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少し楽に生きるライフハック

私は生きているだけで力が入る、プロの力み屋(りきみや)だ。
肩の力を抜いてと言われたところで、それができたら何十年も力み屋やってない。

長いこと付き合っているこの力みによる気の抜けない生活の形状記憶を何とか脱するために、小さな訓練を意識して少し軽減ができているようないないような気がするので、うつ病持ちの小さなライフハックとして記録しておこうと思う。



酸素を吸って毒素を吐く

深呼吸をするというよりも、大きなため息をつくようにする。
はぁ~~~~っと毒素だらけの空気を放つ気持ちで。
なんだか鬱々としたものが大気中に放たれている気がして結構力が抜ける。

もともと呼吸を蔑ろにしているタイプだったので、気付くとすんごく浅くしか空気を吸えていないのだけど、同じくらい吐けてもいないことに気付く。

今日も息をしているだけで偉いよ私!と思っていても実は息すら満足にできていなかったみたいな悲しいことにならないように、最近はこれでもかとため息をつくようになったら少しだけ癖になってきた。

深呼吸よりため息の方が、どっさり毒素が抜ける気がする。
体の奥からの押し出すようにデトックス。
ため息、体に良いんだからもっとポジティブな市民権を得るべき行為だと私は思う。

ちいかわの作画(概念)になる

先日あまりにも首と肩の凝りが辛くなりすぎてマッサージに行ったら、食いしばりが強すぎて肋骨の位置が上がってしまっていると言われた。

そんなことある??

グイングイン下げてもらって、なんとか元に戻してもらったのだけど、それを指摘されるまで自分が食いしばっていることを知らなかった。

ふと意識してみると、もうすんごい顎に力が入っていてそりゃ首も肩も凝り固まるわと思うんだけど、これが本当に癖になりすぎていてびっくりする。

唇は閉じたまま口の中で上の歯と下の歯の接触禁止ゲームをして、首から上に力を入れないように訓練をしている。
顎の力を抜くと、自然と肩も下がって、こめかみや眉間も解放される感覚になった。
これのおかげで、随分と表情もふにゃっとしてきた気がする。

別にちいさくもかわいくもなくたって、ちいかわの作画で自分の顔を頭に思い浮かべてみる。気持ちが大事。ちいかわへの道、日々訓練あるのみ。


その悩み、本日中にお召し上がり下さい

どうなるかも分からない先々のことを考えて不安や憂鬱さを生成するのは、生きるエネルギーの浪費に他ならないので、明日になるまでは今日のことだけを考えるルール。

仕事もそう。
明日の仕事のための準備、みたいなのを常にやっていたけど、明日の仕事は明日やる、でいいんだということを学んだ。
昔は明日やろうは馬鹿野郎みたいな言葉の通りに生きていたけど、明日やろうはそんなに悪い奴じゃない。

その代わりに今日の気持ちも今日が賞味期限。
今日のうちに消化して、無駄な持ち越しはしないこと。
心もSDGsですね。


ご機嫌と不機嫌を可視化する

うつ病を患うまで日記が続かない人だったのだけど、かれこれもう何ヶ月も毎晩日記をつけられている。

その日の終わりに今日も生きれた自分のことを文字で出力すると、ご機嫌な日も不機嫌な日もなんだかちょっと冷静に、良い意味で平坦に見えてくるもので。

あぁ、なんか今日はつらかったんだなぁ私。寝よ。と今日という日を一区切りつけてあげられるような気がする。

ご機嫌な日の日記は、不機嫌な日のお薬にもなってくれる。
自分で自分を慰めたり褒めたり労わったり、主観的な他者になってくれる日記という存在に今はかなり救われている。


些細で小さなことだけど、毎日生きて、生き続けることをなんとか選び続けられている自分に、少しでも楽をさせてあげられたらいい。

できることをひとつずつ。

病は気から、明日も気から。

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