takeshi funayose/船寄剛

写真家。 鳥取県湯梨浜町出身。大阪を経て、東京在住。 郷里の人々や風景を撮影、発表して…

takeshi funayose/船寄剛

写真家。 鳥取県湯梨浜町出身。大阪を経て、東京在住。 郷里の人々や風景を撮影、発表しています。 近年は野球をテーマに撮影。元高校球児。 http://takeshifunayose.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-883ede.html

マガジン

  • My Stadium, My Life !!

    あるプロ野球球団の2軍球場の光景を撮影した作品です。

  • これまでの作品群として

    これまでに個展で発表した作品のご紹介です。

  • 幸せになるためのポートレート

    ポートレート撮影の作法を、私なりにまとめてみました。何かひとつでも参考にして頂けましたら嬉しいです。

最近の記事

ドジャースの古いキャップ。

奥州市から上京された方とランチをする際、ちょっとしたネタにと、私はドジャースのキャップを被って行った。奥州市の英雄、大谷翔平選手にちなんでだ。ランチの場所は吉祥寺で手頃な価格の洋食屋を選んだ。 ドジャースのキャップを被るのは少し恥ずかしかった。特に今はベタ過ぎるし、日本で言うと阪神タイガースの帽子を被るようなものだ。しかし、わずかな救いがあった。私が被って行った帽子は、古いのだ。おそらくこのタイプのキャップを被っている人は今の日本ではほとんどいないだろうし、通な人はニヤリと

    • ポートレート撮影のワークショップに関する業務連絡です。

      私個人でやっていたポートレート撮影のワークショップは先日を持ちましてひと区切りしましたが、ギャラリー・ナダールさんでの個人授業の方は随時募集中ということですので、引き続き何卒宜しくお願い致します!

      • いろいろな街に暮らしてきた。(その3)

        今回は写真の道に進むべく、東京に再び出てきた27歳以降の話です。 2002年2月。再び上京しました。約半年振りの東京圏暮らし。勤務する写真スタジオが南青山にあり、最寄り駅は渋谷駅で、候補としては東横線、田園都市線、京王線、井の頭線でした。全線乗ってみましたが、田園都市線の多摩川沿いの部屋に決めました。田園風景が広がる景色の中で育ったので、視界が大きく開けた場所の近くで暮らすのが自然な流れでした。最寄り駅は東急二子新地駅。川崎市高津区。私の部屋から歩いてすぐに多摩川の河川敷が

        • いろいろな街に暮らしてきた。(その2)

          今回は22歳の春、社会人1年目からのお話です。 財閥系で中堅どころの総合商社に就職し、入社後2週間、東京で研修がありました。東京勤務になるだろうと予想し、郷里や学生時時代を過ごした大阪と離れる覚悟をしていましたが、蓋を開けてみればまさかの大阪勤務。しかも社員寮は吹田市。学生時代を過ごした街に舞い戻りました。 最寄りの駅は阪急北千里駅。ビブレなどの商業施設もあり、適度に賑やかだった記憶があります。始発駅だったこともあり、座って通勤できました。会社は堺筋本町近くにあり、乗り換

        ドジャースの古いキャップ。

        マガジン

        • My Stadium, My Life !!
          1本
        • これまでの作品群として
          10本
        • 幸せになるためのポートレート
          8本

        記事

          いろいろな街に暮らしてきた。

          半世紀近く生きていると、色々な街に住んできたことを振り返ることがあります。それぞれに思い出があります。いま一度振り返ることにしてみます。よほどお時間がある方、どうかお付き合いください。 まず最初は埼玉県大宮市(現さいたま市)。 2歳までこの街で育ったそうです。もちろん、記憶にはありません。アルバムの中の写真や8ミリの映像で追体験していました。15年ほど前に母親とその街に行きました。当時よく行った公園や神社にも行き、彼女はとても懐かしんでいました。 また私が敬愛する現代美術作

