しからば

地方ベンチャー地域系事業部のマネージャー / 趣味は4歳息子の子育てと散歩 / 鹿と山…

しからば

地方ベンチャー地域系事業部のマネージャー / 趣味は4歳息子の子育てと散歩 / 鹿と山と神社が好き

最近の記事

【雑記#004】本屋大賞くらいは読んどきたい

本屋の新刊コーナーに面白そうなタイトルの小説がずらっと並んでいるのをみて、「最後に小説読んだのっていつだっけな」と記憶を辿ってみたのですが、ぜんっぜん思い出せませんでした。 学生のころの私は、それはそれは本の虫で、毎週図書館に行っては小説を4~5冊借りて帰っていました。ちょっと合わないかもと思ってそっと閉じたものを除くと、週に3冊くらいは読んでいたと思います。 それだけ小説は日常のなかにいたのに、就職し、結婚し、子どもができて、自分でコントロールできる時間を意識的に捻り出

    • 天命を待つのは、人事を尽くしたときだけにしときましょ。

      タイトルで全部言ってしまっているので本文は蛇足でしかないのですが、それでもよければ、お付き合いいただけますと幸いです。 「人事を尽くして天命を待つ」ということわざがあります。 『天命を待つ』というワード自体にはネガもポジもなく「ただただ来たる運命を待つ」ということですが、ことわざ全体としては、なんとなく「根拠はないけどうまくいく」という楽観的な雰囲気がありません? このことわざの語源になった故事は、 ずっと昔の中国の領土にめちゃくちゃ強い異民族が攻めてきたとき、指揮官が考

      • 【雑記#003】給食費くらい払いたい

        我が自治体が毎月各家庭に配布する広報誌に「こども園の給食費を無償化します」というニュースが掲載されていました。 少子化対策のたたき台、ということらしいのですが… 「給食費くらい払う!むしろ払わせてくれ!」と思いました。 うちの4歳の息子にとって、給食にありつけることが保育園(厳密にはこども園)に行くかなりのインセンティブになっており、朝「保育園行きたくない」とぐずる日でも「今日の給食、カレーだけどどうする?」と聞くと「行くー!」となります。 もはや給食を食べるために保育園

        • 仕組み化の本質

          管理職を対象にした、安藤広大さんの『とにかく仕組み化』という本がベストセラーになっていることからも、世のマネージャーたちはチームを効果的に運営する「仕事の仕組み化」の方法を模索していることがうかがえます。 僕もご多分に漏れず『とにかく仕組み化』を読み、めちゃくちゃ参考になったので、3ヵ月ほど前からチームの仕組み化をはじめました。 この本に書かれているように、不文律を文書化して事業部のルールをつくり、Aの次はBというように決まりきった作業はフローを明確にして手順書をつくった

        【雑記#004】本屋大賞くらいは読んどきたい

          仕事は結局、どろくさい。

          講演会など、何かしらのイベントを企画したときの一番の苦戦ポイントは、『集客』です。 「このSNSの時代にひとが集まらないなんて、よっぽどしょぼい企画なんじゃない?」と思われたあなた、SNSはそんな強くないんです、ほんとに。 「すごく良かった!企画してくれてありがとう!」と言ってもらえるイベントでさえ、SNSでは全然リアクションがなかったということが普通にあります。 SNSでマスに広告したところで、リーチしたひとのうちリアクションしてくれるひとは0.1%くらい。さらにイベン

          仕事は結局、どろくさい。

          「論」を破らず、「論」で惹きあいたい。

          「論破」という言葉が、ここ数年で定着した感じがあります。 議論している相手の論理の穴を突いたり切り崩したりして打ち負かす、一見して頭がよくカッコいい行為に思えるのですが、ビジネスや生活の場では絶対にやってはいけないことだと思っています。 「論破王」と評されるひろゆき氏ですら、「論破なんてしないほうがいい」と言っています。「論破したところで、ほんの一瞬、自分の承認欲求が満たされる程度のことしか起きない」と。 論破は、自分の論で相手の論をねじ伏せる行為で、「勝つ」ことが目的

          「論」を破らず、「論」で惹きあいたい。

          「苦手」とは何なのか

          社内で新規プロジェクトを立ち上げる際、プロジェクトリーダーのAさんに「このプロジェクトは、あなたとBさんCさんで進めてください」と伝えると、Aさんは「わかりました」と言いつつも、少し浮かない顔をしていました。 「どうしたの?」と聞くと、少し間があって「実はBさんのことがちょっと苦手で…」とのことでした。 そのあとすぐに「あ、でも大丈夫です。メンバーが誰でも自分の仕事は全うするので」と言ってプロジェクトのスケジュールの話をしはじめたので、なんとなくしこりを残したまま、そのミ

          「苦手」とは何なのか

          【雑記#002】第1回 4歳児のおもしろ悪口選手権

          ついこの前までバブバブ言っていた息子が4歳になり、自分の意見や考えを伝えてくるようになりました。 他者の考えもある程度理解できるようになったようで、親を喜ばせるようなことを言ってくれたり、妻の「ちょっと寒いなあ」という独り言を聞いてエアコンの設定温度を上げてくれたりして、イケメンっぷりを発揮しています。 しかし、その一方で、ひとをネガティブにさせて要求を通そうとする交渉術も覚えてきており、「(お菓子食べたら)ダメっていうならパンチする」とか「(まだ見たいのに)テレビけす

