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後ろめたいと思っている人たち

自費出版が主たる事業の出版社で働く人の顔と名前を知っていますか?
自費出版契約の過程で営業(契約担当)と会ったり、契約してから編集と会えば顔と名前を知ることになりますが、未契約の方を対象に話を進めます。
そういう会社は、まず働いている人の名前を公表しません。会社のHPに例外的に顔写真や名前が出ている場合もあるでしょうが、そういうものに応じる人は役職者か、もう転職を考えていない人でしょう。もしかしたら、断りにくい立場の人にお願いしているのかもしれませんが、これは推測の域でしかありません。

謝辞を頑なに断る企画系を装った営業と編集

前書きや後書きにも働いている人の名前を載せないという傾向はあります。一般的な書籍であれば前書きや後書きに編集者や関係者の名前が謝辞と一緒に載っていることがあります。でも、自費出版系にはあまり載っていません。見る機会があったら確認してみるのをお勧めします。
なぜ、公表しないのか。なぜ、前書きや後書きに名前がないのか。
はっきり言って、自費出版系の仕事って後ろめたいんですよね。自分でお金を出さなければ出版できない人たちを、褒めて、褒めて、褒めちぎって、時には(合法の範囲で)ウソをついて契約させるわけですから。
著者の中には、自分の原稿を褒めて、褒めて、褒めちぎってくれた人への謝辞を書こうとする人もいます。そういう著者の方はお人好しでしょうから、絶好のカモなのかもしれません。
そんないい人の著者が「前書きや後書きにお名前を載せたいんです!」と主張しても、営業と編集は名前を掲載するのは断るでしょう。

こんな本に名前を載せたくない

なかには原稿と呼べない状態の原稿を書いている人もいます。
自費出版関係者から名前を載せて欲しくない理由を、関係者からはっきり聞いたことがあります。
「こんなどうしようもない本に名前を載せられるなんて絶対に嫌」
いかがでしょうか?
未契約の方を対象にするとはじめのほうに書きましたが、現在、自費出版の書籍を制作中の方は、担当編集や営業(契約担当)に「前書きや後書きに○○さんの名前を入れたい」と聞いてみては?
丁寧に断ってくるでしょうけれど、本当の理由は後ろめたいか、もしくはあなたの原稿がどうしようもないと思っているからかもしれません。


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