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フリーメイソンのルーツってなんなん?

それでは。お待たせしました。
これより、大人の自由研究として、謎に包まれた秘密組織、フリーメイソンについて私が調べたことをシェアしていきたいと思います。

フリーメイソンを調べようと思った経緯はこちらから↓


第一回目の今回は、フリーメイソンのルーツについて。

結局、この秘密組織はいつから始まったのか?どこの国から始まったのか?
一体どんな活動をしていたのか?

今日はそんなところを解説していきまっす!


諸説ありすぎるフリーメイソンの発祥起源

ともかく謎が多いフリーメイソン。その発祥起源は、色んな説があります。きちんと文献が残っているものから、創作であろうものまで色々と。

主なものを紹介していきますね。

発祥起源説その1:アダムとイブ説

フリーメイソンは、人類の始祖アダムとイブに遡るという説があります。
互いに助け合うという相互扶助精神がフリーメイソンの根底にある思想なのですが、それが、アダムとイブに由来するものという主張です。

つまり、人間の始まりからすでにフリーメイソンは存在していたということです。
(さすがにちょっと盛りすぎじゃ…)

発祥起源その2:古代ユダヤ説

紀元前900年代、古代ユダヤの神殿である「ソロモンの神殿」の建築に携わった職人集団がフリーメイソンであったという説があります。

これは、フリーメイソンが1723年に出した「フリーメイソン憲章」で、彼らが自ら触れているルーツなのです。
「じゃあ正しいんじゃないの!?」と思いきや、根拠は何もないし、この伝承自体も歴史的に辻褄が合わない箇所が散見され、創作であると見られています。

発祥起源その3:テンプル騎士団説

聖堂(テンプル)騎士団とは、12世紀に、キリスト教徒がエルサレムへ巡礼へ行く人々を道中で保護するために結成された騎士団のこと。騎士と言いつつ、修道士で構成されていたそうです。

この騎士団はその後どんどん勢力を広げ、それがやがてフリーメイソンになったとか。

発祥起源その4:中世ヨーロッパの石工団体説

石工、つまり当時の建築業の職人たちによる団体から始まったという説です。これに関しては、ヨーロッパで数多くの文献が残されていることから、今では一番信ぴょう性の高い発祥起源説とされています。
14世紀には、既に職業として「フリーメイソン」という名前が当時の職業リストに載っていたようです。


ということで、今、世界でフリーメイソンの発祥起源と言えば、専門家たちの間では、この中世ヨーロッパの石工団体説が定説なのです。


いやぁ、実に興味深いですね。
いつの時代にも、私みたいな中二病やロマンチストっているんですね。

「フリーメイソンがあの歴史上の大事件と関係あったら超かっこいいよな!」とか、「きっとそうであるに違いない!」という願望や思い込みで、フリーメイソンに神秘性を持たせようとしてしまう人。

まさに上に書いた、アダムとイブ説・古代ユダヤ説・テンプル騎士団説は、フリーメイソンに箔を持たせたいがために一部のメイソンによって作られた架空の説です。

だってさ、その方が確かに誇らしいよね。
自分の所属している団体がそんなに由緒ある格式高い組織だったら。

大企業に憧れるのと、理屈は同じな気はしますね。

そういった背景から、フリーメイソンは、何百年も、信ぴょう性のない主張や情報に踊らされ続けてきたのです。

フリーメイソンはイギリス諸島の石工団体から始まった

さて、フリーメイソンの起源は中世ヨーロッパの石工団体と述べました。
その中でも、一番最初の始まりはイギリス諸島というのが有力な説です。

当時のイギリス諸島

で、そもそも「石工」ってところがピンとこないと思うので、ここで石工について先に触れておきますね。

【石工】
ざっくり言うと建設業の職人さん。中世の建造物は主に石だったので石工と呼ばれる。石の切り出しや加工、組み立て等を行う。

墓石作るのも石工職人さんだね

なんで、フリーメイソンの発祥起源がこの石工職人なの?
そういう疑問を持つ人がほとんどだと思います。

それにはまず、石工という職業の成り立ちから説明しなければなりません。

むかーしの職業って、職人系は特に世襲制だったようです。つまり、職業技術を親から子へ伝えていくのがスタンダードということ。

でも、石工職人の場合はそうはいきませんでした。なぜなら、扱うものが重いので、家族の誰にでも引き継げるような性質の職業じゃなかったから。さらに、大がかりな建築になれば、人手もかなり必要になります。

なので、石工の場合は仕方なく師弟制を取って、家族以外の人に技術を継承したりしなければならなかった。つまり、家族ではない集団を形成する必要があったということですね。

この集団が、14世紀にはフリーメイソン(自由な石工)と既に呼ばれていたと言います。

すごく分かりやすく言っちゃえば、石工団体としてのフリーメイソンは「建築組合」みたいなものだと思ってもらえればいいってことですw

建築組合HP

石工職人の賃金や福利厚生、持つべき道徳理念など、就業規則的なものもきちんと残っており、今の会社組織となんら変わりがありません。数百年前も今も、人間のやってることなんて同じなのね。

この石工団体は、そのうちフランスやドイツなどヨーロッパ中に広がっていきます。

その後、この石工団体が17世紀には今のような謎の組織としての形に姿を変えていくというわけです。


一体この間に何があってそうなった!?

……というのは、また次回にでも書いてみようと思います。


ということで、今回は、

フリーメイソンの発祥起源は、今でいう建築業の労働組合みたいな組織だった。

ということを覚えておいてくださいね!

では、また!



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