一乗谷アラカルト ⒚ 58 北野武男 2024年4月13日 07:24 ¥100 唐門と薄墨桜 きてみれば 柳さくらの 花の園 都のけしきたちも をよばじ(富小路資直「詠三十一首和歌」より) 約500年前、一乗谷を訪れた公卿で歌人の富小路資直とみのこうじすけなおの和歌です。 この句は往時の花咲く一乗谷の様子がいかに華やかだったかを端的に物語っています。 昔も今も同じです。桜の時季になると京の都に勝るとも劣らない一乗城下町の華やかさが偲ばれます。 上掲の画像は、義景館跡の唐門に寄り添う薄墨桜です。観光客や写真愛好家の方々に圧倒的な人気を誇っています。 しかし、一乗谷では唐門のみならず、遺跡全域が桜で埋め尽くされます。栄華を極めた一乗城下町を彷彿とさせます。 ちなみに、戦国の世に一乗城下町は京の都に匹敵する経済・文化・生活水準を誇っていました。 一乗城下町は国主、朝倉義景の自慢でした。他の戦国大名と一線を画して天下取り(上洛)に執着しなかった理由の一つが、「都に勝る我が城下」にあったと私は想っています。 ダウンロード copy ここから先は 701字 / 3画像 この記事のみ ¥ 100 購入手続きへ 有料マガジン ¥ 1,000 朝倉氏遺跡のガイドブック等では触れられていない記事ばかりですが、見学および写真撮影のご参考になる内容です。 また、ご自宅でくつろぎながら拾い読み、飛ばし読みをしていただけるとうれしいです。 一乗谷アラカルト総集編 1,000円 国特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」の自然風景と歴史的情景をご覧いただけます。 作者独自の視点で捉えた画像と作者の想い等を簡潔に添えたシリーズ記… 購入手続きへ ログイン #風景写真 #ファインダー越しの私の世界 58 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート