見出し画像

Vol.160 どの教科でも

 今は、体育のタグラグビーについて校内研究を進めています。来週は事前授業をするので、今週も先週も少しずつ取り組んできました。

 事前授業に向けて何度か授業を進めていくにつれて、あらためてどの教科でも大切にしないといけないことは重なってくるなぁと思うようになってきました。

  • 子どもたちの試行錯誤が生まれるのはどこなのか?

  • その試行錯誤の機会を奪っていないか?

  • 教師の働きかけが子どもたちの試行錯誤を邪魔していないか?

と、考えていました。先日、国語の公開授業をみたときにも同じようなことを感じ、事後研で整理していました。

 子どもたちは自分が交流するべき相手を選び、ちゃんと相手の意見を受け止め、立ち止まり、考えを修正し、練り上げ、まとめていました。ですが、試行錯誤の対象が教師が一方的に決めたところであり、「読む」というところからは離れてしまったところの試行錯誤を生んでしまっていたように思いました。

 子どもたちは一生懸命頑張っていました。ですが、学びをデザインする側の意識がとても大切で、「学ぶのはここ!」をもっておかないといけないなと思いました。そのために、一度学習者として自分が考えてみることって大切だなとあらためて思いました。

 と、国語の授業をみて感じたことと、今やっている体育もつながります。

  • 早く気づいてほしいからたくさん作戦カードを示してしまう

  • 一人ひとりの、そのチームの、試行錯誤の過程を把握せずに「いけ!」「そうじゃないでしょ!」と声かけだけたくさんしてしまう

  • ゲーム中の動きを一瞬だけみて「よくないでしょ!」と判断し、修正させようとしてしまう

これまで、瞬間の出来事が度重なる体育においては、その都度、反射的に声をかけすぎてしまうところがありました。よくなかったです。

  • 一旦「うまくいかない」と感じても、一人ひとりが、そのチームが、考えたことをやっているのを見守る

  • その「うまくいかない」から「うまくいく」へとステップをあげる方法を一緒に考える

  • 一度「うまくいかない」と感じた経験があるからこそ、現状をふり返り、今の自分たちに必要なことを見つけることができる

 結局、なんでもかんでも教師から「言えば良い」「与えたら良い」というわけではないんですよね。きっとちゃんと今の現状を知っている当事者たちだからこそ見つけることができると思うんです。その当事者の中に僕も入り込めるように一人ひとりの、そのチームの、試行錯誤の過程を把握しておきたいなと思いました。

 あとは、体育として、タグラグビーとしての動きの引き出しをたくさんもっておくことが大事だなと思っています。すると、その時その時に伝えられる内容が増えたり、その子たちに合った支援ができると感じました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?