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書いたり料理したりしてます。最近は手仕事と酵母に没頭中。身体論に興味あり。 noteは小説メインのつもりで始めましたが、ぜんぜん関係ない雑感の方が増えてきました。書かなきゃなー

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  • 日記にっきダイアリー

    その日思ったこと・常々考えていることを書いています

  • 映像作品の感想文

    映像作品の感想について書いています。作品の内容についての感想もあれば、映像作品とは何だろう、っていうこともよく考えます。

  • オリジナル小説1話集

    オリジナル小説の置き場所です。第1話と目次、目録を置いています。

  • 妄想ハッピーセット

    日常の些細な疑問から妄想を発展させる試みというか趣味。 「事実」+「妄想」があれば生きていけるわたしのハッピーセットは、手ぶらでもできる究極の1人遊び。日常はミステリーで溢れているものです。

  • ショートショートの小部屋

    自作のショートショート(410字前後)を置いています。増えていくかどうかは気分次第。

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図書目録

自作小説一覧です。随時更新。 ◆ぼくが運命を嫌うわけジャンル:青春、恋愛 全4話 <第1話> 大学生の寺田正志は"運命"が嫌いだ。その理由は中学の同級生であり、大学で再開した前野明日香にあった。高校からの友人・嘉瀬智也と遊んでいると、前野明日香の姿が。当時の悪夢が再びよみがえる。 R5.8.30完 <あとがき> 約12,000W/約20分 ◆自己中恋愛ラプソディジャンル:恋愛 全15話 <第1話> かつて付き合っていた雅史とエリが7年ぶりに再会。純粋に過去をなつかしむ

    • 高齢者だろうが容赦しない

      前回のイケズ話の続編です。母と娘の日常的なひと悶着。 ある朝、高齢母が右肩を痛めて腕が上がらなくなった。痛みのあまりロクに眠れず、服を着るにも腕が痛すぎてツライのだという。だから「服を脱ぐのを手伝って」といわれた。わたしがイライラしながら服を引っ張ると「痛いっ。もっと優しくしてよ」と不機嫌そうに顔をしかめる。左を先に脱がせ、傷めた右はあまり動かさずに済むようにやり方を変えたら無事脱げた。ただ、「もう二度と手伝わない。あとは自分でやれ」と突き放した。その場を去ろうとすると、後

      • イケズの言い分 ”甘やかし”と”優しさ”は別物です

        イケズというのは、わたしのこと。傍から見てイケズなヤツに見られるのは百も承知。しかし自分としては全くそのつもりはないので、態度を変える気もない。 そうはいっても、人に話すと99%同意してもらえないので、ここに書くことにした。100人に1人ぐらいは同意してくれる人がいるだろうという期待を込めて。 イケズを発動する相手はほぼ母親だ。事件の大小はあれ、いつも母相手に似たようなことが原因でわたしは怒り、イケズっぷりをぶちまけている。今回はそんなしょうもない日常の事件の1つをご紹介

        • ドラマの世界から現実に引き戻される瞬間

          昔からドラマや映画を見ていて気になっていたことがある。良い作品ほど、劇中の些細な違和感が気になり、そっちの世界から一気に現実に引き戻される瞬間ってないですか? めっちゃ細かいことだけど、それを昨日のドラマで久々に思い出しました。 ***** 「不適切にもほどがある!」昨日も面白く見ました。すっごく面白かったんですが! ひとつだけめちゃくちゃ気になることがあった。裸だったムッチ先輩がTシャツを着る瞬間よ。 Tシャツの首回りを両手で広げて、顔が触れないように着てたの。 ち

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          大学入試の悲劇。でも塞翁が馬

          受験シーズンになると思い出す。 うちの兄2人は大学入試でエライ目にあっている。当時はあまり気にしていなかったが、よく考えたら悲劇だった。しかし、人間万事塞翁が馬なのである。 2人に起きた悲劇 まず次男 スポーツ推薦でほぼ確定していたのに、高校のミスで内申点(っていうんだっけ?)がわずかに足りず受験できなかった。 次に長男 実家から遠い大学だったので、母と前日入りして一泊することに。晩ご飯に母の希望で焼き鳥屋に行ったら、鶏に火が通っていなかったらしく、翌朝、母はお腹

          大学入試の悲劇。でも塞翁が馬

          繊細さんが最先端

          Noteから離れてしまったので見てくれる人はほぼいないのだけれど、繊細さん関連の記事はたまに読まれている。 繊細さんが多いってことなのかな、と思ったのでまた書いてみる。 繊細なことはめんどくさい 繊細に生まれると感情の波が激しい。喜怒哀楽すべてを強く感じるので、喜と楽のターンでいるときの世界は美しいが、怒と哀にはまると生まれてきたことを後悔し、すべての存在を否定したくなる。傍から見ると自分はめんどくさいやつなんだろうな、という劣等感がある。 わたしはかつて、繊細であるこ

          繊細さんが最先端

          「バグ・ストーリー」第3話

          ◁第2話 カタルが理人の夢に現れて2日目。 「かつての自由だった世界を取り戻す」と決意した理人だが、篤のことや母の話について長らくカタルと話し込んでいるうちに時間が過ぎていった。 「今日はずっとしゃべっていたような。もう5時間くらいたったんじゃない?」 「本来なら夢に時間なんて関係ないんだけどね。キミの中では時間の概念が強いから、キミが5時間というならば、5時間経っているというととだ」 「ふうん? よくわからんが、そろそろ夢喰いが来るんじゃねえの?」 「そうだね」

