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打破

僕は選挙や政治家が嫌いでした。
 
 
学生の頃はどちらかというと「関心がなかった」が正直なところでしたが、
社会人になって、政治のこととなると嫌悪感を抱くようになりました。
 

選挙の時期になると、とりあえず推薦名簿に”強制的に”名前と住所を書かされ、仕事が終われば立候補者の集会に参加させられ、言いたくもない「ガンバロー三唱」。



 
にこやかな笑顔で固い握手。
実現しているどうかの判断がつきづらい、曖昧な表現のマニフェスト。
「名前書いちゃったから〇〇さんに入れんばね・・・」という上司。
 
 
選挙戦の時は、とてもにこやかな良い人っぽいあの人も、
陰で付き人さんや関係者の人を罵っている姿を、
それはそれは何回も見ました。
 
職場の上司に連れられ入ったスナックには、必ず政治家の人がいる。
アツい政治の話をしているのかと思いきや、ただただ酒に溺れているようにしか見えない。
僕からしたら「税金が楽しいスナックやキャバクラに消えている」としか思えませんでした。

 
選挙の時だけは熱く未来の話を語り、議員や首長になればあの時話していたマニフェストは実行されたのか謎。
選挙で勝たなければ意味がないので、人口の多い高齢者に向けた名ばかりの政策を打ち出し、若者は無視されているように感じる。
そしてその高齢者は、テレビでよく見る議員や政治家が所属する第1党政党の候補者に、《思考停止で》票を入れる。。。

 
そんなことが何年も続いて、僕は政治や選挙に対して嫌悪感を抱くようになり、
「投票に行ってもどうせ僕らの声は届かないし無理ゲー」
と思うようになりました。
 
投票に行かない人の中にはこんな思いを抱いている人もいるのではないでしょうか。

でも、それがちょっとだけ変わる機会に恵まれるとは思ってもいませんでした。


赤木幸仁さんと出会うまでは。



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みなさんは、”議員さん”とサシで食事したことがありますか?

所属していた「ながさき若者会議」キッカケのご縁で、当時県議会議員だった赤木さんとお食事をご一緒させていただく機会がありました。

僕にはこれまで、雲の上の人、そして税金で遊ぶ人というイメージが強かった政治家の人と、何者でもない自分がサシでお食事に行かせていただけるなんて。
赤木さんとお食事をご一緒させていただいた際、個人的にちょっと現実離れした時間になりました。


印象は
「隣で同じ目線の高さから一緒に見てくれる人」
「対等」
「もっとふんぞり返っていると思っていたけど、それは自分の勝手な思い込みだった」

 
こんなふうになったらいいのにな。
こんな制度ってないんですか?

正直無知な部分も多かった政治や県の政策や制度について、わかりやすくお話しいただきました。
しかもその時にお話しさせていただいた要望へのアクションをすぐさま実行してくださり、本当に感謝でした。
 

『もっと何なりとおっしゃってください』
『僕が持っているパイプをもっと皆さんに使って欲しいんです』


年下の僕にも敬語で丁寧に、そして熱く語ってくださり、
しかも僕なんかの声を拾って実際に行動に移してくださったこの方なら、
今の長崎を変えられるかもしれない。


 
その時、あの居酒屋から、
僕は政治に対するハードルがグンと下がったのを思えています。
 
 
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政治家の人と関わる機会って、本当に少ないと思います。
それが昨今の投票率の低さの要因の一つだと思う。

関わってみたら普通の人だし、みんながみんな政務調査費を無駄使いしてないし、赤木さんのように、ただの一般人の些細な要望に速攻で答えてくださるような方もいる。

 

フワッとした選挙公約を「しっかりやっていく」とフワッと答える政治家じゃなくて、
具体的に細かく掲げ、確実に実行してくださる方のほうがいい。
 
企業や政党の推薦を取り、無理やり名簿に名前を書かせ、「こんなに推薦してくれている団体がいますよ」という政治家じゃなくて、
リアルに市民・県民に支持されている政治家のほうがいい。
 
当選してからは何をやってるのかよくわからない政治家じゃなくて、
当選してからの方がより多く情報発信している政治家のほうがいい。

 
そして、「せっかくならこういう政治家の方がいいな」と1mmでも思うのであれば、面倒臭くても無理ゲーだなと思っても、選挙に行って投票しなければ何も変わらない。
 
今の閉塞感を打破するためには、政治家の人の政策と実行力も求められるけど、私たち一般市民・県民一人ひとりが、「選挙に行く」「政治家の発信を意識して観る」ことがまず大事ですよね。
 
 
僕個人的には、せっかくご縁を持たせていただいた赤木さんをはじめとする長崎の政治家の方々と、まだ繋がっていない方との橋渡しになるような動きもしていきたい。
もっと地方政治はカジュアルになってもいいと思います。
そうでないと投票率は上がらないし、ガチガチのスーツじゃあ堅苦しいですよね。


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選挙や政治家が嫌いでした。
 
 
でも、みんながみんな嫌いじゃなくて、
「変えんば」と言っているのに旧態依然としたやり方をする政治家や選挙のあり方や政策が嫌いです。

人口ピラミッドの一番多い層”だけ”を狙う政策=衰退だと僕は考えます。

今の若者は政治家から見放されていると感じている人も多いし、
「変えないといけない」というのであればやり方を変えてほしい。
そして僕たち有権者も、”選挙に行かない”という選択を変えないといけない。
 
政治家と一般庶民の双方に「変革」が求められるなと、改めて感じました。

 
 
選挙に行きましょう。行動しましょう。
今の閉塞感を打破するために。

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