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α7Ⅲは最高だよね。

お仕事の撮影ではα7Ⅲを2台使っている。
1台に F2.8通しのズームレンズ、もう1台に単焦点レンズを着けていることが多い。

最初の1台はたしか2018年頃に購入した。
撮影依頼が増えてきたことや、これからもっと依頼増えてくれー!と自分にプレッシャーをかけるために2021年にもう1台買い足した。

現在はα7Ⅳという後継機も出ているが、購入には至っていない。

α7Ⅲはそりゃもう売れに売れた。
言わずと知れた大ヒットカメラだ。
このカメラの解説記事や作例なんかは、調べれば山ほど出てくる。
細かなスペックは説明しないが、主に出張撮影や普段自分の子どもを撮るうえで「いや〜、このカメラ本当最高だわ〜」と感じるポイントについて紹介したい。

※もしかしたら様々な各位から様々なご指摘をいただくかもしれないけど、特に何かを燃やしたいわけではないからお手柔らかに読んでケロ

画質について

まずは画質の扱いやすさについて。
35mmフルサイズ裏面照射cmosセンサー2420万画素を搭載している。
当たり前だがかなりキレイに写る。
画素数も申し分ない。
レタッチで水平垂直を揃えるために上下左右を切り捨てることがしばしばあるが、そのくらいはもちろん余裕でクリアしてくる。
ちょっと無理したトリミングでも、まぁなんとか持ち堪えられる。

後継機のα7Ⅳは3300万画素でこれより1000万画素程度多いし、2024年現在各メーカーで主流のフルサイズはだいたい2500〜3300万画素程度だから、2420万画素は決して超高画質ってわけではない。

だが、それがいい。

3000万画素を超えてくるとPCのスペックやSDカードの容量等の周辺機材も、それなりのものが求められてくる。
SONYのHPによればα7Ⅳは64GBで非圧縮RAWを撮影した場合約495枚撮影できるのに対して、α7Ⅲでは1200枚も撮れる。
それだけデータのサイズに差があるということだ。
64GBのSDカードをダブルスロットに2枚挿して使用しているが、α7Ⅳでは128GB必要になってくる。
もちろんその分3300万画素のα7Ⅳには様々なアドバンテージがあると思うけど、自分の撮影スタイルと照らし合わせれば2420万画素で申し分ないと感じている。
現時点においてα7Ⅲの扱いやすい画素数は今の自分にピッタリハマっていると思う。

AFについて

次に高性能なAF。これは本当に感動した。
食らいついて離さないAF、瞳を検出してピントを合わせてくれる瞳AF、このAFに何度も助けられてきた。
歩いているシーンでの撮影や子どもが無邪気に遊んでいるシーン、そういったシーンでもほとんどAFを外していない。
シャッタースピードの設定が甘かったりフレーミングできていなかったり、ピントやブレでのミスショットはボディ由来のことよりも自分由来のことの方が多かったと思う。

ついでに言うとAFの操作性も良い。
普段は親指AFを使用している。
具体的に言うと背面のAF-Lボタンに通常のAF、右隣のAELボタンに瞳AFを割り当てて使用している。
これによりワンタッチで通常のAFと瞳AFを切り替えることが可能だ。
これはもうマジで便利 of 便利。

また自動で瞳を検知して瞳AFを発動しない点も使いやすい。
「瞳AFは通常のAFに組み込まれていて自動検知です」みたいなものとか、「ワンタッチで瞳AFに切り替えられず深いメニュー構成になっています」ってものはロケーション撮影では面倒に感じる部分があると思う。
カメラはこちらが指示した動作のみをしてほしいと思うタイプで、勝手な挙動は回避したい。
そのためなら細かいボタン割り当てをするほうが良い。
AFのことで言えば通常のAF使用時に不必要な瞳AFを発動させたくないし、瞳AF使用時に通常のAFを発動させたくない。
例えば顔がフレーミングされていたとしても手前の小物や手元にピントを合わせたい場面があるが、そう言った時に自動検知で瞳にピントを引っ張られてしまうことを回避できる。
そういった仕様の方が使いやすいと感じる。
そもそもが上級者向けのカメラであったりカスタムボタンが複数装備されていないとできないため、それができるカメラは意外と少ない。

以上のことからAFの性能に今のところ不満はない。

念の為α7Ⅳについても記すが、このAFがさらに強化されている。
使ったら使ったでめちゃ便利なんだろうなぁとは思うけど、出張撮影においてどの程度の差を感じるのかは各位に聞いて回りたい。

サイズ感

ボディのサイズ感が最高にちょうどいい。
自分の手にすっぽりと収まっている感覚がある。
たくさん使ってきたからそう感じるだけかもしれないけれど、とにかくちょうどいい。
α7Ⅳはちょっと分厚くなった。
代わりにグリップも深くなってるから握りやすいのかもしれないが、この分厚さがちょっとなぁと思うところではある。

α7シリーズはミラーレスでスリムなことに価値があると思うから、これ以上分厚くなるのはなんとも言えないところがある。
使ってればすぐに慣れるだろうし、多機能な分カメラが分厚くなってしまうことは仕方ないのかもしれないけどね。
初代α7とか今見たら本当に薄いし軽いよね。
あのサイズでα7Ⅲないしは低画素のα7Ⅳを出してくれと思う。

