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【自家製サッカー概論】90  “ゴール前”って、やっぱり危険

 テレビを観ていたら、JリーグのCMが流れていたが、これは毎年のことなのだろうか?
 
 昨年はJリーグ30周年の記念の年。
 だが、CMを見た記憶がほとんどないのである。
 
 無いよりマシだろうが、宣伝にもっと注力してもいいんじゃないでしょうか、Jリーグさん。
 
 さて、先週の土曜日に「FUJIFILM SUPER CUP 2024」が行われ、川崎Fと神戸が激突した。
 
 そこで、川崎F新加入のファンウェルメスケルケン際選手の移籍後初ゴールが生まれ、川崎Fが今季初タイトルを獲得した。
 
 川崎Fの皆さん、関係者の皆さん。タイトル獲得おめでとうございます。
 
 敗れたとはいえ神戸も、相手陣内にグイグイと押し込んでいく感じがあり、今季を期待させるものだったと思います。
 
 敗因と言うほどではないが、こちらが感じた神戸の難点をひとつ。
 
 それは後半、川崎Fが修正して押し返してきた時に、それをさらに上回るパワーを引き出し切れなかった点だ。
 
 さらに、失点し「何としても点を獲らないと!」という状況の中、それを表す熱意が少なかったのも気になった。
 
 それは、打つ手の少なさなのかも知れない、又は、選手のリーグ王者としての自信がまだそこまで到達していなかったのかも知れない。
 
 そこの深い所は専門メディアに任せたいと思う。
 
 こちらから見て、神戸の戦い方は迫力があるし、ツボにはまった時のパワーは凄かった。
 
 そこからどうやって「さらなる力」を引き出すか。
 神戸の今季のポイントになりそうだ。
 
 話をガラリと変えて、ゴール場面である。
 
 神戸側から見て左サイドのセットプレーで、ゴール前に入ったボールをGK前川黛也選手がはじく。
 
 そのボールを山口蛍選手が前へクリアしたボールをファンウェルメスケルケン際選手がブロックし、それがゴールに吸い込まれた。
 
 詳しくはコチラ。ハイライト動画の得点場面である。
 
 このゴール場面を見て、ふと、あの失点場面を思い出した。
 
 アジアカップのベトナム戦の2失点目である。
 
 セットプレーからヘディングで折り返され、それをGK鈴木彩艶選手がはじいた所を押し込まれた。
 
 違う部分もあるが、ゴール前でGKがはじいた場面は同じだと思う。
 
 似たようなゴール場面だから、そこには「共通点」もあるはず。
 
 そう思って、次の様なことを思いついた。
 
 「ゴール前ってやっぱり何が起こるか分からんな…」
 
 ごくごく素人みたいなことだけど、とても大事なことだと思う。
 
 イラン戦の2失点目も日本DFの処理のミスだ。
 このレベルなら、本来なら起こりえない様なプレーだが、それが起こり、失点につながった。
 
 やっぱりゴール前は怖いのである。
 
 ベトナム戦の失点をGKのミスとする指摘は本当に多かった。
 
 でも、「ゴール前に送られると何が起こるか分からない」と指摘したメディアはなかったと思う。
 
 つまり、ベトナム戦の2失点目は、折り返されてゴール前に送られた時点で、何が起こっても不思議はないのである。
 
 一体、日本代表選手の中で「ゴール前は危険(逆にチャンス)だ」という認識はどれほどあったのか。
 
 こうしたことは監督やコーチは良く分かっているものである。
 
 だが、プレーする選手は多くの情報で頭がいっぱいで、こうした単純なことが抜け落ちたりするのである。
 
 だから、ことあるごとに声を掛け合う必要があるのだ。
 
 「ゴール前に入れさせるな!」。或いは「ここしっかり跳ね返すぞ!」といった声かけで共通認識を確認し、危険なゴール前からボールを遠ざけていく。
 
 単純ながら大事な意識だと思う。
 
 「ゴール前は危険なエリアだ」。
 
 これは何度注意してもいいことだと思うが、どうだろうか。

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