          「バグ・ストーリー」第3話

          「バグ・ストーリー」第2話

          ◁第1話      第3話▷ 翌日の理人は上機嫌だった。 何しろ、「昨日見た夢を持ち越して覚えている」という非日常を知ってしまったのだ。退屈だった世界は、一遍してバラ色へと変わった。 浮かれ気分でいたが、しかし、ふとカタルを思い出す。 ──── 「リアルの世界ではくれぐれも行動に注意するように。管理者の部下は日常にも潜んでいるから、バグが見つかればただちに対処するはずだ」 カタルによると、夢の世界では、夢喰いさえ倒すことができれば、管理者へ報告がいかないよう、カタ

          「バグ・ストーリー」第2話

          「バグ・ストーリー」第1話

          ◁あらすじ      第2話▷ 「うおおおー!!!!」 新井理人は鳥のように大空を自由自在に飛び回っていた。完全なる自由、そして世界のすべてを手に入れたような喜びをからだ全体で味わう。 目下には、緑とまちが融合したユートピアが広がっている。近代的な生活と環境保全がバランスよく保たれており、空は澄み渡り、緑は生き生きと生い茂る。はるか下方、ゴマつぶのように小さく見える人々も朗らかで、街には活気があった。 「ああ、そうだ」 思う存分に空中遊泳を楽しんだ理人は用事を思い出

          「バグ・ストーリー」第1話

          「バグ・ストーリー」あらすじ

          時はリストリア1073年。前文明が滅んだあとにできた、完全管理社会に新井理人は生きていた。行動のすべてが管理され、思考すらも誘導されている世界は、これまでの人類史上、最も平和な文明といわれている。しかし、理人は夢の中で謎の生物「カタル」に出会い、真実を知らされる。実はリストリアは始まってから、まだたった3年。それ以前は管理されていない社会だったという。親はいないと信じていたのに、かつては母と暮らしていた事実も知った。カタルから、「リストリアの<バグ>」というお墨付きをもらった

          「バグ・ストーリー」あらすじ

          母に学ぶ 地域コミュニティの真髄

          「地域コミュニティ」なんて言葉には、1ミリたりとも興味がないであろう、うちの母。清掃活動とか”火の用心”といった町内会の活動には最低限参加するけど、積極的に動くタイプではない。マイペースに適当に平和に生きている母から、こないだ意外な形で「これが地域コミュニティの真髄か」と学んだ出来事があった。 「火傷をしたから散歩に行く」? 料理をしている途中で火傷をした母。 「火傷したから、ちょっと散歩してくる」と言って出て行った。火傷したから散歩? どういうことだ。 10~15分ほ

          母に学ぶ 地域コミュニティの真髄

          大型書店の歩き方

          本を探したいときも、何もないときも、時間さえあれば書店へと足が向く。子どものころからの習慣なので、何を目的にするわけでもなく、ウロウロ歩くだけでも心が休まるのだ。 幼い頃は近所の小さい書店に行っていたが、いまは大型書店しか行かない。それは、時代の流れで本屋の位置付けが変わったことと、大きくなるにつれて自分自身の興味の対象が変わっていったから。いまの自分が読みたい本が、小さい書店にはないのだ。 最後はやっぱり紙がいい 「本は友達」ということばがそのまま当てはまる私にとって

          大型書店の歩き方

          繊細な”マサシ”がお気に入り【あとがきにかえて】

          今日完結した「僕が運命を嫌うわけ」のあとがき。 過去にエブリスタで募集しているミニコンテストにいくつか応募しており、それらを見返していて、わたしは10代の恋愛が書きやすいらしい、ということがわかった。似たり寄ったりのが増えてきてようやくそれを自覚した。 しかも、前に書いた小説の登場人物も今回と同じ「マサシ」であることに我ながらびっくりした(漢字は違うけど)。別に思い入れがあるわけじゃない。たぶん、自分のイメージする人間に近いのが、この”マサシ”という「音」なのだ。サラっと

          繊細な”マサシ”がお気に入り【あとがきにかえて】

          小説「僕が運命を嫌うわけ」④完

          ◁◁第1話         ◁前  「ウソじゃないよ。ああ見えて恵は奥手なの」 村井恵が自ら公言することはなかったが、正志の方を目で追ったり何かと話題にするなど言動が分かりやすかったので、グループの中では暗黙の了解だったという。 「あの場面では、ああ言うしかなかったの」 ここで、正志は立ち聞きしていたことが明日香にバレていたことに気づいた。 「あ、あれは偶然で、立ち聞きしたわけでは──!」 「うん、分かってる」 と明日香がいっても 「本当だから」 と念押しした。

          小説「僕が運命を嫌うわけ」④完

          モーフィアス散歩

          妄想で日常を彩る日記。 先日、モーフィアスと散歩をした。 運動をしないわたしは、暇があればとにかく歩くことにしている。普通なら電車でいくところを歩いていく。片道2キロは当然のように徒歩圏内。3キロは気持ちに余裕があればいける。歩くのが面倒になったり早く帰りたいときは、帰りだけ公共交通機関を使うことが多い。今年の猛暑(酷暑?)でも全く気にせず歩いていたのだが、汗でビショビショになった時にさすがに人目が気になったため、以来自粛している。秋になったらまた再開する予定。 今回の

          モーフィアス散歩

          小説「僕が運命を嫌うわけ」③

          |◁第1話    ◁前     最終話▷| その後の中学生活は明日香とその友人グループに出くわすたび、地獄の記憶がよみがえることとなり、苦渋に満ちたものになった。 「おかげで、第一志望の高校に行けなかった」 という怪しい正志の本人談を、智也は一応信じることにした。 悲しいかな、明日香は正志の第一志望の高校へと進学した。ほっとしたような、悔しいような、自分でもどう説明したらよいか分からない複雑な思いが一瞬だけ正志の心をかすめたが、それを最後に明日香の思い出を封印した。

          小説「僕が運命を嫌うわけ」③