見出し画像

MS Ignite 2019 @ Orlando 初日(11/4) 期待感を揺さぶる体験

#MSIgnite への出張報告を兼ねて、参加したセッションをNOTEにまとめてみようと思います。まずは初日。日本とは規模違いすぎて、圧倒された経験からスタートです。

KEY01: Vision Keynote 

画像1

マイクロソフトCEO サティア・ナデラさんの登場からKyenote会場はすごい盛り上がり。音楽と映像を駆使しながらも基本しゃべるだけのスタイルでナデラさんかっこいい。
会場が広すぎて迷子になったこともあり、本会場に行くのを諦めてサテライト会場だったけどそこも満員。新しいことを発表するというワクワク感とライブであることに来場者数が多いこともあわさり雰囲気は独特。実際の発表自体は大喝采されるようなものではなかったけど(サテライトでの感想)、あらためてみるとじわじわ効いてきそうなものが多いかな。

個人的に気になった発表は3つ。

Azure Arc
オンプレ環境にも展開できるハイブリットなデータベースのサービス。日本ではDBだけはオンプレ環境で、という大企業もまだ多いのでニーズはありそう。クラウド環境でもAzure+AWS という組み合わせもできるそうなので、DR等を考えた冗長構成も簡単に組めるサービス。
Azure Synapse Analytics
ペタバイト級のデータサイズでも高速に処理ができるサービス。AWSやGoogleよりも早いと断言していますた。非構造化データにも対応!というところが、個人的にはかなり気になる部分。検証してみたい。
Power Automate
MS-FlowにRPA機能を追加したもの。日本ではまだまだRPA需要があるけど、AzureのサービスとしてできてたのはRAPツールベンダーにとっては脅威になるのでは!?

TK04: Unleashing your organization’s creativity and innovation with a deep dive into the Microsoft Power Platform

画像2

PowerPlatformのKeynote的なセッション。ノーコード、ローコードでどこまでできるようになったか(なるのか)という話が中心。
事例としてフランスの国鉄 SNCF が社全体でPowerAppsを利用しているという紹介あり。基幹システムともいえる部分(例えば運行状況を見えるようにした)もPowerAppsでアプリケーション化しており、アプリ基盤としてのアピールがすごかった。具体的な効率の話もあり、PowerXX シリーズへのマイクロソフトの力の入れ方を改めて認識するセッションだった。

BRK008: Modern management: How/why you do it now

画像3

働き方の多様化(リモートワーク等)でマネージメントが難しくなってきている。だからこそモダンな管理をやっていこう。そのためにマイクロソフトではいろいろなツールを提供しているよ。例えば、Microsoft Intune。だれがいつ何を使ったかというのが分かるので、リモートワークしているかどうかも管理可能。といった話。
働く人のマインドや組織論の話も少しはあるかと思ったけど、ほとんど技術的なことでした。

THR1061: Surface Autopilot: The easiest deployment for today’s mobile workforce

画像4

モダンマネージメントにもつながるAutoPilotとは何?と思って受けたセッション。展示会場内で実施される20分という短めのミニセミナー。
Intuneと組み合わせることでセキュリティ向上。OutLookでアプリのDL等を制御する仕組みの話。
なんでもかんでも出どころ不明なサービスをDLさせないために苦労している、IT部門向けのセッションでした。今後こう言う、IT統制をどうとるか、やセキュリティはますます重要な流れになると思う。

BRK1100: Streamline your business process on Microsoft Teams: Code-less integrated application with chatbot

画像5

コードレスでTeamsのボットを作るテクニカルセッション。たったの40分で参加申し込み?!的なアプリケーションを作ってしまったのは驚き。
1.セミナー情報が書かれたPDFを読み込みボタンをつける
2.ボタン押した先の申し込みフォームをPowerAppsで作る
3.データ登録された結果をPowerBIで集計
4.1.2.3 をTemasアプリとして表示
5.集計結果はSharePoint上にポータルとしても表示
ここまでを、コードを書かずに画面操作だけでやりきった。ノーコードとはいえ、いろいろな設定画面を操作する必要があるので、ITリテラシーの引く人にはまだハードルが高い。でも、それはUIを工夫すればもっとすそ野が広がる感じがする。

IT技術者不足が懸念される中、IT技術の専門家じゃない人にもアプリケーションを作るという時代の流れは今後も加速しそう。

まとめ

数千人(もしかしたら数万人かも)規模の世界最大級のカンファレンスはなぜあるのか?
今のこの時点を点とするのではなく、未来への道を作っているのだと思う。その未来を作るべき旗を立てて全世界に発信しているのが、このIgniteといいうカンファレンス。参加したIT技術者が目を輝かせて、実体を作り上げていく。だからこそ、参加している人がきちんとリアルな体験をすることで、認知が深まり伝播する。

規模は違えど、自社や自部署に当てはめるとヒントはいっぱいあったカンファレンス初日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?