タケノコ

詩やエッセイなどを書いています。 30代。静岡県に住んでいます。 一歩踏み出してダメ…

タケノコ

詩やエッセイなどを書いています。 30代。静岡県に住んでいます。 一歩踏み出してダメだったら一歩引き返せばいい。

マガジン

  • 詩20230626-

    詩 20230626-

  • 物語

    自作の物語をまとめています。

  • エッセイ集

    私タケノコが書いたエッセイを集めました。

  • noterさんからの大切な記事

    すばらしいnoterさんたちの大切にしたい記事をまとめています。

  • 読書感想文

    私、タケノコが書いた読書感想文など本についてのあれこれをまとめました。

記事一覧

固定された記事

スタエフで「一緒に悩むお悩み相談」始めます

スタエフ(stand fm)にてチャンネルを開設しました。 題して 一緒に悩むタケノコのお悩み相談室 です! お悩みにズバッと回答するというより、「一緒に悩んでみる」をコ…

タケノコ
1か月前
29

はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞)読書感想文

新装版 ほぼ日の就職論 はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞、東京糸井重里事務所、2010) あなたは今まで何をいちばん大切にしてきましたか? これがこの本のキーワード…

タケノコ
11時間前
17

詩:汗

ハシッテミタラ アセガデタヨ デモ カタイヒモヲトクホウガ アセガデタヨ

タケノコ
22時間前
17

詩:学ぶ

学ぶ いろんなことを学ぶ 目の前に来たことを学ぶ 学んで 学んで 学んで…… 学びのうちには成功もあれば失敗もある でも恐れず 学び続ける それが生きるということ

タケノコ
1日前
17

詩:けっきょくは愛

愛し愛されないと 人は何もできない 恋もできない 仕事もできない 君を笑顔にすることもできない ものを 見て食べて読んで聞いて使って 感想を言う これも愛ゆえ ものを …

タケノコ
2日前
20

詩:海のにおい

〈海のにおいがする〉 男は女にそう言った 〈そう?〉 あたたかな乳房に ゆっくり顔をうずめながら 〈君はやっぱり 海とつながっているんだね〉 男は女にそう言った 〈…

タケノコ
3日前
19

掌編小説:ツン

父が風邪をひいた。 寝ていれば治るさと父は明るく振る舞う。 その影に、死の匂いが、ツン。 数日後、結局父は風邪を平然と治した。あの死の匂いはなんだったのか。 思えば…

タケノコ
4日前
12

詩:風邪は死の匂い

父が風邪をひいた。 寝ていれば治るさと、 明るく振る舞う父。 影に、 死の匂いがツン。 結局父は風邪を平然と治した。 あの死の匂いはなんだったのか。 思えば父が風邪を…

タケノコ
4日前
15

ドラゴンさんのエッセイ『差別と悪意』完結を読んで

まずはドラゴンさん、本当にお疲れ様でした。 ドラゴンさんへの周りの仕打ち、憤りしかない。 人の醜悪さがたまらなく恐ろしい。 まるで地獄を見るかのようなシリーズエッ…

タケノコ
5日前
9

詩:東京が好きだ

東京が好きだ 人が行き交い 街は美しいし 映画はいっぱいやってるし 劇場はいっぱいあるし 会社もいっぱいあるし 行くべき所もいっぱいあるし 有名人にも簡単にあえそうだ …

タケノコ
5日前
22

詩:天国に行く方法

天国に行く方法があるんだ と彼が言った 教えてくれ と私が言った 死ぬことさ と彼は言って飛び降りた 私にはできなかった 以来死ぬことができぬまま 私は今ここにいるが …

タケノコ
6日前
16

詩:ぼくはだれかのお父さんになれるのかな

最近みんなと話が合わないんだ たぶん発達障害 人付き合いが下手くそなんだ おかげで友人は離れるし おかげで彼女もできない ぼくの父は会社で普通に営業やってて ぼくの母…