          【雑記#002】第1回 4歳児のおもしろ悪口選手権

          良い文章を書くには、良い文章を読みまくるしかない

          クライアントの広告文章や自社のプレスリリース文を、書いたり、レビューしたりすることがよくあります。 自分で書く割合と他人の文章を編集する割合は、だいたい1:9くらい。誰かがつくった文章をブラッシュアップすることの方が圧倒的に多く、ほぼ毎日、未完成の文章を完成に近づける仕事をしています。 うちの会社には専任のライター・編集者がいないので、まずは案件担当者が下書きし、それを複数の目で見て「ターゲットを動かす文章になっているか」を精査し、編集して入稿するというフローになっていま

          良い文章を書くには、良い文章を読みまくるしかない

          【雑記#001】カレンダーを勝手に置いていくのを、そろそろやめてもらいたい

          都会ではどうかわからないですが、田舎では年末近くになると、近くの電気屋やガス屋、保険屋や車屋、不動産屋や家建て屋、そして自治体までもが、自分たちが独自に作ったカレンダーを勝手に次々とポストに放り込んでいくのが風物詩になっています。 これが卓上カレンダーだったらまだいいんです。かさばらないのでデスクの隅に置いておいてもいいし、最悪、いらなければゴミ箱に捨てられるサイズなので(ほんとはゴミを増やしたくないんですけど)。 ところが、こういう勝手に放り込まれていくカレンダーは、ど

          【雑記#001】カレンダーを勝手に置いていくのを、そろそろやめてもらいたい

          意見をぶつけ合い、最速で答えを出す

          会議に臨むときの心構えとして、大切にしていることが2つあります。 それは、 おもいっきり意見をぶつけ合い、最速で答えを出すことと、 意見をぶつけ合ったこと(特定のひとと意見が対立したこと)を、普段の人間関係に持ち込まないこと。 どちらも、「トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術」(山本 大平 (著))に書いてあったことで、ここからの丸パクリです。 ちょうど社内・社外で「会議」というものの存在が業務をめちゃくちゃ圧迫

          意見をぶつけ合い、最速で答えを出す

          与えられたことだけやってたら定時に帰れますけど、それでいいんですかね?

          前職の先輩に「定時に上がれないやつは仕事が遅いからだ」と言っているひとがいました。 確かに「仕事が遅いから定時に帰れない」ということはあると思います。 ルーティンワークを仕組み化したり、状況に応じて工程を組み直したり、チームメンバーで分業したりして、効率的に進めることが苦手なひとはいます。 でも、定時に帰れない=仕事が遅いというのは、ちょっと粗いなぁと思っています。 仕事には、大きく分けて2つあります。 他人から与えられる仕事と、自分でつくっていく仕事です。 他人から

          与えられたことだけやってたら定時に帰れますけど、それでいいんですかね?

          誰しもが、明日の自分に期待しているわけではない

          noteのコミュニティにいると、「面白い考え方を知れた。明日やってみよう」と思い、「今日より少しでも伸びている明日の自分」に期待することがごく当たり前にあるのですが、これって他の人にとっては当たり前じゃないんだ、ということに気づきました。 総務省統計局の令和3年社会生活基本調査によると、有業者の「学習・自己啓発・訓練」は1週間で平均7分だそうです。 社会人は、1週間のうちに7分しか勉強しないらしい。 もちろんこれは調査対象者全員の勉強時間をならしたものなので、みんなが毎日7

          誰しもが、明日の自分に期待しているわけではない

          睡眠はすべての活動の資本

          タイトルの通りなのですが、ほんとに睡眠はすべての活動の資本です。 毎日ちょっと睡眠時間が短くなっているときには気づきづらいのですが、睡眠不足は確実にメンタルと脳のキャパシティを削るようで、『ブレインメンタル強化大全』(樺沢紫苑 著)によると、6時間睡眠(睡眠時間が1時間短い状態)を14日間続けると、48時間徹夜したのと同じくらいまで認知機能が低下するのだそうです。 そしてこれは酔っぱらい状態と大差なく、すなわち、睡眠不足の状態で仕事するのは酔っぱらった状態で仕事しているの

          睡眠はすべての活動の資本

          デジタルの試験にものすごく苦戦した話

          『毎年3つ資格を取得する』と決めていて、このまえ今年の1つ目を受験しました。 毎年3つ資格を取得する理由は、「4ヵ月に1回くらいのペースで、普段の仕事に関係ない業界の知識をガザっと仕入れること」と、「目的達成のためにスジがいい戦略を磨くトレーニングをすること」の両方を、”受験”というものは満たしてくれるので、ちょうどいいなと思っています。 先日、今年取得する3つのうちの1つの資格試験がありました。 指定された日時に指定された場所に行き、試験管が目を光らせるなかで受験する

          デジタルの試験にものすごく苦戦した話

          この世の中はだいたいファジー。二元論ではなく「両方正しい」ことも多い。

          先日、うちの会社に中学生が職場体験でやってきました。 進学校の中等部だけあって、中学生時代の自分と比べると4倍は礼儀正しく落ち着いた学生さん。仮にAさんとします。 3日間の職場体験のうちの3日目の午前、そろそろ終盤に差し掛かったあたりで、Aさんがささっと近づいてきて「お仕事中にすみません。いま少しお時間よろしいでしょうか」と話しかけてきました。 (話しかけ方、いまの自分より6倍礼儀正しいやん)と思いながら、「いいですよ」と答えると、Aさんはカバンからクリアファイルに入れら

          この世の中はだいたいファジー。二元論ではなく「両方正しい」ことも多い。