          いろいろな街に暮らしてきた。

          邪馬台国と出雲のことを少しだけ。

          邪馬台国はどこにあったのか?卑弥呼はどこにいたのか?彼女の墓はいずこに? 奈良県桜井市にある箸墓古墳が有力な場所のひとつですね。 写真は奈良市でグループ展に参加した際に短時間ですが大神神社を訪れたときのものです。 奈良駅からの車窓の風景がなんとも懐かしく感じられました。初めて観る風景でしたが、遠い昔、太古の昔に私は観たことがある!来たことがある!という感覚を持ちました。ちょうど車窓に添上高校が観える辺りが特にそう感じました。 大学時代、添上高校は陸上部が強いと教えてく

          邪馬台国と出雲のことを少しだけ。

          食料自給率が高い国の国民は、自信に満ちているように見える。

          市民農園を借りて1ヶ月が過ぎました。種や苗を植えた野菜は、ミニトマト、小松菜、ラディッシュ、水菜、きゅうり、ナス、ズッキーニ、枝豆、ピーマン、オクラ、ネギ、そして香菜各種。芽が出ると喜び、花が咲き、実が付くとその姿に驚いたり。なんせ初めての経験なので毎日が発見の連続です。こんなふうに花が咲くのか。こんなふうに実が成るのかと。あと数週間もすれば収穫できるものもあるでしょう。私は二人暮らしなので二人分の日々の野菜が賄えるようになるのが目標です。野菜に関しては自給率100%を目指し

          食料自給率が高い国の国民は、自信に満ちているように見える。

          GWは野球か仕事か写真の人生。今年は畑へ。

          GWの過ごし方。半世紀近く生きてきて、ニュースで観るような行楽地へ行ったり遠くへ旅行に行くなんて、ほぼしたことがありません。 小中高のほぼ10年間は野球の大会。大学時代は郷里に帰省し、後輩の応援。社会人になってようやく2度、九州を旅行しました。いずれも同じひとと、熊本に住む友人に会いに行きました。長崎の中華街でちゃんぽんを食べ、グラバー邸に行き、熊本では阿蘇山に行き繁華街で呑み、福岡の柳川では川下りをして、博多では豚骨ラーメンを食べ、買い物したりと。私の人生で唯一のGWらし

          GWは野球か仕事か写真の人生。今年は畑へ。

          ポートレート撮影のワークショップを開催します! 5/6(月)が最終になります! GWにいかがでしょうか?

          ナダール南青山さんでのワークショップ(2019年〜2023年)に加えて私個人のワークショップをここ2年ほど開催してきましたが、5/6(月)を持ちまして一区切りにしたいと考えています。 私個人も「伝える」ということを通じてたくさんの学びがありました。そして私自身も再度武者修行や学びの機会を求め、「伝える」をひと休みしたいと思います。 なんとなく私のワークショップが気になっていた方がいらっしゃいましたら、この機会にいかがでしょうか。随分暖かくなってきましたし、陽気で穏やかな時

          ポートレート撮影のワークショップを開催します! 5/6(月)が最終になります! GWにいかがでしょうか?

          岸政彦「図書室」など。(2020年9月25日のブログより転載)

          noteで文章を書くようになってから以前やっていたブログを書かなくなって久しいですが、不思議と直ちょく読まれている記事があります。今回はそれを転載します。 2020年9月25日の文章。コロナ禍、最初の秋ですね。 社会学者の岸政彦さんの著書に関するあれこれを書いています。何かの検索に引っかかるのでしょうか。毎日のように誰かがアクセスしてくれています。何かのお役に立てればいいのですが。 下記、宜しければ御覧ください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

          岸政彦「図書室」など。(2020年9月25日のブログより転載)

          マリーゴールドの苗を植えてみると、あいみょんの「マリーゴールド」の聞こえ方も変わってくる。

          市民農園に当選し、この4月から小さな畑を始めてみた。ミニトマトの苗を植えたり小松菜や水菜の種を植えたりと、半世紀近く生きてきて初めての経験をしている。わからないことばかりで、隣の区画でテキパキと作業している人を眺めて観察したり、図書館から本を借りて勉強したりしている。先日はとなり町のJAの直売所で苗を買った。新しく何かを始めると、途端にこれまで何でもなかった景色が意味を持ち始める。好奇心を多方面に持ち、常に何かをスタートしていく生活であれば、景色や人生観も上書きされ、それは旅

