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マッキンゼーの7S

社労士&診断士のたけちゃんです。
今晩からサッカーアジアカップの決勝トーナメント1回戦が始まります。
正直、自分の心身が持つのか不安ですが、見続けたいと思います。
本編では私が大好きなフレームワーク「マッキンゼーの7S」を紹介します。


労働法令の改正

4月から労働法令の改正があります。
内容は下図の通りです。
少なくとも労働条件通知書の変更が必要となります。

厚生労働のHPより

ただ実際には労働条件通知書の変更だけでは済みません。

それは無期転換申込機会を明示する必要が出てくることで、定年再雇用以外の方を対象とした「第二定年制」の就業規則への規定が必要となると思われるからです。

昨今の法改正の結果、今でも難解な就業規則が、ますます複雑になってきます。
就業規則を整備しても理解ができないからきちんと運用できなくなるようなことになってしまいます。

マッキンゼーの7S

ここで紹介したいのが「マッキンゼーの7S」です。
組織の状態を7つの要素(英語の頭文字がS)で表すためのフレームワークです。
上側がハードの3S、下側がソフトの4Sで構成されます。

ハードの3S:組織、仕組、戦略
ソフトの4S:価値観、人材、経営スタイル、スキル

ハードが重たい

就業規則は、ハードの3Sのうち「仕組」にあたります。
労働法令がますます複雑にそれに応じて就業規則もますます複雑に。
結果、会社の中で誰も理解できない内容の仕組(就業規則)になり。。。
適切に運用されなくなる。

上側(ハード)が重たすぎるんですよね。

ほんとは法律がもっとシンプルになれば良いのですが、時代背景もありそれは難しいでしょうね。

ソフトの強化

では複雑な仕組(就業規則)を適切に運用できるようになるにはどうすれば良いのでしょうか。
それは下側(ソフト)を強化する必要があります。

私が講師になりお客様の総務や人事の担当者向けに毎月、人事や労務の勉強会をしているところがあります。
人事や労務の基本的なことから始まり、社内で起きている課題解決までする場にしています。

毎月コツコツと勉強会と課題解決をしていくことでちょっとずつ人事や労務の理解が進んでいくことになります。
ソフトの4Sのうち人材を育成する役割を担わせてもらっています。

まずはソフトから

就業規則に限らず、ITやDXを使った仕組(システム)を導入しようとしいている会社がたくさんあると思います。
RPAを導入したけど社内で全く動かせないとかという話しをよく聞いていました。

そこで大切なのはハード(上側)をいくら整備しても、ソフト(下側)が十分でないと機能しないということです。
組織を変革したいとか新しいことを手掛けたいというときはまずはソフト(下側)の現状を把握することから始めてみると良いでしょう。

※「7Sシート」という組織の現状と未来を把握・描くオリジナルシートを作っています。
またどこかの機会で紹介できればと思います。

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