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悩める経営者にとって、ティーチングやコンサルティングよりもコーチングがおススメな理由~認知科学コーチング Vol.8~

こんにちは。株式会社シンシア・ハート代表の堀内猛志(takenoko1220)です。
こちらのnoteでは、私が実施している認知科学に基づいたコーチングセッションを受けていただくクライアント様に、セッション前に知っておくべき用語の解説、コーチングの実践方法、コーチングの事例を解説しています。

堀内は何者か、なぜコーチングを始めたのかは以下のnoteをご確認ください。

今回は「悩める経営者にとって、ティーチングやコンサルティングよりもコーチングがおススメな理由」について解説していきます。


そもそも『コーチング』とは何だろう?

コーチ(coach)の語源は馬車のことです。

馬車の役割は「人を目的地まで連れて行くこと」です。そこから派生して、コーチは「クライアントを目的地(達成したいゴール)まで導くこと」が仕事になります。

コーチは、対話を通じてクライアントさんの「達成したいゴール」の実現をサポートしていきます。

『認知科学』とは何だろう?

認知科学とは、「心とは何か、心はどのように働くのか」ということについて追求する学問です。

認知科学では、心や脳の情報処理に注目します。わたしたちは、日々世界から何らかの『刺激=情報』を受け取って行動しています。情報を受け取ること(インプット)と行動を起こすこと(アウトプット)の間にあるのが『情報処理』です。

この情報処理の仕組みのことを『ビリーフシステム』と言います。
専門用語が出てきても構えなくても大丈夫です。ビリーフシステムとは『自分の心の中で重要だと思っているコト』と置き換えてください。ほら、すっと入ってきますよね。

人は同じ世界を生きていながら、個々人がそれぞれが持っているビリーフシステムによって『別々の世界を見ている』のです。


例えば、
私が街を歩いていると、、、
・キレイな女性に目がいく
・焼き鳥屋に吸い寄せられる
・どんな小さなパーソナルトレーニングジムの看板も発見してしまう

こんな行動をしてしまいがちですが、これは私が

【男性であり女性が好き】
【焼き鳥とビールが大好き】
【ボディメイクのトレーニング中】

という心の重要性を持っているから起こす行動です。

一方、一緒に街を歩き、同じ見ているにも関わらず、私の妻は
・かっこいい男性に目が行く
・スペインバルに吸い寄せられる
・どんな小さなネイルサロンの看板も発見してしまう

という風に、全く違う情報を取り入れて、行動をします。

これは妻が、

【女性であり男性が好き】
【スペイン料理とワインが大好き】
【ネイルが趣味】

という心の重要性を持っているから起こす行動です。

このように同じ街並みを見ているにも関わらず、私と妻では『見えているもの(=インプット)』と、それによって『起こす行動(=アウトプット)』が全く違うわけです。

人は同じ世界を生きているのにも関わらず、世界から受け取る情報を、それぞれの心の中の重要性で順位付けをしていて、順位の高いものだけを知覚しています。

この機能を『RAS』と言います。

逆に、私にとってのネイルサロン、妻にとってのパーソナルトレーニングジムのように、心の中での重要性の低いものは『心理的盲点(スコトーマ)』になっていて知覚できません。


人によってそれぞれ違う心の重要性を持っているのは、お分かり頂けたでしょうか。

そして、小学生の時のあなたと今では世界の見え方が違うように、1人の人が持つ心の重要性は変化していきます。さらに詳しく理解したい人は以下のnoteをご確認ください。


『認知科学コーチング』とは何だろう?

コーチは、この情報の処理のプロセス、マインド(脳と心)の上手な使い方にフォーカスして、効果的にあなたが飛躍するためのサポートをしていきます。

コーチングではあなたの『ビリーフシステム』を書き換えます。

前述したように、心の重要性の順位づけが変われば、入ってくる情報や取る行動がコーチングを受ける以前と全く別のものになります。


世界の認識が変化した結果としてパフォーマンスが最大化されたり、パフォーマンスを行うステージそのものが変動したりします。

「よーし!やるぞー!」と、意志の力で無理矢理やる気を出すわけでなく、『自分の中の重要な指標(=ビリーフシステム)』を変えてしまうので本人は努力をしている感覚はありません。

ただ単にビリーフシステムを書き換えるのではなく、あなたの本音でやりたい事=want toを抽出した上で、あなたが本当になりたい姿になれるように重要性を変えるというのが重要なポイントです。

なぜ『コーチング』が必要なのだろう?


