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細部に宿った神の意地

おはようございます!
 
今年の1月はラーメン店の倒産が
過去最多でした。
 
PRESIDENT Onelineの記事で
知りました。
 
食材の仕入値は上がる一方で、
単価は上げるのが難しいそうです。
 
粉物や麺類は利益率がよい
と思っていたので意外でした。
 
その単価を上げるために、
本体のラーメンではなく、
トッピング具材を追加してもらい、
あわせ技で単価アップを狙うそうです。
 
ネギ、チャーシュー、麺大盛、煮卵、海苔
などです。
 
さて、この記事では
このトッピング具材を利益率の低い順に
並べてみるとどうなるか
解説していました。
 
例によって、
まずは自分で考えてみたのですが
大外れでした。
 
正解は、
ネギ→チャーシュー→麺大盛→煮卵→海苔
です。
 
ネギは市況で値段が乱高下します。
チャーシューは生肉のトリミングで減ります。
麵は平均的な利益率。
卵は利益率は高いが、手間がかかります。
海苔は利益率が高い上に、手間がかかりません。
 
なるほどと感心して、スマホにメモしました。
 

 
私はこんなことをメモしてどうするのか?
はたと考えてしまいました。
 
こういう細部の話が好きなのです。
神は細部に宿るとも言います。
 
大経営者にはこの手の話が
体にしみこんでいます。
 
スズキ自動車の鈴木会長は、
ねじ一本、銭単位で
縦横無尽に語っていました。
 
コンビニに弁当を納めている
社長の話も印象的でした。
 
おたくの人気ポテトサラダを
パンにはさんで売りたい
とコンビニに請われ、
社長は開発に着手しました。
 
追加でハムを一枚入れてほしい
と言われましたが、
納入価は変わらないので、
苦労して厚さ2ミリのハムを挟みました。
 
しかし3ミリを強要されて、
開発を断念しました。
もちろん、開発費は無駄になります。
 
しばらくしたら、そのコンビニから
ポテトサラダ・サンドウィッチが
売り出されました。
 
その社長は、即座に買って、
食べるのではなく、
ハムの厚さを計ったそうです。
 
なんとハムの厚さは2ミリだったのです。
 
この社長の努力は
まっとうだったことが証明されましたが、
コンビニに裏切られた気持ちが残りました。
 
その会社では、
「ハムの厚さ事件」と語り継がれ、
大会社になっても、
そのコンビニには弁当を売らない方針
が続いていました。
 
合理的ではありませんが、
経営にはこうした意地みたいなものがあり、
理屈じゃないのだよなぁと思わせられ、
とても好きです。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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