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この方の本を読もうと思ったきっかけは日経ビジネスの記事を読み、西さんの近況が知りたくなったから。

「誤解を恐れずに言えば、大学の商品は学生と思っている。そしてお客さんは企業だ。材料を仕入れて、教育して、企業に出荷する。学生を企業に喜ばれる人材に育て上げられるかどうかがすべてだ」(注:要会員登録)

こんなことを言う、この人はどういう人生を送ったのだろうか?

私は出産退職するまで医学書・理工学専門取次に勤務していた。今は巨大なビルが建つ、神田古書店街の裏側。通称「神田村」と呼ばれていた取次店の一つにだ。

私が勤務していた1990年代はインターネット黎明期で
アスキーがとても元気な時代だった。
アスキーの雑誌「月刊アスキー」の発売日は書店さんが店頭に来たし、勤務先の取引先である紀伊國屋本店、神田三省堂、書泉グランデ、東京堂などに営業マンがたっぷり納品に行った。アスキーの書籍もよく売れた。

記憶に間違いなければ映画制作もされていたと思う。その後、消息を聞かれなくなった。

「反省記」と題するこの本は、西氏の少年時代からアスキー創立、ビル・ゲイツとの交流などが描かれている。当時の西氏が日本とアメリカを行き来する様子。アメリカの取引先を回るのにヘリコプターを借りた話。傍目で見ると突飛な行動ぶりが「新人類」と揶揄されたことなど。

ジェットコースターのような人生を送った人なのだ。Amazonの書評には前半が面白かったと書かれているが
私はむしろ会社を経営し、共同経営者とぶつかり、そして次のステップへいく後半が面白かった。

彼は天才だが、経営に関してはあぶなっかしい。人間的に良くも悪くも癖のある人だったのだなあと感じた。

そんな彼がなぜ今、大学づくりなのだろう。

その解が本の最後に書かれている。

「人生山あり 谷あり」だから人生っておもしろい。
西さんはそれを地でいく人だと思った。

自分史っておもしろい

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