タケノコ
7日前
34

詩:めんどくさいなと思ったときは

めんどくさいなと思う その時こそチャンスかもしれない めんどくさいことは めんどくさいだけの価値があることだと思ったほうがいい

タケノコ
8日前
20

詩:人生はどうしようもないことの積み重ね

人生はどうしようもないことの積み重ね。 だから積み重ねていくしかない。 自ら壊してはいけない。

タケノコ
9日前
19

詩:読んでもらわなければ意味がない

どんなにすばらしいことを書いても どんなに美しいことを書いても どんなに人をメロメロにすることを書いても どんなにあの人を愛することを書いても 読んでもらわなけれ…

タケノコ
10日前
17

詩:波が足を攫う

波が男の足を攫う 人はなぜ生きなくてはいけないのだろう 男にはわからなかった 波が女の足を攫う 私はなぜ生きなくてはいけないのだろう 女にはわからなかった 波が子の…

タケノコ
11日前
19
スタエフで「一緒に悩むお悩み相談」始めます

スタエフで「一緒に悩むお悩み相談」始めます

スタエフ(stand fm)にてチャンネルを開設しました。

題して

一緒に悩むタケノコのお悩み相談室

です!
お悩みにズバッと回答するというより、「一緒に悩んでみる」をコンセプトに配信していければいいなと思います。
なにかお悩みがあれば是非コメントかスタエフのレターでお寄せください!
些細なことでも漠然としたお悩みでも構いません😊

はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞)読書感想文

はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞)読書感想文

新装版 ほぼ日の就職論 はたらきたい。(ほぼ日刊イトイ新聞、東京糸井重里事務所、2010)

あなたは今まで何をいちばん大切にしてきましたか?

これがこの本のキーワードである。
自分はふと考えて「愛」だと思った。
思うに詩を書いていても仕事をしていても愛することを欠かさずやってきたと思う。この本には128人分の言葉も掲載されているがそのうちの一人、笑福亭鶴瓶師匠がこんなことを言っていた。

僕も

もっとみる
詩:汗

詩:汗

ハシッテミタラ
アセガデタヨ
デモ
カタイヒモヲトクホウガ
アセガデタヨ

詩:学ぶ

詩:学ぶ

学ぶ
いろんなことを学ぶ
目の前に来たことを学ぶ
学んで
学んで
学んで……
学びのうちには成功もあれば失敗もある
でも恐れず
学び続ける

それが生きるということ

詩:けっきょくは愛

詩:けっきょくは愛

愛し愛されないと
人は何もできない
恋もできない
仕事もできない
君を笑顔にすることもできない

ものを
見て食べて読んで聞いて使って
感想を言う
これも愛ゆえ

ものを
つくって
みんなに見て食べて読んで聞いて使ってもらう
これも愛ゆえ

けっきょくすべては愛

詩:海のにおい

詩:海のにおい

〈海のにおいがする〉
男は女にそう言った

〈そう?〉

あたたかな乳房に
ゆっくり顔をうずめながら
〈君はやっぱり
海とつながっているんだね〉
男は女にそう言った

〈あなたもそうよ
男だって
母親の海のなかから
生まれたのだから〉

〈そう?〉

〈そうよ〉

やさしく乳房を撫でながら
〈でもやっぱり
君からは
海のにおいがする〉
男は女にそう言った

掌編小説:ツン

掌編小説:ツン

父が風邪をひいた。
寝ていれば治るさと父は明るく振る舞う。
その影に、死の匂いが、ツン。
数日後、結局父は風邪を平然と治した。あの死の匂いはなんだったのか。
思えば父が風邪をひくたびに、死の匂いを感じていた。
思えば父のみならず、家族や友人や知人、誰かが風邪をひけば、死の匂いを感じていた。
思えば私は死の匂いをありとあらゆるものに感じていた。
家族が出かけると、事故に遭うんじゃないか、ツン。地震に

