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オール東京とは?ゲストプロが50人いる夏の大型麻雀大会を解説します。2023年版

改めて、オール東京なるものを解説します。

プロがいっぱいいる大会、みたいなイメージはあるものの、実はよくわかっていないという人も多いんじゃないかと思います。

自分、実はわりと詳しいので以下で説明しますね。(2022年と2023年に取材兼手伝いなどをしました)

オール東京とは?

まずは概要です。

正式名称は「オール東京麻雀チャンピオンシップ」と言います。実は歴史ある大会で、2023年で66回目の開催となります。

元々は組合系のクラシックな大会だったのですが、最近プロを大々的に呼び始めたことで着目されています。(2022〜2023年だと、プロが50人くらいいる

予選→本戦の順で行われ、本戦で上位入賞すると、「国民文化祭」という全国大会に東京代表として出場もできます。

オール東京に出る方法(予選)

(主に組合加入の)店舗にて4〜6月ごろに予選があり、そこで勝ち上がると7〜8月にある本選へ出場できます。

予選も本戦もワンデーで、予選は上位25%に入れば突破だそうです。

何度でも出場できるので、予選日程を確認して雀荘を巡っていくのもありです。

申し込み方法は各雀荘によるので近くなったら雀荘のTwitter等をチェック。

(全体のまとめは東京都麻雀組合のアカウントに出る)

オール東京本戦の概要

当日は日本で一番卓数が多い雀荘(多分)のZOO新宿大ガード店で全4回戦が行われます。

ほぼ全卓が使われ、200人以上の規模となります。そのうちプロが50人くらいゲストでいるのですが、もはや誰がプロかわからない感じです。(名札が違うのでよく見るとわかる)

ゲストプロはMリーガーを含むトッププロがたくさんおり、一般参加者は全試合必ずプロと同卓となる点も魅力。(人選はスリアロさんが行なっているそう)

コロナ禍だった2022年までは不可だったのですが、2023年は同卓者に限り、サインや写真(のお願い)が解禁となりました。

また、景品でもサイン寄せ書きやツーショットなどもあります。

なのでプロと打ちたい人にとっては非常に魅力的なイベントです。

加藤哲郎さんもいました↓

オール東京当日の様子と客層

当日の様子としては、プロはそこまで気合を入れてきていない人が多い印象ですが、予選を勝ち上がってきた一般参加者の意識は高いです。

MCとして場を繋ぎ続けた金プロ(すごい)

麻雀大会では割とありがちなドタキャンや当日の遅刻はほぼなく、時間通りに卓が埋まっていました。

客層としては、プロのファンな人や普通に麻雀が好きそうなおじさんなどが多い印象で、中には"ノーレート麻雀ガチ勢"の雰囲気を出している人もいました。

始まってみると、(マナーの指摘等による)卓内でのトラブルなどは起こらず、チョンボもほとんどありませんでした。

これは、予選を勝ち上がってきているという点で一定のスクリーニングがなされている点、各卓にプロがいることでの抑止力などがあるのかなと思いました。

対局中の会話はそこまで多くはなく、ただ全くないというわけでもなく、あとはずっと配信のカメラが各卓を回っているのでBGM的にはガヤガヤしています。

配信担当はこの3名↓

オール東京のルールなど

オール東京のルールは、少し競技寄りです。

一発、カンドラ、裏ドラありなどは一般的ですが、赤がありません。

また、オカもなく、ウマは沈みウマ(連盟公式などであるようなクビの人数で変わるやつ)です。

あとオープンリーチもあるみたいですね。(確認したわけではないのですが、当日配信でオープンリーチをしたんですが〜と仰ってるプロの方がいた)

打ち切りは50分で、配牌あり卓を使うので結構打ち終わっていました。

ルールの特徴として、素点が強いので、9万点トップなどを取ると一気に逆転することがあります。(しかも大体3ころとなるため。トビはなしで続行)

実際、2023年の大会でも最終4回戦で50ポイント以上稼いでの逆転みたいなのもありました。

キレ打ちしやすいタイプの人は多分負けやすいです。


オール東京の結果、景品など

さらに大規模大会ならではのところで景品も豪華です。

具体的には、

  • 例年10-11月ごろに行われる「国民文化祭」への出場権(1~6位)

  • 指定したプロとのツーショット(1〜6位)

  • トロフィー(1位)、麻雀グッズ(2~5位+特別賞)

などがあります。

「国民文化祭」は文化庁のイベントで、健康マージャンが競技に入っています。

各都道府県の代表選手が一堂に介して競う形式で、その東京代表になれます。

ワンデーだけどさらに先の大会に繋がるという点が面白いですね。

入賞者↓

優勝のなおじぃさん(右)

2位〜6位+特別賞↓

隣にいるプロは選択形式で入賞者が指名することができます。

2名いるのは、色々あってそうなりました!

全結果↓


オール東京の運営の裏側

オール東京のスタッフチームは組合長を始め、組合スタッフ、スリアロスタッフ、雀友倶楽部スタッフ(仙台支店からも!)、ZOOスタッフ、学生ボランティアなどで構成されています。

(あと今年はぷろす勢も予選から手伝いをしていたそうで、飯盛さんはルー説とかしてました)

ルール説明をする飯盛プロ

混成チームながらもスタッフの動きはすごくよくて、特に学生のスタッフがすごくいい動きをしているなと思いました。

対局中は(トラブルが起きないので)暇そうでしたが、最初と最後の誘導などでは声も出ててキビキビ動いていて、有能そうだなぁと思いました。(無能系おじさん並感)

ちなみに去年(2022年)は、(コロナ禍真っ只中だったため)ドタキャンがめっちゃ出たりで大変そうでした。

なんとなく取材で見に行った自分のお仕事(その場で捕まる)の比較で見ても、

  • 2022年・・黒子として卓に入ってくれ!

  • 2023年・・集計作業を手伝ってくれ!

だったので、今年は緊急度が下がっていました。
順調にノウハウが溜まってきているなと思いました。

(大会自体は66回目だけど、プロをいっぱい呼んで大規模でやるのはまだ歴史が浅く2〜3年目くらい)

終わりに

来年はオール東京すら予選とし、オールジャパンにランクアップする予定とのことです。

  • プロ相手に力を試したい

  • 国民文化祭にでたい

  • 推しプロと一気に会いたい

みたいな人にこの大会はおすすめです。ぜひ予選にエントリーしてみてはいかがでしょうか。

ちなみにゲスト以外でもプロの一般参加も可能です。本戦ではプロの方を順に巡っていく配信が無限に行われているので、(スリアロチャンネルの)放送にでたい人にとっても良い機会になると思います。

プロの方もぜひチェックしてみてください。

終わり。

去年のオール東京体験記↓


たkると申します。麻雀用品のサイトと書評サイト、そのほか色々とサイト運営をやっています。Noteではサイト運営とか麻雀のノウハウを書いていきます。よろしくお願いいたします。