          マリーゴールドの苗を植えてみると、あいみょんの「マリーゴールド」の聞こえ方も変わってくる。

          4月になれば思い出す。

          4月になれば。新年度。入学式や入社式。転勤もあるでしょう。色々と環境も変わって、少し慣れてきた頃でしょうか。 この4月から私の同級生が次々と50歳の節目を迎えます。私は鳥取県の小さな町で生まれ育ち、小学校の同級生はわずか45人ほどでした。やっと2クラスできるほどで、ひとつ下の学年は1クラス。その母校はすでにありません。 当時は毎月朝礼で簡単な誕生会があり、各学年のその月に生まれた児童がステージに上りました。わずか45人ほどの同級生なので、ほぼ全員の誕生月を覚えています。例

          4月になれば思い出す。

          見飽きることのないポートレート。

          見飽きることのないポートレート。そんなポートレートに時たま出会います。 先日、東京の蔵前で横山大介さんの写真展を観てきました。 長応院という浄土宗のお寺の境内にあるギャラリー。空蓮房と名付けられた真っ白の四角い空間のなか、一人だけで一時間、作品に向かい合います。それは郷里で幼少の頃に体験した「かまくら」の中にいるような、不思議な温かさを感じる空間です。 横山さんの展示は3回目。初めて横山さんの作品に触れた一昨年の展示に、私はとても衝撃を受けました。偶然手にしたDMに写るポ

          見飽きることのないポートレート。

          「何かご飯!」⇒「ナンかごはん」⇒「ナンorライス?」

          どうでもいい話ですが、ちょっとおかしかったことを。 先日となり町のカレー屋さんでランチを食べた時のこと。 インド人が営むお店で初めて入りました。 セットメニューはナンorライスの、よくあるシステムで、店員に「ナンかごはん?」と訊かれ、私はナンを選びました。少し後に入ってきた隣席の男性客もセットメニューを頼み、同じように「ナンかごはん?」と訊かれました。しかし、「ナンorライス」と認識できなかったようで、おそらく「さらに何か頼んで!」と受け取ってしまったようで困惑していまし

          「何かご飯!」⇒「ナンかごはん」⇒「ナンorライス?」

          ポートレート撮影のワークショップを開催します!! 5/6(月)が最終になります!

          ナダール南青山さんでのワークショップ(2019年〜2023年)に加えて私個人のワークショップをここ2年ほど開催してきましたが、5/6(月)を持ちまして一区切りにしたいと考えています。 私個人も「伝える」ということを通じてたくさんの学びがありました。そして私自身も再度武者修行や学びの機会を求め、「伝える」をひと休みしたいと思います。 なんとなく私のワークショップが気になっていた方がいらっしゃいましたら、この機会にいかがでしょうか。随分暖かくなってきましたし、陽気で穏やかな時

          ポートレート撮影のワークショップを開催します!! 5/6(月)が最終になります!

          動物に好かれているかもしれない。もしかしたら幼子にも。

          冒頭の写真は2004年に撮影したもの。親類と同級生が結婚し、生まれた幼子。私を含めた3人が高校の同級生でもあり、夫婦となったふたりは美男美女のカップルで、高校の同級生同士で結婚した唯一のカップルだと思う。 そう、動物と幼子。 私は30代半ばくらいまで赤ちゃんや幼子によく泣かれた。友人や知人の赤ちゃんを抱くと必ず泣かれ、私が近付くだけでも泣かれた。私もずっと子どもが苦手で、そんな空気を感じていたのだろう。こどもは無邪気でピュアで、そして残酷だ。そのネガティブな部分に幼い頃から

          動物に好かれているかもしれない。もしかしたら幼子にも。