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『集中力』に頼るのを止め『臨場感』を高め無敵になる方法とは?~認知科学コーチング Vol.5~

こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
こちらのnoteでは、認知科学に基づいたコーチングについて、知っておくべき用語の解説、コーチングの実践方法、コーチングの事例を解説しています。

堀内は何者か、なぜコーチングを始めたのかは以下のnoteをご確認ください。

数回にわたり、認知科学コーチングを実践するコーチ、コーチングセッションを受けるクライアント両者が知っておくべき用語について解説しています。

1回目は、「あなたを無意識に支配している『ビリーフシステム』とは?」ということについて書いています。

2回目は、「あなたの人生が大きく変わる『ゴール設定』の3つのポイント」について書いています。

3回目は、「俺は海賊王になる」と言ってると本当に叶ってしまう『エフィカシー』の力とは?」ということについて書いています。

4回目は、「脳の機能を全部使うと数秒で餓死する?『あなたの目にはなぜか見えていない世界』とは?」ということについて書いています。

すべてつながっているので、ぜひ前回のnoteをざっと読んでから、今回のnoteを読んでみてください。認知科学コーチングの考え方や用語の整理ができると思います。

今回は「『集中力』に頼るのを止め『臨場感』を高め無敵になる方法」について解説します。


『集中力』が続かない理由とは?

①集中力は必要ない?

ビジネスもスポーツでも集中力をつけたい、集中力を持続させたいと思っている人は多いと思います。ゾーンという言い方もしますよね。
そもそも集中力とは何か?なぜ集中力が持続する人としない人がいるのか?これを解き明かすためには、集中力を定義するとわかりやすいと思います。

want to に向かう力☛集中力
have to に向かう力☛意志力

このように、集中力と意志力を分けるとわかりやすいと思います。やりたくないけどやらなければいけないこと(=have to)に向かうことを脳は望みません。だから意志の力が必要であり、意志というエネルギーを使うことを脳が嫌がるために疲れるのです。これが集中力が続かないことの正体です。集中力が続かないという人のほとんどは、集中力と意志力をごっちゃにしているため、「集中力が続かない」=「意志力が続かない」と言っているのです。

タイトルにある「集中力がいらない」というのは、自分が真にやりたいことをゴールとして設定すれば、マインドのカラクリがはたらき、無意識でもゴールに脳が向かうから、ということです。つまり、意志の力を使って頑張る必要がない≒集中力は必要ない、ということです。

裏返すと、無意識のうちに集中しているものがあなたの真のwant toです。自分のやりたいことが見つからないと言う人は、自分が集中できているものの中から自分の中にあるwant toを見つけるというやり方もあると考えます。

②集中力持続のカラクリとは?

ここまでの説明で答えは出ていると思いますが、集中力を持続させるためにテクニックは必要ありません。そして当然、意志の力も必要ありません。必要なのはゴール設定のみです。

ゴール設定の重要性と方法は以下のnoteにまとめています。

繰り返しになりますが、ゴール設定に必要なのは以下の3つです。

①本音のwant toであること
②現状の外側に設定すること
③人生における大切な指標の全てでゴールを設定すること

ゴールを設定し、ゴールのイメージに対して臨場感が上がり、コンフォートゾーンが現状からゴール側にずれたとき、脳はコンフォートゾーンに戻る動きを勝手に始めます。

ゴールをコンフォートゾーンだと脳が認識することで無意識にゴールに向かうようになる

コンフォートゾーンについては、以下のnoteに詳しく解説しています。

コーチングにおいては集中力という言葉は使いません。大事なのは、真のwant toに向かうゴール設定であり、そのゴールに向かうために必要なのは集中力ではなく『臨場感』なのです。

ゴールイメージをリアルにするために必要なものは臨場感

『臨場感』を上げるとは?

では、臨場感を上げるためにどうすればいいのでしょうか?ここからは臨場感を上げる方法について説明します。

①ゴール設定を正しく行うと臨場感は勝手に上がる

大事なことなので何度も伝えますが、何よりも重要なのはゴール設定です。ゴール設定が正しく行われないと臨場感は上がりません。ゴール設定をするうえで「本当のwant to」を設定できていない人が多いです。それは、会社やコミュニティというような何かしらの組織に属していると、その組織において重要とされている考え方に染まり、属している期間が長いほど、知らず知らずのうちに、自分の重要変数(=ビリーフシステム)が、組織内の重要変数に置き変わってしまうからです。

つまり、会社の中での自分の役割(=have to)を自分のやりたいこと(=want to)だと錯覚させられているのです。willとcanとmustのベン図があり、その3つの重なるところが天職だ、と教えられていないですか?マインドのカラクリから考えると、will(=want to)とmust(=have to)が重なることはあり得ません。では、なぜこのような考え方が横行するのかというと、組織が個人をうまくコントロールしたいからです。

そして、素直でまじめな人ほど、「自分は仕事を好きでやっている、だから今の仕事はwant toなんだ!」と言います。本気の本音でそれが言えているのであればいいのですが、want toであるはずの仕事に対して無意識が勝手に向かうことができていない、集中力と言う名の意志力の力を使う必要があるのであれば、それは本当のwant toではありません。

