うまい話しには御用心【マルチ商法勧誘の手口】
あれは20歳の頃、高校生時代の同級生にマルチ商法への勧誘を受け、甘い言葉に乗ってしまったときの話しです。
今振り返ると、その経験があったおかげで他人を疑う力を身につけ、情報の精査の重要性に気づくことができました。
マルチ商法を勧誘する側の人間にとって
イエスマンでお人好し
自分で情報の精査をしない人
漠然と成功やお金を手にしたいと思っている人
は最高のカモなのです…
この記事では、マルチ商法への勧誘の手口について述べていきます。
皆さんがあまい言葉の危険性に気づき、巧妙な勧誘に惑わされることなく、自らの判断で正しい選択をする手助けになれば幸いです。
(私の簡単な自己紹介)
では本題へ!
①久しぶりの誘いには要注意
何年も連絡を取っていない人からいきなり「会いたい」「聞かせたい話がある」と言われたら、注意が必要です。
私の実体験ですが友人が働いているバーのクリスマスイベントの席で、偶然3年以上会っていない高校時代の同級生に再会しました。
近況を話し合い、楽しいひとときを過ごしていたのですが、その後同級生が次のような言葉を私に投げかけてきました。
「会わせたい人がいる」
「すごい話しを特別に教えてあげる」
「お前の夢を叶える手伝いをさせてほしい」
「尊敬してる先輩がいてお前に必要な話をしてくれる」
※これらの言葉はマルチ商法への勧誘の典型的な口説き文句であり、台本がキッチリと用意されています。
久しぶりの知人から以上のことを言われたら警戒しましょう。
②マルチ商法の勧誘は2人がかりでするのが一般的
マルチ商法の勧誘にはアドバイザー(所属しているマルチ商法の仲間)が付いてくることが一般的です。
これは、話しの内容の説得力を高めるとともに、チームワークをアピールするための手法です。
商談はファミレスやカフェで行われることが多いため、こうした状況にも注意が必要です。
マルチ商法の勧誘手段の定番として「ABC」が使われます。以下は商談中に行われる相手方の策略の具体例です。
①アプローチ (Approach): マルチ商法の勧誘者は、潜在的なターゲットとなる人々に対してアプローチします。これは友人、知人、同僚、またはソーシャルメディア上のつながりなど、既存の関係性を利用することが一般的です。
②ビルドアップ (Build-up): 勧誘者はターゲットとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築こうとします。共通の興味や夢を共有したり、親密な関係を演出したりすることで、ターゲットの心を開かせます。
③興味喚起 (Create Interest): 勧誘者はターゲットの興味を引くような話題を持ち出します。通常、「素晴らしいビジネスチャンスがある」「自分の夢を実現できる」「成功者になる秘訣を教える」といった誘惑的な言葉を用いて、ターゲットの関心を引きます。
勧誘してきたのが友人だと突っ込みを入れて話を中断できますが、見ず知らずの第3者に話をされると話を切りにくいので要注意。
③イベントへ誘導して気持ちを高揚させる
マルチ商法で成功している人々は人脈が豊富であり、多くのお金を持っているという事実があります。
彼らは「成功したらこんな高級ホストクラブを貸し切ってパーティーすることもできるんだよ?」といったイベントを主催します。
ここで彼らは夢を見させるような話を展開します。
しかし、実際は参加費を支払わされることがあり、主催者のおごりではないという矛盾も存在します。
また、マルチ商法の会社では表彰式が行われることもあります。
成功した人々が壇上に登り、涙ながらに成功までの道のりを話します。
話しを聞くことで、参加者は
自分もあんな風になりたい
私も大成功できるかもしれない
大切な仲間を巻き込んでビジネスをしたい
などの幻想を抱き、心を高揚させられるわけです。
これらの手法は、参加者の感情や心理に訴えかけ、成功への憧れを刺激することで、勧誘者がマルチ商法への参加を促す戦術として利用されるのでご注意を。
さいごに:最初の段階で断るのが大事
なんだか怪しいなと感じた時点で「興味がない」「仕事が忙しい」と断ることが安全策です。
それでも誘われる場合は、着信拒否をしてLINEをブロックすることが適切です。
間違っても「そんなオイシイ話はないよ」と相手を説得しようとしないでください。
あなたを勧誘した本人は洗脳されている可能性があり、無用な反感を買う危険があります…
また、機会があれば、私がマルチ商法の世界に足を踏み入れた3ヶ月間の出来事を記事にしたいと考えています。
しっかり洗脳されていました泣笑
それでは、またお会いしましょう!
Twitterでも定期的に発信しているのでご覧いただけると幸いです。
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