【歴史本の山を崩せ#043】増補『文明史の中の明治憲法』瀧井一博
≪「憲法」とは何か。明治憲法のイメージが変わる≫
明治日本は押し寄せる西洋文明の波に遭遇し、その文化・文明を積極的に摂取しようと努めました。
これまでの日本には存在しなかった概念が和訳され、現在まで使われています。
「憲法」と訳されたconstitutionもそのひとつです。
一般的に「憲法」といったときは例えば日本国憲法や合衆国憲法など法典化されたもの…すなわち憲法典を指すことが多いですが、これはconstitutionの狭義の意味です。
広義の意味として「国のありかた」