ちなみに、会社員で仕事をしている人を否定しているわけではありません。このnoteではコーチングについての考え方を伝えているのであり、コーチングが必要な人と、そうじゃない人がいます。have toに向かうことが大事だ!意志の力でhave toに向かうことの方が素敵だ!仕事とはそういうものだ!と思っている人もいるでしょう。そういう人を否定したいものではありません。コーチングはあくまでも、コーチングを必要として、コーチングを通して自分の人生を豊かにしたいと思う人のためにあり、向いている人と向いていない人がいると思います。ちなみに、私がコーチとしてクライアントにしたい人は最後の項にまとめています。

②オールライフでゴール設定をしないと臨場感は継続しない

話を戻します。では、例えば仕事のゴール設定がうまくいったとして、臨場感は24時間上がり続けるのでしょうか。マインドのカラクリは、脳が無意識にゴールに向かうはずですから、24時間ずっと臨場感が上がっていてもおかしくはないですよね?しかし、それができないのです。なぜなら、人には生活があり、生理現象が起きるからです。

どれだけゲームが好きだとしても、お腹は空くし、何時間もやっているとさすがに疲れますよね。ゴールに臨場感を高めても、現実に五感で感じる刺激の方が明らかにリアルです。ゆえに、自身の臨場感が高まらずに、現実にコンフォートゾーンがまたずれてしまうのです。これを防ぐために必要なのが、オールライフでゴール設定をするということです。

オールライフでゴール設定を行うためのバランスホイール

つまり、仕事のゴール設定だけではなく、家族のゴール、健康のゴール、趣味のゴールなど、それぞれのwant toに対してゴール設定を行っておけば、24時間を常に何かしらのwant toに使うことができるのです。

③ゴールのための時間の使い方を1週間ごとに振り返る

コーチングでは上記のようなバランスホイールを使ってオールライフのゴール設定を行います。しかし、24時間という限りある枠の中ですべてのゴールに対して時間を使うことはできないことが多いはずです。例えば、ほとんどの人は睡眠時間を6時間はとっていますよね。つまり、健康のゴールのための時間を1日25%以上使っていることになります。また、平日の仕事に8時間とられているとすれば1日の30%を仕事のゴールのために使っていることになります。これですでに1日の50%以上を使っていることになります。残り40%強の時間で他の6つのゴール設定のために動く時間をとれるでしょうか。とれるかもしれないですが非常に窮屈ですよね。

では進捗管理を徹底すればいいのか、というと、それは意志力の力が必要になりwant toの動きではなくなりますよね。つまり、定期的に振り返りつつ、設定しているゴールに対して時間をとれていないのは、RASが発火していないと認識すればいいのです。

RAS=無意識に自分が見えている世界

無意識がはたらくとはと言え、仕事や健康のゴールに対してRASが強く発火した結果、趣味や知性のゴールに対してRASが発火していないのであれば、意識的に時間をとったり、セルフトークを改善したりすることで、RASを発火させるということも大事です。仕事が忙しくて趣味の時間がとれない、という人もいますが、脳は並列処理が得意なので、実は趣味の時間をきちんととることで、仕事にも良い影響を与えるのです。

つまり、毎日同じ時間を使うのではなく、それぞれのゴール設定のために使う時間は日によってバラバラになるでしょうから、それを1週間単位で確認しましょうねってことです。確認した結果、意識的にRASを発火すべきところは発火させ、それを繰り返していてもなかなか発火しない領域はゴール設定が間違えている可能性があるので見直す、ということを繰り返すのです。

これを行えば生きている時間すべてに集中している、ということが実現できます。自分の生命時間をゴールに生きる、want toに生きるために使いたいという人は是非コーチングを受けて実践してみてください。

コーチングのモニターを募集します

ここまでのnoteを読んでいただき興味を持っていただいた方、これから書き連ねる他のnoteを読んでコーチングを受けてみたいと思った方に対してモニターセッションを実施させていただきたく思っています。

もし興味をお持ちいただいた方は、以下のフォームからご応募ください。

僕がコーチとしてクライアントにしたい人、つまり、コーチングを通じて変化を起こして欲しいと思っているのは以下のような人です。

・これまでの社会人人生をhave toに生きてきたのでwant toに振り切って生きようとしている30代40代のミドルレイヤー
・自分のwant toのために組織を離れ、フリーランスや起業を通して、自分の目指すビジョンに生きたいが、その一歩を踏み出せない人
・すでにフリーランスや起業を通じて活動をしているが、もっとさらに高いゴールを設定し、自分の生命時間すべてを集中して生きたいと願う人

僕と全く面識がない方からのご応募もお待ちしています。当然、知らない人にコーチングをお願いするのは躊躇いもあると思いますので、僕はモニターセッション開始前に自己開示を兼ねて認知科学コーチングについてのアウトプットを始めることにしました。デビュー前にファンを作るジャニーズJr.戦略です(笑)僕のことを知らなかったけど、僕のアウトプットを見て興味を持った方は、是非、以下のフォームからご応募ください。

モニターセッションも、これからのアウトプットも皆様の為になるように精進します。是非、お楽しみにしてください。


それでは今日も素敵な一日を!

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