貯蓄率2年連続34%越え
コロナが少しづつ感染者が鈍化してきています。
春には健やかに過ごしたい!安心して桜を愛でて美味しいお酒を飲みたいなぁなんて思っています。
随分この2年間我慢をしてきたと思います。
コロナに早くリベンジしたい。観光業の思いです。
でも一方で日経新聞には「日本のリベンジ消費は小さい」と掲載されていて、コロナが収まった時にどうなるんだろうか?と不安になりました。
そこで今日は日本のアフターコロナを
*消費支出、2年ぶりに前年比プラスも0.7%増どまり
*長引く行動制限が影、現預金の積み上げ進む
*米欧に比べて弱い日本の消費
とみていきながら
感染抑制に大きな犠牲が伴っている現状を脱する事を問われている
という現状打破について考えたいと思います。
*消費支出、2年ぶりに前年比プラスも0.7%増どまり
新型コロナウイルス禍で、冷え込んでしまった個人消費の回復が進んでいないと言えそうです。
総務省が8日発表した2021年の家計調査によると2人以上の世帯の消費支出は実質で0.7%増にとどまりました。
勤労者世帯の平均貯蓄率は34.2%と、2年連続で35%前後と高止まりしたままなのです。
消費が景気をけん引する米国とは異なり、コロナで我慢していた需要が盛り返す「リベンジ消費」は勢いがありません。
なかなか明るい兆しが見えないのが今の日本です。
消費では
食事・飲酒・旅行・外食費が減ってしまいました。
家計調査の消費支出の実質増減率をみるとコロナ前と比べて
食事代は27.0%減、
飲酒代は76.7%減、
パック旅行費は82.3%減
でした。
外食などは前年割れが続きます。
日本フードサービス協会によると21年の外食業界の売上高(全店ベース)は20年比1%減となり、2年連続で市場が縮小しました。
コロナ前の19年比では17%減で、なお赤字水準を脱していません。
私の働く旅行業界は、緊急事態宣言の発令などで需要が低迷しました。
日本旅行によると国内旅行の予約者数は21年1~9月ごろまで前年の3割前後の落ち込みが続いたそうです。
10月以降、回復していたが、変異型の「オミクロン型」の拡大で気持ちが萎えてきた人も多いです。
『まん延防止等重点措置』が延長されれば春先の旅行予約への影響も出かねない」(日本旅行の担当者)と先行きの不安を隠せない様子です。
*長引く行動制限が影、現預金の積み上げ進む
内閣府の「日本経済2021-2022」(ミニ白書)によると
家計にはコロナ前のトレンドから比べて約40兆円の超過貯蓄
があるといいます。
消費が伸び悩む中で貯蓄率は高水準のままなのです。
所得に対してどれだけ貯蓄が増えたかをみる平均貯蓄率は19年の31.4%から20年は35.2%に急伸しました。
20年は10万円の特別定額給付金と消費手控えが貯蓄率を押し上げた理由ですが、21年は同様の給付金はなかったのに34.2%でした
特別給付金が無くても預金が伸びたのです。
これは、例えば2021年は東京都で1年の7割行動制限を強いられていました。
ワクチン接種に関しては最初は随分遅れて、いつ売れるのか?不安になりましたよね。
医療体制の脆弱性も毎回緊急事態宣言が出るたびに指摘され続けてきました。
ずっと不安な時間を過ごした
気がしています。
さすがに将来が不安な時に湯水のごとくお金を使うより、ちょっと貯めて供えようというマインドになりよすよね。
*米欧に比べて弱い日本の消費
経済協力開発機構(OECD)の21年12月時点の見通しでは、21年の実質個人消費の増加率は
米国が8.0%増、
フランスが4.8%増、
英国が3.7%増
と高い一方、
日本は1.3%増
ドイツ0.8%増
に次いで低いのです。。
米国などではコロナで抑えられていた消費が
「リベンジ」の形で再開した面があり
個人消費が景気回復を引っ張っています。
日本と大きな違いです。
内閣府のミニ白書によると日本はワクチン2回接種が4割を超えても、感染者数が増えるほど自粛する傾向が残っています。
一方で米国は2回目のワクチン接種完了後は、感染者が増えても自粛傾向は無く、多くの人が経済再開に向けて動き出しています。
アメリカは給付金は個人支援支給されたことで、今個人のお金が消費へ回っていっています。
日本は給付金は企業支援中心に展開されることで、企業は不安定な未来にむけて内部留保に動き、個人への支給まで行き渡っていないです。
コロナで多くの人命失われないように対策をしっかり立てる事は大切です。
しかし、日本は
感染抑制に大きな犠牲が伴っている現状を脱する事を問われている
コロナが収束しても、経済が沈みっぱなしであれば笑顔で過ごすのは難しいかもしれません。
しかも今は円安などで日本円の価値がどんどん国際的に下がっていて、貯金をしても輸入品が値上がりして給与も増えないままでは真綿で首を絞められている感覚になると思いませんか?
楽しく使って、楽しく暮らす
発想の転換を求められているのかもしれないと思いました。
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