コストパフォーマンス

α7Ⅲはコストパフォーマンスも良い。

現在各社から様々なフルサイズのミラーレスカメラが出されているが、α7Ⅲと並ぶスペックで新品24万円・中古15万円ほどの価格帯のカメラは出されていないと思う。

めちゃくちゃ大雑把に言えば出張撮影に必要なスペックは、フルサイズ、2000万画素、チルト液晶orバリアングル液晶、ジョイスティック、瞳AF、そこそこの高感度耐性、ダブルスロット、16mmから200mmまでのレンズラインナップだと考えている。

同価格帯でもそれぞれに飛び抜けた性能のカメラは存在する。
しかし出張撮影で使用する前提でカメラを選ぶ場合、これらの外せないポイントを押さえたカメラでこの価格帯のものはα7Ⅲ以外に存在しない。

もちろん高価格帯のカメラであれば必要なスペックを揃え、かつ高感度耐性が抜群なものやAF性能が抜群なものは数多くある。
AF性能に重きを置く野鳥撮影や暗所での撮影がデフォルトとなるような撮影など特殊な環境や条件での撮影の場合には、それらの抜きん出たスペックが必要となることはあるだろう。
だが、そこそこの高感度耐性、そこそこのAF性能、そこそこの操作性が必要とされる人物撮影において、それらのスペックが価格以上に価値があるものであるかは再考する必要がある。

また仮にNikonやCanonから出されていたとしても、先陣を切ってミラーレスを開拓してきたSONYのレンズラインナップやサードパーティー製のレンズラインナップを考慮すると、やはりSONYのカメラに軍配が上がる。

どこよりも早くフルサイズミラーレスに舵を切ったSONYがタイミングよくα7Ⅲを発売したことと、昨今の円安や物価上昇によるカメラの価格高騰がα7Ⅲの価値を押し上げていると言える。

必要な性能を確保し価格を抑えて撮影機材を揃えるのであれば、SONY α7Ⅲが有利だと言わざるを得ない。

これから出張撮影に挑戦したいという人がボディに30万円をかけられるのであれば、30万円の新品のカメラを買うよりもα7Ⅲを中古で2台揃える方が満足度は高いのではないだろうか。

そりゃあお金が無限にあればNikonの光学性能を存分に楽しみたいし、CanonのR3だって使ってみたい。
でもコストとパフォーマンスのバランスを考えた時、α7Ⅲに勝るカメラは存在しないと思うんだ。

同じカメラで揃えるということ

最後にα7Ⅲを2台使用していることについて。
出張撮影カメラマンになるにあたり、カメラマンで飯を食ってる高校の先輩に相談した。
先輩の凄さは割愛するが、これまでマジで色々助けていただいた。
本当にありがとうございます。
今度またご飯行きやしょう。

で、先輩から「どんなに同じメーカーでも世代が違ったりバージョンが違うカメラだと撮れる写真の色味が微妙に変わってきちゃう。そうするとレタッチでストレスを感じるだろうから、機材は揃えた方がいいよ。操作も同じだと楽だよ。」と言われ、α7Ⅲ2台で運用することに決めた。
おかげでレンズの違いによる色の変化はあっても、ボディの違いによるストレスは回避することができた。
次に買い換える場合も2台とも買い換えようと思っている。

あんたのおかげで色んな世界を知れたよ

α7Ⅲの前はNikonのエントリー機とオリンパスのペンで楽しくカメラライフを送っていたわけだ。
買い替えたくてもお金がなかった。
人生はいつも金欠だよね。
人生で金欠じゃなかったことなんてマジで一瞬たりともない。

そんな折に社会人1年目の冬のボーナスが出た。
ただその頃は「スベテ灰ニナレ」と思っていたくらい仕事がうまくいってなかった時期で、リアルに電車に乗ることもできないくらいだった。
色んな葛藤と挫折があって、自分なんて本当にちっぽけだなとか悩んでいた時期だった。
あの時支えてくれた皆々様にはマジで一生頭が上がらない。
本当にみんなありがとう。
そんな周りの人達のおかげで、とりあえず新しいカメラ買って大好きな写真を楽しもうって考えに至った。
サンキューな!!!
そんな経緯でα7Ⅲを買った。
今思えばマジで謎の勢いだった。

で、購入当初は多機能すぎて使いこなせてなかったけど、だんだん使い方がわかってきて気がついたら女の子の写真ばかり撮ってた。
それからは写真を撮れば今まで知り合うことがなかった人と繋がれる楽しさに気がついて、とりあえず色んな人に会って色んな人を撮影して初めてのギャラをいただいた。
初めてのギャラは本当に嬉しかった。
嬉しすぎておかんに電話した。
おかんが近所の人に言いふらしてた。
今でさえ大したことなさすぎるからマジで恥ずかしいけど、あの体験にはかなり思い入れがある。

で、もっともっと写真上手くなりたい!色んな人に出会いたい!と思って出張撮影サービスに登録したりLovegraphに入った。
そしたらまたおもしろい人たちに出会えて楽しいのスパイラルに陥った。

そんなおもしろ体験をさせてくれたα7Ⅲとこれからも思い出を残していこうと思う。

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