もっとみる
詩:風邪は死の匂い

詩:風邪は死の匂い

父が風邪をひいた。
寝ていれば治るさと、
明るく振る舞う父。
影に、
死の匂いがツン。

結局父は風邪を平然と治した。
あの死の匂いはなんだったのか。
思えば父が風邪をひくたびに、
死の匂いを感じていた。
思えば父のみならず、
家族や友人や知人、
誰かが風邪をひけば、
死の匂いを感じていた。

今日も誰かが風邪をひく。
大丈夫だとその人は明るく振る舞う。
その影に、
死の匂いをツン。

ドラゴンさんのエッセイ『差別と悪意』完結を読んで

ドラゴンさんのエッセイ『差別と悪意』完結を読んで

まずはドラゴンさん、本当にお疲れ様でした。

ドラゴンさんへの周りの仕打ち、憤りしかない。
人の醜悪さがたまらなく恐ろしい。
まるで地獄を見るかのようなシリーズエッセイだった。
私には本当に残念ながらドラゴンさんにどうしてあげることもできないから、以前の感想にも書いたように無力感ばかり襲ってくるけれど、とにかくまずはこういう恐ろしい実態が今現在の日本の福祉現場に実際に起きているんだということを多く

もっとみる
詩:東京が好きだ

詩:東京が好きだ

東京が好きだ
人が行き交い
街は美しいし
映画はいっぱいやってるし
劇場はいっぱいあるし
会社もいっぱいあるし
行くべき所もいっぱいあるし
有名人にも簡単にあえそうだ

皇居のまわりを走ってみたいな
スカイツリーに登りたいな
いろんな人に会いたいな

でもきっと
東京に住んだら
田舎に憧れるんだろうな
人に押しつぶされるのが
嫌になるんだろうな
冷たいところが見えてくるんだろうな

でも
東京が好

もっとみる
詩:天国に行く方法

詩:天国に行く方法

天国に行く方法があるんだ
と彼が言った
教えてくれ
と私が言った
死ぬことさ
と彼は言って飛び降りた
私にはできなかった
以来死ぬことができぬまま
私は今ここにいるが
彼の言うことはほんとうに正しかったのか
私にはまだわからない

詩:ぼくはだれかのお父さんになれるのかな

詩:ぼくはだれかのお父さんになれるのかな

最近みんなと話が合わないんだ
たぶん発達障害
人付き合いが下手くそなんだ
おかげで友人は離れるし
おかげで彼女もできない
ぼくの父は会社で普通に営業やってて
ぼくの母は社交的
だからぼくがいるわけだけど
ぼくはだれかのお父さんになれるのかな

最近集中力がないんだ
おまけに幻覚も見る
たぶん統合失調症
やる気もおきないんだ
おかげで友人は離れるし
おかげで彼女もできない
ぼくの父は彼女が途絶えたこ

もっとみる
詩:めんどくさいなと思ったときは

詩:めんどくさいなと思ったときは

めんどくさいなと思う
その時こそチャンスかもしれない
めんどくさいことは
めんどくさいだけの価値があることだと思ったほうがいい

詩:人生はどうしようもないことの積み重ね

詩:人生はどうしようもないことの積み重ね

人生はどうしようもないことの積み重ね。
だから積み重ねていくしかない。
自ら壊してはいけない。

詩:読んでもらわなければ意味がない

詩:読んでもらわなければ意味がない

どんなにすばらしいことを書いても
どんなに美しいことを書いても
どんなに人をメロメロにすることを書いても
どんなにあの人を愛することを書いても

読んでもらわなければ意味がない

そんなことはわかっているけれど
だからこそ書かないといけないのだけれど

〈そりゃ書かなきゃ読めないよ〉

書いている自分は虚しくなっていって
煙草がまた増えていく
ああもう嫌だ
勘弁してくれ
どうか読んでくれ

〈そう

もっとみる
詩:波が足を攫う

詩:波が足を攫う

波が男の足を攫う
人はなぜ生きなくてはいけないのだろう
男にはわからなかった

波が女の足を攫う
私はなぜ生きなくてはいけないのだろう
女にはわからなかった

波が子の足を攫う
きゃっきゃと喜びはしゃぎまわる
大人の悩みなど子にはわからなかった