見出し画像

【いとへんの旅】京都・綾部 明治からの製糸会社で感じた学びの大切さ

「善い人が良い糸をつくる」

京都府綾部市で明治時代からの製糸会社の博物館を見学したら、何よりも教育の重要性に気づきました。人間には善良なる経(たて)の精神と、緯(よこ)の智識が必要なのだと。

緯糸とは、智識。そう、学びのことなのです。

いとへんの旅

日本各地の糸や生地をめぐる「いとへんの旅」、今回は京都府の綾部市に行ってきました。京都府の真ん中よりやや北寄りに位置する綾部市。ここは古くから養蚕と製糸産業で栄えてきた美しい田園の街です。

グンゼ博物苑

この地に明治29年、製糸会社として誕生したのが「郡是製絲株式會社」です。そう、あの肌着やストッキングで有名な、あの「グンゼ」です。ここに、創業時からの貴重な資料を保存する「グンゼ博物苑」がありました。

善い人が良い糸をつくる

今回、わたしは調べもののためにこの場所に行きました。創作と研究のための下調べをしていると、見たいと思っていた資料がここにあるということがわかりました。

そこでわたしは、思いきってここで「学生の特権」を使ってみたのです。

ここから先は

4,560字 / 43画像

¥ 200

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,165件

#学問への愛を語ろう

6,173件

だれにたのまれたわけでもないのに、日本各地の布をめぐる研究の旅をしています。 いただいたサポートは、旅先のごはんやおやつ代にしてエッセイに書きます!