて、草だんご 柏餅 おはぎなどを手作りしてたそうだ。
御用聞きのお兄ちゃんなどがくると、「食べてかないか?」と声を掛け、台所でふるまっていた。

祖母は、私の友達がくると、必ずおやつなども平等に分けてくれた。ひとつしかないものでも平等に分けてた。その精神は母や私にも受け継がれ、おいしいものをみんなで分けて食べるというのが喜びだ。
草もちを  よもぎの土地の持ち主にはもちろん、近所にもおすそ分けできた。

みんなが来る日は、午前中に母と草もちを作り、みんなが来る昼近くに 
ひやむぎとお蕎麦をゆでて、天ぷらを揚げた。
ショウガ、ネギ、海苔などの薬味は前日に用意し、エビ・イカも前日に下ごしらえをしておく。
当日は天ぷらを揚げまくるので、天ぷら液につけた具材を 箸など使わず、手で次々と油の中に放り込む。これだとすごく速い。(以前は、天ぷら揚げの名手の母が揚げてたが、もう最近はやらなくなった)

草団子は、子供たち孫たちも「あっ、団子だ!」と喜んでくれた。
息子の奥さんは、あんこが苦手だが、ゴマあんの団子は大好き。
けど、こっそりあんこの団子にも手を伸ばすのを見たぞ!
みんながおいしそうに食べてるので、ちょっと食べてみたくなったらしい。


これは、去年の写真。今年と同じようなものを作ってた。

手前がゴマ,奥があんこのお団子


これの数倍の天ぷらを揚げる。去年は ひじき煮(母制作)や 豚肉の竜田揚げも作った。



孫たちはちびっ子同士ですぐ遊び始め、
息子夫婦 娘夫婦は大人の会話を楽しむ。
今年中学生の孫は、大人の会話の方に混ざってる!
高校生の孫は友達と映画に行くとかで来なかったし、みんな成長してる。

最後に、いつものように母からお小遣いを全員に配って終了。
夫と私にもくれると言って聞かないので、ありがたくもらう。
母はいまや みんなに小遣いをあげるのを無上の楽しみとしてる。
「病院にもディサービスにも行かないし、出かけるのも出来なくなったのでお金を使わないのだ」というのが母の言い分。
もちろん、みんな大歓迎である。
まとめて渡すと自由に使えないだろうと必ず個人名で渡す。もちろん娘のだんなさまや、息子の奥さんにもだ。平等にという祖母のやり方がここでも生きている。
最近はしょっちゅうあげたがるので ポチ袋ももったいないので、百均の20枚入りの白いポチ袋に家にあるシールを貼ったものにしてる。

以前は、万札を母のお小遣いに入れておいたが、それだと、景気よくあげようとするので(夫「朝 お義母さんに『出かける』って言ったら1万円くれたぞ」ということになる。仕事をリタイアして家にいる夫が出かけるたびに1万円ずつあげたらたまったものではない)今は千円札のみ30枚入れておいて、無くなると補充するようにしてる。お金の感覚が少しわからなくなってるらしく 千円札でも「こんなにある」と言って喜んでいる。とにかく人にあげて喜ばせたいのだ。

昔は、夫がゴールデンウイークに休めなかったので、私一人で子供たちを遊ばせなくてはならず ゴールデンウイークも苦痛だったが、今はやっと楽しめるようになった。楽しくて やっぱりちょっと疲れるゴールデンウイークも無事終了した。





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