見出し画像

【施術を受けてもらう人】“患者さん”“お客さん”どちらで呼びますか

施術を受けてもらう人のことを「患者さん」あるいは「お客さん」どちらで呼ぶのが適切か考えたことはありますか?

そもそも、お客さんと患者さんとはどのように定義されているのでしょう。

辞書で調べました。

客:金を払って物品やサービスを求める人

大辞林(電子辞書)より

患者:病人やけが人。主に医者の立場からいう言葉

大辞林(電子辞書)より

以上の言葉の意味をもとに、私の経験も踏まえて考えをお伝えします。

接骨院、鍼灸院、あん摩マッサージ指圧院に来られる方は患者さん

接骨院、鍼灸院、あん摩マッサージ指圧院に来られる方に対して、どのような対応をしますか?

僕は

  1. 体の状態について質問

  2. 視診や触察にて病態把握

  3. 症状の原因や体の状態の説明

  4. 症状を改善するために必要なことを提案

をおこなってから施術を開始します。

これらをおこなう理由はシンプルで、

何らかの不調を改善したいと思っている人が来院される

からです。

例を挙げると

  • 首や肩がこって頭が痛い

  • 病院で異常がないといわれたけどつねに体がダルい

  • 注射や痛み止めを飲んだけど膝の痛みが改善しない

  • 月経(生理)前になると、お腹や腰が痛くなってツラい

などの症状の方が来院されます。

もちろん、お客さんではなく患者として対応します。

リラクゼーションサロンに来る方はお客さん


リラクゼーションサロンで2年ほど勤務をしました※計3店舗

共通していたことは

  • 問診はなし

  • 不調の改善が目的の人は少ない

  • お客さんの好みに応じた施術を行なう

  • 体の状態を改善するためのアドバイスなし

店舗の方針も
会話はしなくて良い。お客さんがもとめている所をほぐしてくれたOK
といった感じでした。

じっさい、来られるかたは病歴もなく

「疲れたからもんでほしくて来ました」

という方が大半です。

お客さんの指示とおりに施術をすることも…


お客さんの要望を挙げると、

  • 強い施術が好き

  • 肩をしっかりもんでほしい

  • 首は強く押してほしくない

  • やさしい施術が好きだけど、足の裏は強くもんで欲しい

などです。
※ラーメン屋で麺硬め、背油多め、ネギ少な目などの要望に近い感じ

しかし、

  • お尻はこの角度で肘で押してくれ

  • 肩⇒腕⇒首⇒腰の順に押してくれ

  • 腰は肘で太ももは手の平で

などと、施術の指示をする方もいらっしゃいました。
※お客さんが料理店のシェフに調味料の量とか、具材をゆがいたり炒めたりするタイミングを指示しているようなもの)

まさに冒頭に示した、
客とは、金を払って物品やサービスを求める人
と接した経験です。

要望に応えること=患者の利益とはかぎらない

接骨院、鍼灸院、あん摩マッサージ指圧院に来られる方をお客さんと呼ぶことは否定しません。
※揉んでもらってリラックスしたいとか、骨盤や姿勢の矯正をしてほしい方もいらっしゃるでしょうから。

ただし、要望にこたえることが利用者の不利益を生むかもしれないということは忘れてはいけないと思います。

例えば、

  • 急性腰痛の患者に「腰をもんでくれ」と言われ、もんで悪化させた

  • 感覚の鈍い人が「熱さを感じない」と訴えるから透熱灸したら火傷した

  • 「首にしっかり鍼をしてくれ」の要望に応えたら失神させてしまった

患者さんにとって良くないことです。

要望されたことに応える=不利益につながる

場合はできない理由を説明して、代替案を提示するように努めています。

今後もこの姿勢はくずさず、患者さんに満足してもらえるように精進します。


最後まで、ご覧いただきありがとうございました。


Twitterでも情報発信をしているので気軽にコメントしていただけると幸いです。

私が運営する癒しマッサージ鍼灸院についてはコチラ














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?