実はあなたの持っている心の重要性は、あなた本来のものではありません。
多くは子どもの頃に刷り込まれたもの、大人になってからも仕事で培ってきた価値観や所属企業の価値観など、外から入ってきた情報の中からあなたが受け入れたものが、あなたの心の重要性(=ビリーフシステム)をつくっています。

自分以外の誰かから持ち込まれた重要性を持ち続けて生きることは、自分以外の誰かの人生を生きることになりませんか?認知科学コーチングを受けることで、自分の中にある裸の本音に気づき、自分の中の重要性を大事にしながら、思うように人生を生きられるようになります。

認知科学コーチングでは『何を』するのだろう?

認知科学コーチングのセッションでは、コーチと一緒にクライアントの『未来のゴール設定』をしていきます。

ゴール設定をする際のルールには、以下があります。

1、自分の中にある裸の本音でやりたいこと(=真のwant to)で設定する

コーチングセッションでは、ゴールを設定する前に、「あなたが誰にも褒められなくても、誰に止められても、やってしまうこと」=(真のwant to)を明確にします。本来の自分の人生を生きられると言うだけでなく、自分が本音でやりたい事だからこそ、脳が勝手に高いレベルのパフォーマンスを発揮してくれる、というのも大事なポイントです。

もうひとつのゴール設定のルールは以下の通りです。

2、現状の外側に設定する

認知科学コーチングの1番の特徴は、この『現状の外側のゴールを設定する』というルールにあります。

現状の外側のゴールの定義は以下のとおりです。

1、ワクワクするけど、そのゴールを達成する為のやり方が思いつかない
2、めちゃくちゃやりたいけど、本当にやることを考えると怖い
3、そのゴールをを人に話すと、聞いた人が驚いて止めてくる

このルールを満たしたゴールを設定するによって、今まで自身が持っていたビリーフシステムを手放すことができ、未来のとんでもないレベルになった時点での自分のビリーフシステムを持つことになります。未来の自分が本当の自分であり、現在の自分を未来から見ているので、現在の居心地が悪くなる、という現象が起きます。

ビリーフシステムが書き換わったことで、脳がゴールを達成する為の情報を勝手に拾ってきてくれるようになります。RASが発火している状態です。また、ゴールに必要な情報以外は見えなくなってきます。

自分の中の未来が頭の中でビジュアライズされ、そのビジュアライズされたイメージがリアルのため、どんどんイメージが沸いてくる、どんどん思考が進む、「あれはこうしたらどうだろう!」「こういう人が周りにいるはずだ!」「こんなことを発している!!」「ワクワクしてきたー!すぐに動きたい!」みたいなスイッチが入った状態になったことはありませんか?

イメージにリアリティが高まったことで、いても立ってもいられなくなる、このような状態をコーチングセッションによって作りだせるのです。

注意しなければいけないのは、以下のようなゴールではダメだということです。

・今の状態のままいけば、十分起こりうると予想されるゴール
・めちゃくちゃ頑張れば、なんとか達成できそうなゴール

このようなゴール設定は、「理想の現状」と言われます。これではビリーフシステムは書き換わりませんのでアウトです。

ゴール設定とは、これまでと同じビリーフシステムで生きていくのではなく、「私は未来の自分のビリーフシステムを持つんだ!」という決断をすることです。マインドの原理原則においては、ステップアップしたらゴールが見えるのではなく、ゴールを先に設定するとプロセスが見えてくるが正解。
大事なことなので、繰り返し伝えますね。ゴールを達成するには、『ゴールが先、プロセスは後』です!

ゴール設定の最後の定義は以下のとおりです。

3.複数設定する

それぞれの領域の定義は以下の通りです。

仕事    :身銭を切ってでもやりたいこと。人の役に立つこと。
趣味    :身銭を切ってでもやりたいこと。人の役に立たないこと
人間関係  :仕事とプライベートの人間関係
家族    :両親やパートナーや子どもにとって自分はどう在りたいか
社会貢献  :自分の利益ゼロで自分の重要度の外への貢献(慈悲心)
知性    :抽象度を高める、体系知識を身につける学び(生涯学習)
健康美容  :上記ゴールに対して必要な運動・栄養・休息・美容の在り方
ファイナンス:上記ゴールを実現している際に必要な収入

オールライフをこの8つのジャンルに分け、それぞれ現状の外側のゴール設定を行います。

現状の外側のゴールを達成したあなたは、どんな人と人間関係を築いているでしょうか?家族に対してどんな存在になっているでしょうか?どんな仕事を成し遂げているでしょうか?日々、どんな時間を過ごしているでしょうか?

