僕と鍼灸治療との出会い➀
現在、開業して2年8ヶ月が経過。
来院される患者さんに対しては、当然のことながら鍼灸施術を行っています。
そのため、私にとって鍼灸は身近な存在です。
数日前、ふと「鍼灸との最初の出会いはいつだったかなー」と考え、初心にかえりながら記事を書くことにしました。
なお、鍼灸治療との出会いというタイトルですが、この記事は鍼治療に関する内容が多くなることをご了承ください。
本題に入る前に、まずは僕の自己紹介をさせていただきます。
では、本題へ進みましょう。
【初めて鍼治療を受けた感想】まったく効果なし…
1.初めて施術を受けたのは家の近くの鍼灸整骨院
約13年前(当時23歳)腰が痛くなり、近所の鍼灸整骨院を訪れることに。
当時から鍼灸治療に興味を抱いていたので、鍼をしてください」と院長である施術者に伝えました。
すると「えっ、鍼ですか?どうしても鍼を受けたいんですか?」と施術者は怪訝な表情…
もちろん、『はい、鍼をしてほしいんです!』と即答しました。
気まず雰囲気のなか、施術開始。
約7分間、テンポの速い力任せのもみほぐしを受け、その後に腰部と臀部に約10本の鍼を打ってもらいました。
「はい!終了です!」
っていう感じで施術を終え、施術所を立ち去ることに。
歩いて数分もしないうちに腰に痛みが出現し、施術効果を一切かんじられませんでした。
2.続いて施術を受けたのは神戸の鍼灸院
普段から柔道整復師の同級生や職場の院長に施術をしてもらい、腰痛は軽減していたので、症状は決して難解なものではありません。
(臀部、ハムストリングス、腰方形筋を押圧すれば改善する程度です)
したがって、初めて受けた施術所が自分に合わなかったのだろうと考え、別の鍼灸院を訪れることにしました。
次に訪れたのは神戸の鍼灸専門院です。
(神戸を訪れた際に偶然見つけた施術所で、費用は5,000円でした)
ワクワクした気持ちで伺いましたが、期待通りの結果には至らず…
問診の段階でコミュニケーションが取れず、「この人大丈夫かな?」と疑念が生まれました
(自分が上手く症状を伝えられなかった可能性も考えられますが)
首・腰・臀部など10か所程度に鍼を施してもらい、施術者は別のベッドで患者さんの施術に移りました。
他の患者さんとの会話を耳にしながらも、施術者は弱々しく、患者に対して過度に遠慮している様子です。
施術後は痛みの状況を確認するわけでなく、「月に2回は来てくださいね!」と言われてお会計。
(いやいや、京都から月2回も通えるわけないやろ!と心の中で突っ込み)
結局、施術の効果を感じることはできず、院を後にしました。
2つの施術所で鍼治療を受け、「なんや!鍼って全然効かへんやん!大したことないな!」と思ったのが正直な感想です。
また、「鍼灸師なのに、なぜ灸をしないの?」という疑問も生まれました。
鍼治療の印象が変わった【ぎっくり腰寸前の腰が劇的に改善】
その後、不調を感じると、市場調査も含めてリラクゼーションサロンへの訪問が増えました。
2回目の鍼治療から約2年が経った頃、転職先の施術ベッドの高さが合わず、腰痛に悩まされることに。
「このままではぎっくり腰になりそうだ」と不安を感じ、偶然通りがかった鍼灸院に駆け込むことにしました。
恐る恐る玄関を開けると、これまでの施術所とは異なる光景が。
院内はもぐさの心地よい香りが広がっている
施術者が患者目線に立ち、病態をわかりやすく説明している
患者が数名おり、「先生ありがとうございます」と敬意を示している
施術を受ける前には知りませんでしたが、この鍼灸院は親子で運営されており、老舗です。
問診の段階で、「あっ、この先生は頼りがいがありそうだなー」と感じました。
なんというか、その先生の立ち居振る舞いが堂々としていたのです。
施術は伏臥位や仰臥位で約15ヶ所に鍼をしてもらったかと。
施術後、驚くほどに腰の痛みが和らぎ、腰の動きが格段に良くなり感動しました。
以前利用した鍼灸院と比較して鍼の本数は多かったものの、施術者によって雲泥の差があることを知り、鍼治療に関する印象が変わった瞬間です。
次回は東洋医学(中医学)との出会いについて執筆します。
以上が、僕と鍼治療との出会いについてです。
記事に登場した鍼治療は主に局所治療(症状が出ている部位を直接施術する)に焦点を当てていますが、脈・お腹・舌の状態を観察して施術を行う東洋医学的な治療方法も存在します。
次回の記事では、東洋医学(中医学)的な施術を受けて感じたことについてまとめます。
ぜひ、ご覧いただければ幸いです。
皆さんも鍼灸治療や東洋医学との出会いについてのご意見・体験をコメントやXで教えていただけると嬉しいです。
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