子どもの思いと教師の願いのすり合わせ

総合的な学習の時間の単元づくりで大切にしたいことについて書きます。

その学習材を通して、
・どんな見方考え方を変容させたいのか
・どのような視点で自己の生き方を見つめ直したいのか
・どんな資質能力を身につけてもらいたいのか
この3つについて明確にすることが大切だと思っています。

子どもたちの「やりたい」という思いだけで単元を作って行ってしまうと、「活動あって学びなし」という状況に陥りやすいです。

子どもたちの思いや問いに、
・どんな見方考え方が変容する可能性があるのか 
・どんな視点での自己の生き方が見つめ直されるのか
・どんな資質能力が身につく可能性があるのか
を再度、吟味したいです。

そして、教師の願いとのすり合わせをしたいなと思います。

例えば・・・米で考えてみます。
私であれば
普段、何気なく食べている「米」の見方考え方を変容させたいなと思います。
具体的には
例)
米そのものの見方考え方 米農家の見方考え方 山形ブランド米(つや姫)の見方考え方

自己の生き方を見つめ直す視点では、
例)
当たり前のように食べている米がとても素晴らしいもので、全国的にも高い評価を受けていること
山形を代表する米になっているから、品質を保たなければならないこと
つや姫を生産することが名誉あることと同時に、責任が重いこと

授業が進んでしまっていて、修正が難しいなと思うときは、次のようなことをしていました。
・子どもたちの思いに対して否定的な情報を提示する
例)子どもの思い:地元で作られている品種がそれぞれどんな料理と合うのか知りたい
→料理に合う合わないの判断には料理人の思いや願いが込めらており、個人差があるため、計画な判断基準はないという資料 など

・子どもたちが興味を引くような情報をいくつか提示する
例)教師の願い:全国でも注目されている「つや姫」に興味をもってもいたい
→山形ブランド米つや姫の秘密!!などといったつや姫のすごさを強調する資料 つや姫使用店マップ などなど

あくまで案です。子どもたちの学びの様子に合わせて、強引に修正しないことを意識します。

子どもたちの思いを大切にすることはとても重要ですが、教師の意図や願い、思いとリンクさせていく必要があると思います。

教師が想定される最終ゴールと身につけたい資質能力、変容させたい見方・考え方を明確にしていくことが大切であり、そこと子どもたちの思いを合致させていくことを意識したいです。

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