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母と別の眼科へ

前回行った眼科は母のお気に召さなかったので、
今日は別の眼科に連れて行きました。

病院に着くと母は、
「何か、ここ、来たことがある気がするんだけど」
と言います。

ですが、母がこの眼科に来た記憶は私の中にありません。

そこで、
「ここは私の家に近いから、何度かこの前を通ったことがあるでしょ。
 だからじゃないかな」
と答えておきました。

患者さんがあまり多くなかったので、さほど待たずに
検査をしていただくことができました。

そしていよいよ診察です。

今までのことを確認された後、
「白内障の手術を希望されているのですね?
 それでは瞳孔を開く目薬をさしますから、待合室でお待ちください」
と言われたので再び待合室へ。

すると、すぐ看護師さんが来て目薬をさしてくださいました。

そのまま瞳孔が開くのを待っていると、母が声を潜めて言いました。
「ねえ、ここの先生、○○なんじゃないかしら」

○○の言葉は忘れましたが、あまりいい感じを受けなかったようです(-_- )

さらに、
「機械が少ないみたいだけど、他に眼科はないの?」
と言います。

やれやれ・・・。
どうやら母はあまり気に入らない様子です・・・(>_<)

「先生のことはわからないけど、機械は少なくないよ。
 離して置いてあるから少なく見えるんでしょ。
 奥に暗室があって、そこにも機械があるのが見えたよ」
ととりあえず言うと、私は別の眼科をスマホで探し始めました。

そのうち瞳孔が開いたので、再び診察室へ。

先生は母の目を見て、
「白内障がひどく悪いというわけではありませんが、
 年相応の濁りがあります。<白内障の説明>
 手術をしてもかまいませんが、急いでする必要もありません。
 ご家族でよく相談されてください」
と言われました。

「分かりました。また母とも相談して決めたいと思います」
と私。

すると先生がカルテを見ながら、
「竹田さんは一人暮らしですか?」
と聞かれました。

「いえ、施設に入っています」
「では、(手術の場合)ここへの送迎は施設の方に頼めますね」
「いえ、私がします。近くに住んでいますので」
「そうですか。住所がO市になっていますけど」
「え!?O市に住んでいたのはずいぶん前ですが、
 カルテがあったのですか??」
「はい、ありますよ。76年に来院されています」
「そうだったのですか!!」

「だから来たことがあると感じたのね」
と嬉しそうな母・・・(^_^)

O市に住んでいたのは、私が4歳から15歳までです。
こちらに帰ってきていたときに、母が一人で来たのでしょう。

今から40年以上前のカルテがちゃんと残っていたことに驚きました。


帰りながら母が、
「ここの先生は手術を無理に勧めなかったわね。正直な先生ね」
と話し出しました。

どうやらそこは母の気に入ったようで、先生の評価が逆転しました(^_^;)

とはいえ、体の負担を考えると早めに手術をした方がいいことを母に伝え、
母もそれは理解してくれました。

それから、別の眼科の説明をしました。

市内にもう一つ眼科はありますが、
そこは患者さんが多いのでかなり待ちます。
(夫がかかっているので、よく分かります)

隣の市には2つ眼科がありますが、
施設からだと20~30分くらいかかるでしょう。

最初の診察、手術の説明や検査、片目ずつ2回の手術、手術後の診察、
で、最低でも5~6回はそこに通わなくてはなりません。

母の負担を考えるとできればここで手術をしてほしいところですが、
後は母次第・・・(-_- )



夕方、妹から電話がかかりました。
「眼科、どうだった?」
と聞かれたので、今日の様子を伝えました。

「じゃあ、まだどうするか決まってないんだね?」
「うん。お母さんが帰ってゆっくり考えるって言ったから、それ待ちね」
「分かった。私からも電話してみる!」
「ありがとう(^_^)」

というので、後は妹に任せました。


さて、母がどう判断するか・・・(-_- )

私としては、この眼科にしてほしいと願っています・・・。




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