ビキニアーマーについての知られざる真実

 こんばんは。今日はビキニアーマーについて衝撃的な事実について知ることが出来たので、ここに記して共有をしたいと思います。

ビキニアーマーについて

 ビキニアーマーは女戦士の代表的な装備としてファンタジー作品やRPGなどのゲームで見られることが出来る装具の一種です。名前の通り、ビキニの形をした鎧でオプションパーツとして腰布や肩当が追加されることもあります。
 詳細は以下を参照してください。

ビキニアーマー文化服装学
https://vampire.blog.jp/archives/bikini_armor01.html

ビキニアーマー(ピクシブ大百科)

ビキニアーマー(wikipedia)

衝撃的な真実

 詳細な歴史は全てビキニアーマー文化服装学様のHPに書かれているので、私の文章はほぼ蛇足となりますが、ビキニアーマーが世に初めて出たのは1934年のパルプマガジンの表紙だと言われています。
 一方、ビキニが世に出てきたのは1946年7月5日。ルイ・レアールが、その小ささと周囲に与える破壊的威力を、原爆の実験場所のビキニ環礁にちなんでその名前にしたと言われています。

 つまりはビキニよりもビキニアーマーの方が歴史が古いのです。

更なる真実

 ただ、ビキニのような水着はそれ以前からも存在しました。1930年代には腹部を露出したツーピースタイプの水着は世に出ていたそうです。
 更に言えば5世紀頃のローマ時代のモザイクにはビキニのような恰好で運動をする女性が描かれていたようなので、ビキニのような物は遥か昔から存在をしていたようです。

 ならばビキニアーマーはそれらをモデルにしたのでしょうか?

 いいえ。

 それより遥かに古い1世紀に製作された彫刻で、女性グラディエーターをかたどった物が存在します。その為、当時の女性グラディエーターは男性と同じように上半身裸、もしくは運動の邪魔となる乳房だけを隠したビキニアーマーのような恰好で戦っていた可能性があります。

 つまりはビキニアーマーは1世紀以前から存在した可能性があります。

何故ビキニアーマーは生まれたのか?

 過去にビキニアーマーっぽい何かがあったとして、何故1930年代のアメリカにビキニアーマーが生まれたのか?

 歴史的背景はビキニアーマー文化服装学様のページに書いてありました。

 1900年代、欧米のフェティッシュな表現の1つとしてスパンキングがありまして、1920年代から写真作品が増えたようです。上半身裸の支配者役がムチやヘアブラシを用いてヤラレ役をペシペシと叩くエッチな表現は、アメリカの各出版社の関心を引いたようで、大衆雑誌であるパルプマガジンにはスパンキングの雰囲気がある絵画が多数掲載されたそうです。

 また、当時のパルプマガジンには冒険小説やSF、ファンタジーやホラーなどあらゆるジャンルが掲載されていましたが、特に冒険物の人気が強かったようです。

 以上の2点を合わせて考えると、「未開の地を旅する冒険物が人気」「大衆向けにエッチな表現のイラストが求められる」と言う事で一目で「あまり文明が発展していない野蛮な土地の服装で、ここではないファンタジーなどこか」と分かるビキニアーマーが出来たのではないでしょうか?

まだあるぞ!ビキニアーマーの利点

 ビキニアーマーは「お色気要素」と「異世界要素」を簡潔に分かり易く盛り込んだ優れた服装であるという事が証明されましたが、更に利点はあります。

 それは作画コストです。

 英雄コナンやジョン・カーター、更にはターザンもパルプマガジン出身ですが、基本的に裸です。

 これは当時人気であった冒険小説の「未開の地」の要素を盛り込んだとも言えますが、基本裸であった方が服や文化背景などを考えなくて良いので作画コストが下がります。

 更に言えばアメリカには「男らしさ」を重要視する考えが根強くあり、一般的にはマスキュリニティと表現されます。つまりは筋肉モリモリのムキムキマッチョメンが喜ばれる、ムキムキマッチョマンが主人公じゃないと売れないという事です。
 これが高尚な文学作品ならともかく、頭空っぽにして読む大衆紙だったら猶更です。

 ここで下手に服を着せると服を着た筋肉を書かなければいけないので、裸を書くのに比べて膨大な労力がかかります。

 その為、ムキムキマッチョマンを主人公にするならばとりあえず脱がしておけば筋肉が書きやすいし、皆も喜ぶという事で当時のヒーローは皆裸であったと考えられます。

 これはスーパーマンのような全身タイツを着ているヒーローもこのような由来で全身タイツを着ているのだと考えます。

 まずスーパーヒーローは「一目で常人とは違う」と言う事が分からなくてはいけませんが、それと同時に「一目でマッチョである」と言う事も分からなくてはいけません。

 その為、身体の線を出しやすい全身タイツが手っ取り早いのでそのような恰好が流行ったのだと考えます。

 一説によると「貴族の運動着は全身タイツで、アメリカのスーパーヒーローは騎士のマントと貴族の全身タイツを掛け合わせて生まれた」と言われていますが、私は「とりあえず脱がしとけ」と言う文化からあの全身タイツのコスチュームが生まれたと考えております。

日本では何故ビキニアーマーが取り入れられたのか?

 日本でのビキニアーマーは幻影戦記レダやドラクエ3などの1980年代の剣と魔法のファンタジー作品で多く見られるようになりました。

 おそらくですが、これはアメリカのD&Dのような作品に影響を受けて、そしてD&Dのようなアメリカの古い剣と魔法のRPGは英雄コナンのようなパルプマガジン出身のファンタジー作品に影響を受けて、脈々と受け継がれてきたのだと推測します。

日本で半裸の男が流行らなかった理由

 ここでビキニアーマーと同列に語られるべき「半裸のヒーロー」が日本で流行らなかった理由を考察します。

 まずビキニアーマーが取り入れられた理由としては「アメリカの古いRPG作品の影響」と言う事が第一に考えられますが、古いRPGファンは基本的に男性です。流行った理由としては単純に「半裸のねーちゃんが書きたい」と言うゲスな理由でしょう。

 では何故半裸の男は流行らなかったのでしょうか?これもRPGファンが男性社会であったと仮定するのなら話は簡単です。別に半裸の男には魅力を感じなかったからです。
 これは日本がアメリカほど筋肉信仰が強くなかったというのが大きな理由として考えられます。

 また一説によると「ドット絵で表現する際に一目で男性と女性だと分かり易く表現するにはビキニアーマーが最適だった」と言われています。その説を半裸の男が流行らなかった理由に当てはめるのならば「鎧を着せないと職業が分かり辛いから」と言う考えも出来ます。

最後に

 いかがでしたでしょうか?
 「ビキニアーマーがビキニより先に出来ていた」と言う事実に驚愕してここまで書きましたが、大分急ぎ足で書きなぐったような気がします。
 矛盾点や指摘事項がありましたら、教えて頂けますようお願いいたします。

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