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妄想ハッピーセット

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日常の些細な疑問から妄想を発展させる試みというか趣味。 「事実」+「妄想」があれば生きていけるわたしのハッピーセットは、手ぶらでもできる究極の1人遊び。日常はミステリーで溢れてい… もっと読む
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モーフィアス散歩

妄想で日常を彩る日記。 先日、モーフィアスと散歩をした。 運動をしないわたしは、暇があればとにかく歩くことにしている。普通なら電車でいくところを歩いていく。片道2キロは当然のように徒歩圏内。3キロは気持ちに余裕があればいける。歩くのが面倒になったり早く帰りたいときは、帰りだけ公共交通機関を使うことが多い。今年の猛暑(酷暑?)でも全く気にせず歩いていたのだが、汗でビショビショになった時にさすがに人目が気になったため、以来自粛している。秋になったらまた再開する予定。 今回の

お茶をぶっかける女

マンガみたいなワンシーンを目撃してしまった。 ************* 日常でみかけた些細な疑問を書き留める連載⑤ 同シリーズはこちら ②初々しい高齢カップル ③カフェでくつろぐ謎の家族 ************** ある秋の夜に繁華街から1駅離れたその場所は、公的機関が多く17~18時になると、定時帰りのサラリーマンが駅に向かってぞろぞろと歩いていき、一旦それが過ぎると途端に静かになる。大通りの途中には大きな神社があり、裏手に回ると樹齢100年近くいってそうな巨木が

小説・かぐや様は告らせたくない ~緊張感あふれる攻防戦~

この日は一日中家で過ごしたので、少しでも気分転換しようと夕方から散歩に出かけ、ついでにカフェに立ち寄った。以前この時間に来たときは春休み中だったためか待ち時間があったのが、すぐに入店できた。空きすぎず混みすぎずいい感じだ。 近くの席では中学生女子がジャージ姿のまま、次から次に食べ物を注文している。「よく食べるなあ」というのと、「中学生が学校帰りに外食でこんなにお金使うの?」というのに少々びっくりした。そんな高級ではないとはいえ、一回の食事というかおやつで千円以上って普通なの

カフェでくつろぐ謎の家族

日常でみかけた些細な疑問を書き留める連載③ 同シリーズはこちら ①1人推理遊び~小さなまちに馴染む小さな違和感~  ②初々しい高齢カップル ⑤お茶をぶっかける女 わたしはカフェで読書したりネットサーフィンするのが趣味。主にチェーン店に行くのだが、この日は買い物スポットの一角にあるチェーン店のカフェに行った。スポット自体は大勢の人がにぎわう場所ではあるが、そのカフェは人の流れから外れたところにあるため、意外と空いていたりする。 わたしが行くと、50席以上ある店内にいる

初々しい高齢カップル

日常生活の中には小さいミステリーが転がっている。ミステリーというと大げさに聞こえるけれど、「なぜそんなことをしているの?」「なぜそれがそこにあるの?」「なぜそれが起きたの?」という小さな疑問のこと。すべての人にその機会は腐るほどある。そう、"すべての人"に。それに気づくか気づかないか、興味を持つか持たないか、それだけの話なのだ。 わたしはそれを1人で深堀りして妄想するのが趣味。キモイと思われたくないので外では話さないけれど脳内は自由でしょ。 中には調べたり検索すれば、すぐ

1人推理遊び ~小さなまちに馴染む小さな違和感~

近所を歩いていると、どうでもいいことだけれど気になることがたまにある。なぜこんなところにこんなモノがあるのだろう? この家にはどんな人が住んでいるのだろう? そんな疑問が沸くと、1人推理タイムの始まりはじまり。当事者に取材すればすぐに明らかになるだろうが、「某探偵○○スクープ」でもあるまいし、そこまでするはずもない。専門知識もないし、一般常識にもかけているので、トンチンカンかもしれないが、それを承知の上で自分なりの答えを導き出すのが楽しい。 ある日、いつも歩いている道でふと