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詩:水筒

汗をぬぐいさりひたすら歩く
水筒にたくさん入れた氷がガラガラと音を立てる
君はとなりにいないがとなりにいることを想像して歩く
君が言う
〈わたしにも水筒わけてちょうだい〉
君に水筒を渡す
君は水筒を吸う
その口元に飲んでいる水がじんわりと滲んでいる
水で潤う美しい口元にぼくはたまらなくなり
ぼくは水筒をとって君に力強く口づけする

汗をぬぐいさりひたすら歩く

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