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つっぱり棒ハウスを手放した理由

こんにちは、つっぱり棒博士こと竹内香予子です。前回つっぱり棒ハウスへの思いを「これでもかあ!」と書き連ねました。なんですが、私、4月に引っ越したんですよね。

「思い入れあるのに、売ってまうんかい!?」って思っている人もいるのではないでしょうか?なので、今回は私が「つっぱり棒ハウスを手放した理由」をお話ししたいと思います。

コロナ前の私たちの暮らし

振り返ると、私たちがつっぱり棒ハウスに引っ越してきたのは2015年10月。2010年に結婚して2014年に夫が平安伸銅工業に加わり、その翌年のことになります。夫婦二人で会社の改革にまい進していた時期です。

当時の私たちは仕事も忙しく、自宅は「平日寝に帰るだけで、週末に寛ぐ」ための場所でした。この二点を踏まえて、寝室は最小限で、リビングやキッチンとなる場所を暮らしの中心に置くことを前提に設計しました。

ワンルームにすることで、ライフスタイルに合わせて間取りを変化させていくことを視野に入れていましたが、子供がいる生活やそれ以外にどんな変化が自分たちに起こるか、あまりリアリティがないままワンルームスタイルでの暮らしを始めました。

つっぱり棒ハウスでの思い出


つっぱり棒ハウスでの暮らしは、本当に楽しい思い出ばかりでした。会社の仲間やたくさんのメディアさんがこの家に来てくれて、にぎやかな毎日を送ることができました。

キッズモデルさんと一緒に、自社商品の撮影をしたこともあります。

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憧れの「住人十色」さんに取材いただいたのは、良い思い出になりました。

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ステイホームで自宅が職場に

そんなつっぱり棒ハウスでの暮らしが、コロナでジワジワと変わり始めました。2020年上旬から、感染防止のためうちの会社でも一斉に在宅勤務が始まり、私と夫も自宅軟禁がスタート。はじめは、機嫌よくダイニングテーブルで仕事をしていました。

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その後、徐々に在宅勤務も長期化の様相を呈してきたので、ダイニングとは別に常設のワークデスクを設けることにしました。二人が並んで仕事ができる広さのテーブルなので、実質ダイニングテーブルが部屋に二つあるような状態に。

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仕事中はカーテンで仕切り、仕事が終わるとカーテンを開放する。そういった工夫をしていましたが、以前のような部屋のゆとりはなくなっていきました。

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一部屋に、夫婦+ベビー+シッターさん

コロナの感染拡大と並行して、2020年6月に出産。半年の育休を経て職場復帰したのですが、復帰場所は自宅です。また、コロナの感染を避けるために当面シッターさんに来ていただき、子供を自宅で保育することを選びました。

結果、平日9:00-17:30はワンルームの中に夫婦2人と0歳のベビー、更にシッターさんの4人で過ごすこととなりました。当初は子供の成長をまじかで見守れることに喜びを感じていましたが、徐々に閉塞感が増していきました。

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出産で変わった家族の時間

さらに追い打ちをかけたのが、育児のオンオフがつけられなかったことです。ワンルームのおかげでいつでもどこでも子供の様子を見守れる一方で、子供にも大人の動きが伝わるとも言えます。

つまり、大人の一切の行動を子供の都合に合わせざるを得なくなったんです。子供が8時に寝ると、カーテン越しでもテレビやパソコンの音が響くため、大人も一斉に就寝。

仕方ないので、洗面所のシンクにベニヤ板を敷いて、夜間に作業をしたい場合の個室にしました。加えて、子供の夜泣きで夫の睡眠状態が悪化したため、引っ越し前の時期には、夫は洗面所の脱衣所に布団を敷いて寝ていました。

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引っ越しの決め手となったこと

というわけで、この一年、子育て、コロナと新しい要素加わりました。それがどちらか一つだったら、ワンルームをフレキシブルに活用して、乗り切れたかもしれません。

実際、洗面所の個室化やベランダの活用、ワークスペースのDIY、育児スタイルへの模様替え、結構頑張った方だと思っています。

ですが、今回は複数の要素が同時に加わり、どんな手を使っても課題を解決することができなくなってしまいました。

やれることはすべてやり切ったからこそ、そもそも前提が変わったのであればゼロベースで暮らしを見直してもいいのでは?という結論に至り、引っ越しを決意しました。

つっぱり棒ハウスのメリットとデメリット

この一年過ごしてみて、改めてつっぱり棒ハウスが提唱している「空間を機能で縛らない」ことはよいことだと感じています。一方で、壁を造作しないことで「音を遮断できない」のはデメリットでした。

また、私たちは同じ会社で働いていましたが、コロナ前はお互い忙しく出張も多かったので、家で一緒に過ごす時間は貴重でした。ところが、コロナでステイホームとなると、24時間365日家族が一つの部屋でずっと一緒に過ごすことになりました。生活スタイルによっては、個室がないことはデメリットになります。

オープンハウス実施します

つっぱり棒ハウスですが、今週末オープンハウスを開催します。買う予定はなくてもよいので、見てみたいなと思う方がいたら是非お立ち寄りください。メリット、デメリット両方知ったうえで、この家で暮らしたい!と思ってくださる方がいたら嬉しいです。

※オープンハウスは終了しています。



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