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洗脳されていると自分がおかしいと気づかない【マルチ商法に関わったときの話し】

先日、マルチ商法の勧誘方法を記事にしました。

実を言うと、僕も20歳の頃に3ヶ月ほどマルチ商法の世界に足を踏み入れた経験があります。
当時の自分を振り返ると、マインドコントロールされていたと思います。
周囲の人々からは「騙されてない?大丈夫」と心配されましたが、自分は良いことをしていると思い込んでいました。

今回の記事は、あなたがアヤシイもうけ話に誘惑された際に、客観的に自分を見つめ直す手助けとなる内容です。

以下の状態になった時は自分を見つめ直してくださいね。
では本題へ。


①特別な話を聞いた気になってしまう

僕が所属した会社は、サプリメント、シャンプー、美容液などを取り扱っていて、知人に紹介されたアドバイザーから商品の説明を受けました。

次の内容をグラフや写真を用いて説明されます。

  • 市販で売られてい食材は農薬や添加物まみれで体にとって危険である

  • CMで見るシャンプーや美容液は原価が安く、売上の大半が広告代に流れている

  • サプリメントで栄養を摂取しないとアトピーやがんになる危険性か高まる

それに比べて自社(マルチ商法)の商品は広告費や中間マージンがかからないので、原価の高い良い商品を消費者に届けることができるという説明を受けました。

当時の僕は20歳。恥ずかしながらこの説明を聞いて「すげー、めっちゃ勉強になる」と気分が高揚してしまいました。

②成功者になれそうな自信がわいてくる

アドバイザーは商品の説明をした後、報酬について話をしました。
僕が所属した会社はマルチ商法の中でも安価で始めることができ初期費用5万円、以降は商品を月々1万5千円~3万円分くらい購入すれば良いものでした。

契約をしてもらうことがアドバイザーにとって1番の仕事。
当時の日本の経済状況、日本の未来は明るくないなどの話しを交えながら相手の不安を煽ります。

不安を煽ったあと、マルチ商法を勧めてくる人間は

  • 「成功すると大金と自由な時間を手に入れられる」

  • 「友人や仲間を巻き込んでビジネスができる」

  • 「良い商品を流通させて人に感謝される」

などキラキラした言葉で、相手をその気にさせる戦術をつかってきます。

更に、気をつけなければならないのは、その場で契約を結ばせようとする彼らの手法です。絶対に引っかからないように注意しましょう。

③自分を理解してくれない人は敵に見える


僕が友人にマルチ商法の話を持ちかけ、僕、友人、アドバイザーの3人で話し合った後、友人からは「お前、騙されてるで!」「友達を失うから、やめた方がいい」と忠告されました。

しかし、助言を聞くどころか、「自分のことを理解してくれてない」「何もわかっていないくせに否定しやがって」と反発して疎遠になった友人もいます。
(完全にマインドコントロールされていたんですよね…)

友人は僕のことを心配して本気でマルチ商法の世界から足を洗わせたいと思っていたのだと思います。
だから、商談(ABC)に付き合い、話を聞いた上で僕に助言してくれたのでしょう。

今思うと、それは本当にありがたいことでした。

④マルチ商法に取り憑かれる

マルチ商法の世界に足を踏み入れたとき、私は柔道整復師になるための専門学校に通っていました。
学校自体は面白くなく、柔道整復師になることに対して大きな情熱を抱いていませんでした。

3年生になる直前でマルチ商法を始めたため、2年生最後のテストはほとんどが追試という最悪の結果を迎えたのです。

その後、父親に学校を辞めたいと伝えると、必死に止められました。
父親に、「いつも俺のことに口を出す!昔からそうや。人の夢を奪うことばかり言いやがって!」と感情的に反応してしまいました。
実際には、父親が私の学費を出し、自分の進みたい道を歩ませてくれたことに感謝すべきでした…

幸いなことに、周囲の強い説得とマルチ商法のリアルな厳しさに気づき、大切なモノを失わずに済みました。

最後に【マルチ商法を勧誘してくる人間には3つのことを確認すればOK】

以上、マルチ商法にハマっているときのことを述べました。
異常だと思いませんか?
しかしハマっているときは自分の異常性に気がつけません。

そこで自分を客観視するために勧誘者に次のことを確認するのがお勧めです。

①事業モデル、収益源の透明性、取り扱う商品


マルチ商法は、新たな参加者を勧誘して報酬を得る仕組みが一般的です。
(この収益モデルがねずみ講と言われる理由)
なかには商品が存在せず、ただ勧誘するだけと言った“ピラミッド型”もあります。

サプリメントや日用消耗品を取り扱うなら需要はあるでしょうが、掃除機、浄水器、携帯電話などを商品としている会社もあります。

取り扱っている商品を知ることで「これは売れないな」と判断できるでしょう。

②高額な初期費用や強制的な商品購入の有無

マルチ商法の中には高額な初期費用が必要であったり、商品の購入を強制されたりする場合もあります。
勧誘者にどれくらいの初期費用がかかるか、また月々の商品購入が義務付けられているかを確認することが大切です。
商品の購入を無理強いされたり、在庫を抱えさせられたりするようなら要注意です。

③参加者の多様性と収入の実績

他の参加者のプロフィールや収入の実績を調べることで、そのビジネスの信頼性を確認できます。
(今ならネットで簡単に調査が可能)

過度な収入保証や成功報酬だけが強調されている場合は注意が必要です。

まあ、勧誘者に対して「お前がどれだけ儲けたか証明しろ。あと、マルチ商法を始めてからの預金残高の推移を教えろ」と迫るのが1番手っ取り早いでしょう。
成功を売りにしている本人が儲かってないと説得力のかけらもないですから。


以上のことを勧誘者に確認して、信用できないなら手を出さないでおきましょうね。

最後までご覧いただきありがとうございました。
Twitterも御覧いただけると幸いです、またお会いしましょう。










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