ゴール世界のリアリティを高めるためにも、オールライフでゴールを設定していきましょう。

『経営者こそ』コーチングが必要な理由

認知科学コーチングの理解をしてもらったうえで、『経営者にこそコーチングが必要』ということをお伝えします。

ポイントは以下の通りです。

①経営者は自身のWillを描きCanはできる人に任せればいいが、任せることができない人が多い
②自己投資してまで起業したのに、足元のファイナンスに脳が向かってしまい、本当にやりたかったことを先延ばししている人が多い
③「自分のことは自分でわかる」と言っている経営者ほど自分のことを見えていない人が多い

この3つのどこかに当てはまる経営者は少なからずいるのではないでしょうか。ひとつずつ解説していきますね。

①経営者は自身のWillを描きCanはできる人に任せればいいが、任せることができない人が多い

優秀な経営者にこそ起きやすい事象です。自身に万能感があるがゆえに、何でも自分でしなくてはいけない、という呪いにかかっています。権限移譲を行うことの重要性は皆さんわかっているはずなのに、実際にやるのは難しいんですよね。

そしてそういう人ほど、

「任せる人がいない」「私があと5人いれば」

と、思っていると思います。

認知科学コーチングでは、自身が真のwant toで生きるために、want to以外は他力を使う、というのが基本的な考えです。この『want to以外全て』というのがポイントです。人に権限移譲ができない人の多くは、自分のキャパから溢れたコトや、自分が本当にできないと思っているコト、を人に頼ろうと思っています。ゆえに、最初は自分でやる、ということからスタートするのですが、これを止めて『want to以外全て』人に頼ってください。

このパラダイムチェンジができるかどうかが、経営者として成長するかどうかのポイントです。経営者と執行役の役割の差を図解かすると以下のような感じにあります。

極端な話、CEOのCanはなくてもいいのです。必要なのは人を動かすだけの「will(=ゴール)」のみです。イメージしやすいように、ワンピースのキャラクターを貼りましたが、あの話はよくできているんですよね。ルフィーは「海賊王になる」というWillがありますが、それ以外のことはポンコツです。航海技術も、料理もできないので、1人で海賊王になるのは不可能です。

だからこそ仲間を集めるわけですが、ここまで堂々と言い切れるのはすごいですよね。しかし、人に権限移譲ができない人は見習うべき態度だと思います。「自分の弱さを認め、自分をさらけ出す」それができれば、間違いなく他者があなたを助けてくれます。

あなたの未来のゴールはあなただけで達成しているでしょうか。絶対に無理ですよね。そうであれば、あなたのゴールを設定し、仲間に頼っているイメージと臨場感を高めましょう。それをコーチングセッションを通じて行うことができます。

②自己投資してまで起業したのに、足元のファイナンスに脳が向かってしまい、本当にやりたかったことを先延ばししている人が多い

ゴールに自分を置いたことで、現状の自分は本当の自分ではない、と脳が思い出すということは前述した通りです。ワクワクする、すぐにでも動き出したい未来、五感で感じるくらいのリアリティのことを『ゲシュタルト』と言います。

しかし、コーチングセッションが終わると、現実世界が待っています。脳はコンフォートゾーンで変化しないことを好むので、現実世界に戻り、日々の業務に忙殺されていると、脳は現状を現実世界だと認識します。つまり、せっかくイメージできたゲシュタルトが解けてしまうのです。

事業の創業期は明日のラーメン代を稼ぐためのキャッシュも必要でしょう。しかし、その足元のファイナンスだけの事業や業務をいつまでやりますか。

「落ち着いたら」

自分にこのように言い聞かせながら、今日も明日も明後日も、足元の事業だけを行い、少し稼げていることに満足してしまっている創業期の経営者の方は多いように思います。

このような考えに至らぬよう、ゲシュタルトのとれたゴールを常に維持するため、臨場感を上げ続けるのもコーチの役割です。コーチは未来のクライアントの姿が見えています。なので、未来のクライアントと話しているつもりで接してきます。だからこそ、クライアントであるあなたは、当たり前のように未来の自分になれるのです。

