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大枝 岳志
2021年10月22日 12:41
朝方、聞き覚えのないスマホからの緊急ブザーの音で叩き起こされた。送り主は『日本政府』。テレビをつけると大統領がこう言った。あと24時間で人類は突然の終わりを迎える事になったと。僕は彼女と最後の日常を過ごす為に、旅へ出た 十八時間後。零時。 決められている作法を正しく守るように、僕らは静かに抱き合った。紗希の熱と肌、息遣いの全てが愛おしくて何度も何度も触れ合った。花火の音数が段々と減って
2021年10月21日 12:36
朝方、聞き覚えのないスマホからの緊急ブザーの音で叩き起こされた。送り主は『日本政府』。テレビをつけると大統領がこう言った。あと24時間で人類は突然の終わりを迎える事になったと。僕は彼女と最後の日常を過ごす為に、旅へ出た。 十三時間後。午後七時。 絶え間なく喋り続けるラジオから、新しい情報がもたらされた。どこか緊張したようなDJの声に、家族となった僕ら四人は無言で耳を傾けた。「非常に
2021年10月20日 12:34
朝方、聞き覚えのないスマホからの緊急ブザーの音で叩き起こされた。送り主は『日本政府』。テレビをつけると大統領がこう言った。あと24時間で人類は突然の終わりを迎える事になったと。僕は彼女と最後の日常を過ごす為に、旅へ出た。 九時間後。午後三時。 広い通りに出たが交通量は相変わらず少ないままだった。天気の良さも相まって、思わずアクセルを踏む力が強くなる。あと半日後には何もかもが木っ端微塵に
2021年10月19日 12:42
朝方、聞き覚えのないスマホからの緊急ブザーの音で叩き起こされた。送り主は『日本政府』。テレビをつけると大統領がこう言った。あと24時間で人類は突然の終わりを迎える事になったと。僕は彼女と最後の日常を過ごす為に、旅へ出た。 四時間後。朝十時。 電波マークが消えたスマホを何気なく眺めると、電波が四本立っているのに気が付いて、僕はすぐに紗希に知らせた。「紗希、スマホ見てみろ!」「えっ
2021年10月18日 16:42
朝、僕は聞き覚えのないスマホからの緊急ブザーで叩き起こされた。送り主は『日本政府』。テレビをつけると米大統領がこう言った。あと24時間で人類は突然の終わりを迎える事になったと。僕は彼女と最後の日常を過ごす為に、旅へ出た。 朝方。スマホの緊急速報のブザー音が部屋中に鳴り響いて僕は飛び起きた。地震かと思ったのだが、それは聞き馴染みのない甲高いブザー音だった。スマホを手繰り寄せ、画面を見ると「