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成人の多くが悩む膝の痛み。その種類と原因、解決策を解説します

当院には膝の痛みで悩む、40歳以上の男女が来院されています。
患者さんの話しを伺っていると、膝の痛みが気になることで、

  • 趣味の散歩ができなくて、ストレスが溜まる

  • 椅子から立ち上がる際に、痛みが出るのが辛い

  • 痛みが気になるせいで1つ1つの動作が遅くなり、自分に腹が立つ

などの不安や不満を感じながら生活をされています。

そこで、膝の痛みで困る方が1人でも減ると嬉しいと思い、記事を書きました。

記事の主な内容は、以下の目次を御参照ください。

本題へ入る前に、私の自己紹介をさせていただきます。

京都市内で癒しマッサージ鍼灸院を運営。

では、本題へ進みましょう。

目次


1. 膝の痛みの種類と原因

成人を越えると、3種類の膝の痛みが出やすくなります。

➀変形性膝関節症


最も一般的な膝の痛みで、軟骨がすり減り関節が変形することで起こります。
加齢、肥満、O脚(X脚)などが原因と考えられています。

変形性膝関節症については、こちらの記事が理解しやすいです。


②関節炎

リウマチ性関節炎や痛風性関節炎など、様々な種類の関節炎が膝の痛みの原因となります。

以下の表に膝の関節炎とリウマチの違いを示します。

関節リウマチは“女性にしか起こらない病気”と思われがちですが、男性にも起こります。
関節リウマチについては、以下の記事を参考になさってください。

➂半月板、靭帯(じんたい)の損傷

膝関節は靭帯や半月板によって強固に固定されていますが、以下のことが原因で損傷しやすくなります。

  • 年齢を重ねることで、膝関節を支える力が弱くなる

  • 転倒、交通事故などが原因で半月板や靭帯を損傷する

  • 関節リウマチ、骨粗鬆症などが原因で膝の関節がもろくなり、靭帯や半月板だけでは支えられなくなる

半月板や靭帯の働きを維持するためにも、次の項目で紹介する運動をして、膝の筋力を保つ必要があります。

2. 膝の痛みの対策

膝の痛みを改善・予防するには、以下の対策が有効です。

➀下半身の筋力強化

膝関節に負担をかけないために、太もも・お尻・ふくらはぎなどの筋力を強化するのがお勧めです。

YouTubeで膝の痛みの改善(予防も含む)を目的とした動画を見つけたので、共有いたします。

②ストレッチをして筋肉をほぐす

常日頃から太もも、お尻、ふくらはぎなどの筋肉をストレッチしておくのがお勧めです。
ストレッチの行い方については、以下の画像を参考になさってください。

ストレッチ中は次のことを意識しましょう。

➂日頃からツボをマッサージでほぐす

膝の痛みに効果的なツボを、写真で紹介します。

ツボを刺激するときのコツはこちらです⇩

④日常生活習慣の改善

日々の生活で次のことを意識されるのが良いでしょう。

  • 下半身の筋力低下を防ぐために、自転車や徒歩の移動を増やす

  • 膝、ふくらはぎ、足首などの冷えを防ぐためにお風呂に20分つかる

  • 体重の増加(膝の負担が増える)を防ぐために、満腹まで食べないようにする

特に、冷え性の方は痛みを感じやすい傾向です。
ぜひ以下の記事を参考に、冷え性対策をなさってくださいね。

3. 膝の痛みが続く場合は医療機関を受診

以下の症状が出る場合、膝関節炎やリウマチを発症している可能性があるため、できるだけ早く整形外科を受診されることをお勧めします。

  • 歩行が困難

  • 膝の腫れや熱感がある

  • 膝の痛み+体重減少、発熱がある

  • じっとしてるだけで膝がズキズキ痛い

また、早期に膝の手術を勧める病院もありますが、慎重に検討された方が良いと考えます。

膝関節の手術のリスクについては、以下の記事が理解しやすいです。

当院には膝の手術をされた方(70歳以上)が来院されていますが、その後も膝の痛みが完全になくなることはないようです。
「手術は受けたけれども、果たしてそれが正解だったのか…」という疑問を抱かれています。

私は膝の手術を最終手段と見なすべきだと考えています

4.まとめ

以上、

  • 膝の痛みの対策

  • 膝の痛みの種類と原因

  • 膝の痛みで病院を受診した方が良い場合

について解説しました。

今回の記事は以上で終了です。
Xでも健康情報や鍼灸・マッサージに関わる内容を発信しているので、ご覧いただけると記事を書くための励みになります。


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