この並走もコーチングの価値です。

③「自分のことは自分でわかる」と言っている経営者ほど自分のことを見えていない人が多い

コーチングの話をした時に、なぜコーチが必要なのかわからない、と言われる理由の第一位は、「自分のことは自分でわかるから」ということです。

たまにメタ認知レベルが神がかっている人もいるので、そういう人は確かにコーチは必要ないのかもしれません。しかし、優れた経営者こそコーチをつけていることからもわかるとおり、「自分のことは、自分が一番わからない」のです。よって、月一のコーチングセッションを通じて、その時の自分を理解し、微修正をしながら、自分を『未来の自分にセットし直す』ということを行っている経営者は少なくありません。

コーチはティーチャーでもコンサルタントでもありません。よって、経営者の本業に対して助言は一切できません。にも拘わらず、ティーチャーやコンサルタントよりもコーチを必要とされる経営者が多いのは、経営者が孤独だからゆえに、『未来の自分と対話できる』時間として、コーチングが有意義だからではないでしょうか。

コーチングによって起きた『変化』の事例

コーチングセッションを通じて起きた経営者の事例をまとめています。

「人に任すことができていない」「ファイナンスを気にしすぎてしまう」「自分のことは自分が一番よくわかっている」今回挙げた3つのポイント以外にもこじらせている経営者は多いです。

上記はあくまでも事例のひとつです。大事なのは、自分の中にあるビリーフシステムが書き換わり、コーチングセッション後に自分のゴールに向かって気持ちよく走り出せるかどうかです。自分自身もコーチングを受ける前は半信半疑でしたが、RASが発火するとこんなにも見える世界が変わるのか、とゴールへの臨場感が上がり続けます。

是非、コーチングセッションを通じて感じていただければと思います。

コーチングのモニターを募集します

いかがでしたでしょうか。事例を用いながら解説すると、これまでの用語だけのnoteに比べて、コーチングセッションのイメージが沸いたのではないでしょうか。

ここまでのnoteを読んでいただき興味を持っていただいた方、これから書き連ねる他のnoteを読んでコーチングを受けてみたいと思った方に対してモニターセッションを実施させていただきたく思っています。

もし興味をお持ちいただいた方は、以下のフォームからご応募ください。

僕がコーチとして特にお役に立てると思っているのは以下のような人です。

・これまでの社会人人生をhave toに生きてきたのでwant toに振り切って生きようとしている30代40代のミドルレイヤー
・自分のwant toのために組織を離れ、フリーランスや起業を通して、自分の目指すビジョンに生きたいが、その一歩を踏み出せない人
・すでにフリーランスや起業を通じて活動をしているが、もっとさらに高いゴールを設定し、自分の生命時間すべてを集中して生きたいと願う人

僕個人の理念は『遊ぶように役に立つ』です。僕は、朝から朝まで働くベンチャー企業で社会人をスタートさせました。自分で選んだ道だし、いつも前向きに元気に働いてきたつもりですが、いつしか自分の中でhave toとwant toの境目がわからなくなってしまいました。そこで独立し、コーチングを学び、自分の中にある真のwant toと向き合い、自分の人生の大事な生命時間を自分がやりたいと思うことに振り切ろうと考え、日々、理念を体現しています。

社会人大学院に通いながら同期と話して思ったのは、モーレツ社員が多い日本では、自分と同じようにhave toとwant toの境目がわからなくなり、自分の人生で何がしたいのかを見失いながら働いている人が多いということでした。そして、思いました。このような呪いにかかっている人を解放すれば世界はもっと前に、楽しく動き出すのではないかと。だからこそ、上記のようなクライアントイメージを掲げています。自分自身がイメージに当てはまる、と言う方は僕にお任せください!

僕と全く面識がない方からのご応募もお待ちしています。当然、知らない人にコーチングをお願いするのは躊躇いもあると思いますので、僕はモニターセッション開始前に自己開示を兼ねて認知科学コーチングについてのアウトプットを始めることにしました。僕のことを知らなかったけど、僕のアウトプットを見て興味を持った方は、是非、以下のフォームからご応募ください。

モニターセッションも、これからのアウトプットも皆様の為になるように精進します。是非、お楽しみにしてください。


それでは今日も素敵な一日を!

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