見出し画像

【お仕事回顧】江戸時代の後宮を舞台にした女中育成ゲーム

【お仕事回顧】この記事はなにか?
・ポートフォリオ的に見せるものです
・自分がスランプに陥ったときに振り返るお話の作り方の備忘録
です

公開許可を取っていないものもあるのでタイトルはボカしてあります
お話の作り方などを記載してあるのでネタバレがあります
(タイトル非公開なのでネタバレも何もないですが)


概要

大奥を舞台にした女中育成ゲームのシナリオ制作


期間

2010年のどこか5ヶ月くらい

依頼元、依頼経緯

-

関係者

-

仕事内容

企画書を元にストーリーのプロット作成、打ち合わせを重ねてストーリーをゲーム内に実装。

資料

大元の企画書

納品物

キャラ設定、シナリオ

ボリューム

30分くらいの短編映像をゲーム用に圧縮

時系列

企画→作業→実装→リリース

概要

 時代は江戸時代、奥女中の住まう奥向きの御殿や居所、将軍家の後宮を舞台にしたシミュレーションゲームのストーリーを担当しました。
 ゲーム内容をあまり詳細に語ることはできませんが、主人公は将軍に仕える権力者で、将軍に仕える女中を市井からスカウトして後宮にて育てる、というシミュレーションゲーム、いわゆる育てゲーでした。
 当時流行し始めていた携帯電話でぽちぽちと遊ぶタイプのソーシャルゲームで、制作会社で常駐しながら仕事をしました。

 ゲームは主に「シミュレーションパート」と「エンディングパート」の2つで構成されています。
 期間の制限のあるシミュレーションパート、主人公の選択によって女中のパラメータが変化していき、期間が終了するとエンディングパートに移行します。
 エンディングパートはマルチエンディングのため、女中の成長度合いに沿った結末が展開されます。ユーザーはシミュレーションパートでの女中との会話や成長っぷりを楽しみ、自分の見たい最良のエンディングを目指してゲームを進めていきます。

 わかる人はわかるでしょう。往年の名作「プリンセスメーカー」をモチーフにした作品です。僕自身はプリンセスメーカーを遊んだことがなかったので、当時は「ワンダープロジェクトJ」をイメージしながら制作に携わっていました。

 企画書と仕様書を参考に、企画担当の方と打ち合わせをしながら、女中のキャラ設定やパラメータ変動に合わせたシミュレーションパートのリアクション、それぞれのエンディングなどを作成しました。時代劇は大好きだったので、江戸時代をイメージしながらキャラそれぞれの成長の歴史や、エンディングを考えるのは楽しい作業でした。

 女中の基本キャラ設定と、オープニングからエンディングまでの全体的なプロットを作成し、長い尺で作成したストーリーのポイントをつまんで、ゲームのイベントに落とし込んでいく手順でシナリオ作成を行っていきました。

 ソーシャルゲームはリリースするまでの「開発」とリリース後に機能をアップデートやイベント等でユーザーが楽しめる環境を更新していく「運営」に分かれますが、本作は「運営」が難しいタイトルだった記憶があります。
 1キャラにかかるボリュームがそう多く取れず、シミュレーションパートのボリュームもエンディングの数も、繰り返して遊ぶにはややボリューム不足なのに、キャラをどんどん追加していかなければユーザーの遊ぶ内容がすぐ無くなってしまいます。
 開発側の体力がすぐに尽きてしまうため、運営のコストをしっかり考える。シミュレーションゲームを作りながら、そういったシミュレーションはちゃんと出来ていなかったのが残念ポイントだったかもしれません(ノウハウがなかった当時はその辺りも手探りでした)。

感想

 現在のスマホ向けのソーシャルゲームはクオリティ激高のものが主流で、もはや据え置き機用のゲームとスマホ用ゲームの区別がつかないくらいです。
 ですが、当時はまだソシャゲはソシャゲ、据え置き機用は据え置き機用と、制作側も遊ぶユーザーも明確に棲み分けがされていました。
 本タイトルで常駐していた会社も、コンシューマ用のゲームを制作していた経歴はなく、「ゲーム」を制作することに不慣れでした。当時はこういう新興の会社ばかりで、ゲームのジャンルもまだまだブルーオーシャンで、今から思うと「どういうターゲットに向けて、どうしてこのゲーム作ったん?」と思える色んなタイプのゲーム達が市場にリリースされていました。

 それぞれのタイトルに関わるメンバーもまだ少なく、プロデュースサイドの企画担当者の方、デザイナーの方、エンジニアの方、そこに自分が入る、といった超少人数で1つのタイトルを制作していた記憶があります。
 昨今では大手会社で大規模プロジェクトに関わることが多くなりましたが、少人数で風通しよくコミュニケーションを取りながら物作りができていたあの頃も、懐かしく思います。

印象に残っているシーン&セリフ

今回はなし


最後まで読んでいただきありがとうございました!
面白ければぜひハートマークをポチり、お願いします。
ではまた!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?