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【アリス・スカーレットの秘密】第36話 別れ話


⭐別れ話

次に目が覚めた時、僕は病院にいた。
傍らには両親の姿があり、どうやら僕を助けてくれたらしい。
咲夜は逮捕されて、現在は警察で取り調べを受けているという。

それからしばらくして、僕は退院した。
しばらくは学校に行くのが憂鬱だったが、両親が仕事で忙しいため、代わりに毎日お見舞いに来てくれた咲夜の両親の勧めもあって通うことにした。
 
その後、咲夜は釈放された。

しかし、学校での僕の立場はあまり良いものではなかった。
みんな、腫れ物を扱うような態度だったし、中には露骨に嫌悪を示す者も少なくなかった。
そんな中、唯一、変わらずに接してきてくれる人がいた。
それが咲月と咲夜の妹である葉月ちゃんだった。

二人は僕が入院していた間もずっと心配してくれていたらしく、退院してからは何かと声をかけてくれた。
特に咲夜とは恋人同士になったこともあり、以前よりも親密になっていた。

そんなある日、僕は咲夜に会いに行った。
「あの、咲夜さん……。ちょっと話したいことがあるんだけど……」
すると、彼女は少し寂しそうな顔をしてから答えた。
「うん……。じゃあ、場所を変えよっか……」
そうしてやってきたのは、とあるビルの屋上だった。

二人きりになれるところと言ったらここくらいしか思いつかなかった。
僕たちは柵の前で向かい合うように立っていた。
咲夜は悲しげな表情でこちらを見つめてくる。
そんな彼女に僕は切り出した。
「その……、もう別れてほしいんだ」
彼女は目を見開いて驚いた様子を見せた後、静かに聞き返してきた。
「……なんで?やっぱり、あんなことしたから怒ってる?」
「違う!そうじゃないんだ。確かに、最初はびっくりしたけど……。でも、咲夜さんは反省してくれたんだよね?だから、きっとまた前みたいに戻れるって思ってる。
でも、それは無理だよ。だって、僕が好きなのは咲夜さんであって、咲夜さん本人ではないんだ。それに、このまま付き合い続けたとしても、お互いに辛いだけだと思う。
僕と別れたほうが咲夜さんのためかなって思うんだ」

僕の言葉を聞いて、咲夜はさらに落ち込んだようだった。
そして、俯きながらぽつりと呟いた。
「……そっかぁ。そう、だね。祐樹君の言う通りかもしれない。
私、どうかしてた。本当にごめんなさい」
そして、彼女は深々と頭を下げてきた。

僕は慌てて顔を上げるように促した。
「謝らないで。悪いのは全部僕なんだ。それに、咲夜さんは悪くない。むしろ、咲夜さんのおかげで僕は自分がどんな人間なのか思い出せた気がする。
ありがとう、咲夜さん。僕のためにいろいろしてくれて。すごく嬉しかった。でも、もう終わりにしよう。これ以上はお互い傷つくだけだから」
僕がそう言うと、彼女は涙を流しながら何度も首を縦に振った。
そして、最後に彼女は僕にこう告げた。
「今まで楽しかったよ。バイバイ、祐樹君」
僕はそれを聞いた途端、涙が溢れてきた。

そして、そのまま逃げるようにしてその場を後にした。
これで良かったのだ。
心の中で自分に言い聞かせるようにしながら、僕は家路についた。
 
翌日。
学校に着くなり僕は教室の隅で一人座っていた。
教室に入ると、それまで騒いでいたクラスメイト達は一斉に静まり返り、視線を向けられる。

しかし、誰も話しかけてこようとしない。
僕はただひたすら時間が過ぎるのを待っていた。

しばらくすると、担任の先生が入ってきた。
朝のホームルームが始まると、先生はまず出席確認をした。
そして、その後、僕の名前が呼ばれることはなかった。

それから、授業が始まった。
最初のうちはみんな教科書やノートを開いていたが、やがて誰ひとりとして勉強をする者はいなくなった。僕はその様子を横目に見ながら窓の外を見たりしていたが、それもすぐに飽きてしまった。
結局、一日中ぼんやりとしていた。

放課後、帰ろうとしていると、後ろから誰かに呼び止められた。
振り返ると、そこには咲月の姿があった。
彼女は心配そうな表情を浮かべている。
「大丈夫?なんか元気ないように見えるけど」
僕は笑って誤魔化した。
「ううん、なんでもないよ。それより、どうしたの?」
そう言うと、彼女は鞄の中から一枚のプリントを取り出して見せてきた。
「これ、今日の宿題なんだけど、教えてもらえないかと思って」
「いいよ。どこがわかんないの?」

僕が聞くと、咲月は恥ずかしそうにもじもじした後、小さな声で答えた。
「えっと、全部、かな」
僕は思わず苦笑してしまった。
「わかった。じゃあ、一緒にやろうか」
 
僕たちは図書室に移動した。
机の上に課題を広げ、咲月にわからないところを訊く。
すると、彼女はスラスラと答えていく。
「すごいね。完璧だよ」
素直に感心して褒めると、咲月は照れくさそうに微笑んで言った。
「ありがとう。でも、これは祐樹のおかげだよ」
「僕の?」
不思議に思っていると、咲月は言った。
「ほら、前に数学を教えてもらったじゃない?あれから、自分でも色々やってみたんだけど、わからなくて困ってたところ、祐樹が丁寧にわかりやすく説明してくれたでしょ?それで理解できたっていうか……」
その言葉を聞いて、僕は納得した。


続く……



✅小説の概要

🔴この小説は「AIのべりすと」にタイトルとプロットを入力し、出力された文章に加筆修正を施し、編集したものです。

その意味で「AIのべりすと」と私の共作ということになります。
もちろん「AIのべりすと」の比重のほうが高いです。

『セレンディピティの夜』が想定外に早く終了してしまったため、新たに『アリス・スカーレットの秘密』をスタートさせました。

展開が全く予測できないのは、『セレンディピティの夜』と同様です。

🔷「AIのべりすと」側の都合で、あるいは私の都合で突然終了となる場合があります。ご了承ください。


「AIのべりすと」の設定について書いておきます。

「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。

プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。

使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3 → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)

このモデルを使い、小説を生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。

1. デフォルト  AIに好きに書かせます
2. セリフ    台詞を優先
3. ナラティブ  地の文を優先

この3つの設定の中から一つを選び、AIに文章を生成させます。
途中で設定を変更することは可能です。
ただし、結果がどうなるかは保証できません。

いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。

ただし、修正はかなりの労力を必要とします。
そうなった場合には、自分で書き直したほうが速いかもしれません。
今回は
「2. セリフ    台詞を優先」から
「3. ナラティブ  地の文を優先」
に変更しました。

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