見出し画像

【施術前に問診】をおこなう理由を考えてみた。

先日YouTubeで“リピートしてもらうための問診術”のようなタイトルの動画が見たくもないのにお勧めに出てきました。

サムネを見るだけで条件反射的に拒絶してしまうので、動画は見ていません。

しかし、問診の出来と再利用率が関係するということは否定できません。

改めて問診を行う理由を考えた結果、4つに大別しました。

➀患者のなやみを共有する

患者に必ず質問するのは

  • どこが痛い(つらい)か

  • いつから症状が出たのか

  • 症状が出てどのようなことに困っているか

です。
くわえて、現病歴(手術歴)を聞きとることで施術中に気をつけなくてはならないことを知ることができます。

※話を伺うときは「先生は私のことを理解しようとしてくれている」と患者に安心感を与えることが重要です。

②患者の要望や不安を知る

  • マッサージは強め(弱め)が好き

  • ボキボキ鳴らされる施術は怖い

  • 鍼灸は受けたことがないから不安

などを聞くことで患者の要望に応じることが可能です。

※患者は体に悪影響のある施術を求めていることもあるので、不利益を与える可能性があるものは「その施術はできません」言い、理由を説明しています。

③施術中(施術後)の事故を回避する

②の話しの続きになりますが、患者の不利益になる恐れがある施術は避けるべきだと考えています。

例えば、

  • 胸椎周りに深い鍼はしない

  • 感覚神経が麻痺してる患者に必要以上に熱い灸をしない

  • 腰が変形していると診断された高齢患者の腰をボキボキしない

など。※例を挙げると他にもありますが。

しかし「~はできません」だけだと患者はしてほしいことをしてくれなかった(断られた)と不満を持つ可能性があります。

患者が納得できるように他の施術方法を提案するように心がけています。

④最適な施術方法を提案、そして提供する

①~③で得た情報(考察)をもとに、開業してから
「~さんに△△の施術は〇〇の危険があるので、~の施術の方が良いと思います。求めておられる施術効果も期待できますよ」
と説明をして、受け入れらなかったことはありません。

患者さんってこちらが想像してる以上にネットやテレビの情報を信用しているし、自分にも当てはまるって思い込んでいらっしゃるんですよね。
それは患者が悪いわけじゃないし、情報発信をする側の伝え方の問題だと思います。
(意図して伝えたことと違う解釈をされることもありますが…)

なので、患者の不安(疑問)に感じていることを1つずつ解決し、間違った認識を修正すればこちらの提案を受け入れてもらえやすくなります。

再来院が必要か必要でないかは【施術の結果による】

以上をふまえて施術をおこない、施術の結果により次の予約を提案します。
※患者の生活習慣・症状が続いていた期間、持病の有無なども提案材料になる。

あくまで再来院(リピート)は問診で的確に患者の情報を聞き出し、納得いただける施術を行った延長線上にある結果と考えています。

引き続き患者の利益(症状が良くなる)ことを最優先に考えていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。
引き続き癒しマッサージ鍼灸院と上茶谷(うえちゃや)をよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?