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『Ⅹ』の『物語』はドウェイン・ジョンソンさえも容赦しないのか?

ロイヤルランブルが終わってまだ10日くらいしか経ってないのに『Ⅹ』の『物語』はレッスルマニアXLに向けて全く容赦がない。今週のRAWでセス・ロリンズから思わず漏れた本音のアドリブ?セリフこそが『真実』である。本当にまさかというしか無い。今やハリウッドでもスーパースターの座を手にしたザ・ロック=ドウェイン・ジョンソンの名前が出ただけでかつてのブーイングチャント『ロッキーサッ●ス』が沸き起こるとは(苦笑)。

くどいようだが大事な事なので何度も繰り返すと、WWEの年間最大イベントたるレッスルマニアでローマ数字『X』が意味する10年周期に自然発生的に行われてきたファンによるメジャー団体への審判の『物語』である。
過去Xではレックス・ルーガーに対してのブレット”ヒットマン”ハート、XXではゴールドバーグに対してのクリス・ベノワ、XXXではバティスタに対するダニエル・ブライアンのYESムーブメントこそが団体のゴリ推しを観客たちの声援が覆しその時代のベストテクニカルレスラー達を主役に押しあげてきた。そして今回その4回目の『X』XLでザ・ロックに対するコーディ・ローズへ観客の反応がこんなにも早く浮彫になるとは思わなかった。

前回の項で私は下記のレッスルマニアXLで『X』の『物語』となりえる予想(一部確定)カードを観て思わず4次方程式と評してしまった。
 
 ローマン・レインズvsザ・ロック(WWE統一ユニバーサル)
 セス・ロリンズvsコーディ・ローズ(WWEワールド)
 リア・リプリーvsジェイド・カーギル(RAW女子)
 イヨ・スカイvsベイリー(SD女子:2/8時点で唯一確定)

しかし『物語』をもう少し身近に感じる為のスパイスとして今後はレッスルマニアに王者として挑む4人をワンピースに倣って『四皇』と呼ぶ。
余談だが偶然にも漫画と現実のプロレス界が見事にリンクしていた時代があった。『白髭』ブロック・レスナーとの激戦を制し現時点でも『四皇』の座をキープし続けているローマン・レインズはその見た目もそのままプロレス界の『黒髭』である。続いて名前そのままシャーロッテはまさにプロレス界の『ビッグマム』で文句は無いだろう。『赤髪』ベッキー・リンチが女子レスラーなのにザ・マン=漢を名乗った訳も不思議に納得できる。そして龍の遺伝子を持つ『カイドウ』オカダ・カヅチカが新日本を脱退した事でプロレス界における『四皇』はWWEの4大王者を現すべき冠と呼んでも過言でなかろう。そして『X』の『物語』を語れば直接対決ではなくとも。。。ローマンvsセスもWM31から始まったシールド『物語』の完結編である。

今週金曜日のプレスリリースでおそらく『黒髭』ローマン・レインズと新『赤髪』セス・ロリンズ(ベッキー・リンチの旦那さんという強引な理由で今後はこう呼びたい)への挑戦者が公式発表されると思われる。レッスルマニアXLは『X』4回目の『物語』でもあり前項以前に語ってきたヴィンス・マクマホン体制での40年『物語』の集大成でもある。こちらもくどいようだがこの40年は少年ファン開拓期の前半10年と成長した彼らへの姿勢期の後半10年からなる20年をヴィンスのエゴで2回繰り返した歴史であり、私は非公式ながらこれをMCU『インフィニティサーガ』、スターウォーズ『スカイウォーカーサーガ』に倣って『ヴィンスサーガ』或いは『ヴィンセントサーガ』と定義した。しかしながら当のヴィンス・マクマホン本人はまるでどこかの国で聞いたような過去の疑惑をめぐりこの40年目の記念大会を前にWWEから姿を消した。ならば『X』の『物語』とはこれもどこかの国でかつてカリスマアイドルプロデューサーに対するヲタの反抗の様にヴァンスに対するユニバースの『審判』だったとすれば。。。何故ユニバースはザ・ロックを拒否しコーディを求めたのか?

その答えは。。。ドウェイン・ジョンソンが新しいヴィンス・マクマホンになったという事である。コロナ化を経てWWEはまさかの企業買収され、UFCとグループ企業になった。それを統括するTKOの役員になったロック様はかつて悪のCEOを名実ともに演じたヴィンスを超える存在とすら言っても良いのかもしれない。ロイヤルランブル前のRAWでCMパンクとコーディによる絡みは今となっては、コーディとロック様にこそ当てはまる。
20年でハリウッドの頂点に達し大統領候補にまで噂される存在にまで成り上がったドウェイン・ジョンソンこそが『アメリカンドリーム』(コーディの父ダスティの異名)であり、ロック様の代名詞だった『ピープルズチャンピオン』は今やコーディにこそ相応しい。そして『X』の『物語』はドウェイン・ジョンソンという真にハリウッドスターまでも極めた存在が現れた事でプロレスを超えた何か?を映し出す鏡としての厳しい『審判』を下した。
レッスルマニアXLは『ヴィンセントサーガ』の完結であり、『新時代(ロックサーガなのか?)』の幕開けでもある!







 


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