【大人の流儀 伊集院 静 心に響く言葉】 第88回
大人の流儀
伊集院 静氏の『大人の流儀』から心に響く言葉をご紹介します。私は現在『大人の流儀』1~10巻を持っています。このうちの第1巻から心に響く言葉を毎回3件ずつご紹介していこうと考えています。全巻を同様に扱います。
時には、厳しい言葉で私たちを叱咤激励することがあります。反発する気持ちをぐっと堪え、なぜ伊集院氏はこのように言ったのだろうか、と考えてみてください。しばらく考えたあとで、腑に落ちることが多いと感じるはずです。
『大人の流儀3 別れる力』をご紹介します。
ご存知のように、伊集院氏は小説家(直木賞作家)で、さらに作詞家でもありますが、『大人の流儀』のような辛口エッセーも書いています。
大人の流儀 伊集院 静 心に響く言葉 第88回
第4章 本物の大人はこう考える
「綺麗に遊んでグッドバイ」から
伊集院 静の言葉 1 (261)
「綺麗に遊んでグッドバイ」から
伊集院 静の言葉 2 (262)
「綺麗に遊んでグッドバイ」から
伊集院 静の言葉 3 (263)
⭐出典元
『大人の流儀 3 別れる力』
2012年12月10日第1刷発行
講談社
表紙カバーに書かれている言葉です。
✒ 編集後記
『大人の流儀』は手元に1~10巻あります。今後も出版されることでしょう。出版されればまた入手します。
伊集院静氏は2020年1月にくも膜下出血で入院され大変心配されましたが、リハビリがうまくいき、その後退院し、執筆を再開しています。
伊集院氏は作家にして随筆家でもあるので、我々一般人とは異なり、物事を少し遠くから眺め、「物事の本質はここにあり」と見抜き、それに相応しい言葉を紡いでいます。
🔷「金で得た遊びには金が目的の輩しか寄ってこない。つまりそれは金に遊ばれているのである」
この言葉は、酸いも甘いも知る人でなければ言えないと思います。さり気なく述べていますが、とても実感がこもっています。
私は金とはほとんど縁のない人間なので、「金で得た遊び」をしたことがありません。
ですから、私より人生経験が豊富な伊集院氏の言葉が、ごく自然に私の心に響いてしまうのです。ヴァーチャル体験ということになりますが。
やはり、作家は考えただけでは優れた作品は創り出せないと思います。数多の体験を通じて、身体と頭に染み付いた欠片を組み合わせ、最適な状態に創り上げることができる人が作家になれると考えています。
作品が売れるか売れないかは時の運に影響されます。
本人としては自信作であったにも拘わらず、思ったほどには売れなかったり、あまり自信がなかった作品が予想以上に売れることもあります。
自己評価と他者評価の違いと言えます。思い入れが強すぎると良くないのかもしれません。極力客観視してみることが大切かもしれません。
🔶『大人の流儀3 別れる力』について『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』の中で言及しています。
夏目雅子さんのプロフィール
🔶伊集院静氏の言葉は、軽妙にして本質を見抜いたものです。随筆家としても小説家としても一流であることを示していると私は考えています。
<著者略歴 『大人の流儀』から>
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。
91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。
作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』などを手がけている。
⭐ 原典のご紹介
クリエイターのページ
大人の流儀 伊集院 静
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